【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第1四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年3月31日)におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあり、引き続き持ち直しの動きが見られております。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動による影響にも十分注意する状況が続いています。人材サービス業界において、2023年3月の有効求人倍率は1.32倍と前年同月を0.09ポイント上回っており、引き続き持ち直しの動きが見られております。このような経営環境の中、当社グループは「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時にスポーツが持つ可能性を様々なフィールドで発揮し、個人、法人、地域社会そして日本の発展に貢献すること」という経営理念のもと、スポーツ人財(※1)がスポーツを通じて培った素養を活かし、競技以外のビジネスというフィールドで輝けるよう、最適な企業と結びつけることに取り組んでまいりました。(※1.スポ―ツに打ち込んだ経験を通じて社会・企業が求める高い価値を身につけた人財。新卒者においては、現役体育会学生、大学スポーツサークル・高校部活・クラブチーム等での競技経験者。既卒者においては、体育会出身者及び現役アスリートも含めたスポーツに打ち込んだ経験を持つ社会人。)
当社グループの主要3事業である、新卒者向けイベント事業、新卒者向け人財紹介事業、既卒者向け人財紹介事業については以下のとおりであります。新卒者向けイベント事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は578,800千円(前年同期比14.0%増)となり、前年同期実績を超えて過去最高となりました。イベント開催数はオンライン型を減らし来場型の開催数を増加したことにより、前年同期実績とほぼ同水準となりました。販売枠数は、営業活動の見直し、企業のイベント出展ニーズの早期取り込みにより前年同期実績を大きく上回りました。特に来場型・大規模イベントの販売枠数が増加しました。2024年3月卒向けイベントへの企業の出展ニーズは強く、受注進捗は2023年3月卒向けを上回って推移しております。新卒者向け人財紹介事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は92,865千円(前年同期比16.6%増)となり、過去最高となりました。2024年3月卒ユニーク紹介学生数(企業に紹介した重複しない学生数)は、就職活動の早期化の影響により前年同期実績を上回りました。カバー率(登録者の内、面談対応により、アナログな関係が構築できている登録者の比率)も同様の要因により前年同期実績を上回りました。ユニーク紹介企業数(学生に紹介した重複しない企業数)は、契約締結先の掘り起こしや新規顧客企業獲得等の営業施策により、前年同期実績を大幅に上回りました。2024年3月卒学生向けスポナビ2024の登録者数は、2023年3月末時点で、2023年3月卒学生向けスポナビ2023の登録者数の前年同期実績を下回りました。登録者数が下回った一方で、ユニーク紹介学生数を含めたサービス利用者数は増加しております。2024年3月卒学生向けのスポチャレ累計登録者数及びユニーク紹介学生数は、2023年3月末時点で共に2023年3月卒の前年同期実績を大幅に上回りました。既卒者向け人財紹介事業の当第1四半期連結累計期間における売上高は213,595千円(前年同期比34.5%増)となり、企業の採用需要において持ち直しの動きが継続したことにより過去最高となりました。企業の採用需要において持ち直しの動きが継続したことにより、ユニーク紹介人財数(企業に紹介した重複しない人財数)及びユニーク紹介企業数は共に前年同期実績を大幅に上回りました。新規登録者数は、広告宣伝費の戦略的投下により、前年同期実績を上回りました。
売上原価に関しては、新卒者向けイベント事業における来場型イベントの開催数増加に伴う開催費用の増加、また、スポナビアスリート(デュアルキャリア)事業の成長に伴う派遣労務費の増加により、前年同期比で増加しました。営業利益及び経常利益に関しては、売上高が過去最高となり、販売費及び一般管理費が増加したものの売上高の増加率を下回ったため、過去最高の利益となりました。人件費については、利益体質への改善にむけた一環で中途採用ペースを抑制したこと等により前年同期実績から小幅増加にとどまりました。広告宣伝費は登録者数獲得のため前年同期比で増加しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は919,436千円(前年同期比18.7%増)、営業利益は315,504千円(前年同期比35.5%増)、経常利益は314,971千円(前年同期比36.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は205,675千円(前年同期比38.3%増)となりました。
(2)財政状態の状況(資産)当第1四半期連結会計期間末における総資産は1,918,649千円となり、前連結会計年度末に比べ208,677千円減少しました。これは主に、現金及び預金の減少に伴い流動資産が206,238千円減少したことによるものであります。(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債は932,417千円となり、前連結会計年度末に比べ414,384千円減少しました。これは主に、借入金の返済、未払法人税等の減少等に伴い、流動負債が389,914千円減少したことによるものであります。(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産は986,232千円となり、前連結会計年度末に比べ205,707千円増加しました。これは主に、利益剰余金が205,675千円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。
#C7080JP #スポーツフィールド #サービス業セクター