【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年6月30日)における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、緩やかな回復の動きが見られております。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響にも十分注意する状況が続いています。
人材サービス業界において、2023年6月の有効求人倍率は1.30倍と前年同月を0.03ポイント上回っており、引き続き持ち直しの動きが見られております。
このような経営環境の中、当社グループは「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時にスポーツが持つ可能性を様々なフィールドで発揮し、個人、法人、地域社会そして日本の発展に貢献すること」という経営理念のもと、スポーツ人財(※1)がスポーツを通じて培った素養を活かし、競技以外のビジネスというフィールドで輝けるよう、最適な企業と結びつけることに取り組んでまいりました。(※1.スポ―ツに打ち込んだ経験を通じて社会・企業が求める高い価値を身につけた人財。新卒者においては、現役体育会学生、大学スポーツサークル・高校部活・クラブチーム等での競技経験者。既卒者においては、体育会出身者及び現役アスリートも含めたスポーツに打ち込んだ経験を持つ社会人。)
当社グループの主要3事業である、新卒者向けイベント事業、新卒者向け人財紹介事業、既卒者向け人財紹介事業については以下のとおりであります。
(新卒者向けイベント事業)新卒者向けイベント事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は846,568千円(前年同期比9.2%増)となり、前年同期実績を上回り過去最高となりました。イベント開催数は、来場型の開催数が前年同期実績から増加、オンライン型の開催数が減少となり、総数としては小幅減少となりました。販売枠数は、企業のイベント出展ニーズが強く前年同期実績を上回りました。特に来場型・大規模イベントの販売枠数が増加しました。2025年3月卒向けイベントへの企業の出展ニーズは引き続き強く、受注進捗は2024年3月卒向けを大幅に上回って推移しております。
(新卒者向け人財紹介事業)新卒者向け人財紹介事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は519,235千円(前年同期比40.2%増)となり、過去最高となりました。2024年3月卒ユニーク紹介学生数(企業に紹介した重複しない学生数)は、前年同期実績を上回り、2023年3月卒の最終実績を2023年6月末時点で上回りました。2024年3月卒学生の登録者数が前年同期実績を下回ったものの、就職活動の早期化に対応し、カバー率(登録者の内、面談対応により、アナログな関係が構築できている登録者の比率)の引き上げに注力したことが奏功しました。ユニーク紹介企業数(学生に紹介した重複しない企業数)は、企業の旺盛な新卒採用ニーズを取り込むことにより、前年同期実績を大幅に上回りました。ユニーク紹介企業数の増加に伴い、成約率・成約人数が前年同期実績を上回り、売上高は過去最高となりました。2024年3月卒学生向けのスポチャレ累計登録者数及びユニーク紹介学生数は、2023年6月末時点で共に2023年3月卒の前年同期実績を上回り、売上高の増加に寄与しました。
(既卒者向け人財紹介事業)既卒者向け人財紹介事業の当第2四半期連結累計期間における売上高は460,766千円(前年同期比5.6%増)となり、前年同期実績を上回り過去最高となりました。企業の採用需要が引き続き底堅く推移したことにより、ユニーク紹介人財数(企業に紹介した重複しない人財数)及びユニーク紹介企業数は共に前年同期実績を上回りました。新規登録者数は、広告宣伝費の戦略的投下により、4四半期連続で前年同期実績を上回りました。なお、当第2四半期会計期間における売上高は前年同期実績を下回りましたが、主な要因は、2022年1月から3月に実施された新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の影響により入社月が2022年4月に集中したことによるものであります。第3四半期以降は前年同期実績を上回る見込みで推移しております。
売上原価に関しては、新卒者向けイベント事業における来場型イベントの開催数増加に伴う開催費用の増加により、前年同期比で増加しました。営業利益及び経常利益に関しては、販売費及び一般管理費が増加したものの、売上高が過去最高を更新したことにより、利益も過去最高となりました。人件費は、新卒採用社員及び中途採用社員の入社により前年同期比で増加、広告宣伝費は登録者獲得のための戦略的投下により前年同期比で増加しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,890,881千円(前年同期比15.5%増)、営業利益は628,480千円(前年同期比17.5%増)、経常利益は627,963千円(前年同期比17.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は407,985千円(前年同期比18.4%増)となりました。
(2)財政状態の状況(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は2,213,731千円となり、前連結会計年度末に比べ86,404千円増加しました。これは主に、売掛金の増加に伴い流動資産が53,014千円増加したことによるものであります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は1,025,156千円となり、前連結会計年度末に比べ321,645千円減少しました。これは主に、借入金の返済、未払消費税等の減少等に伴い、流動負債が280,643千円減少したことによるものであります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は1,188,574千円となり、前連結会計年度末に比べ408,049千円増加しました。これは主に、利益剰余金が407,985千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は1,451,562千円となり、前連結会計年度末に比べ3,555千円増加しました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、増加した資金は333,628千円となりました。これは主に、税引前四半期純利益の計上627,963千円、法人税等の支払233,991千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、減少した資金は28,082千円となりました。これは主に、岡山オフィスの移転や個別面談ブースの導入に伴う有形固定資産の取得による支出15,629千円、敷金及び保証金の差入による支出12,453千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、減少した資金は301,990千円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出301,451千円によるものです。
(4)経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動該当事項はありません。
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