【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。この結果、前年同四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、以下の経営成績に関する説明において増減額及び前年同四半期比(%)を記載せずに説明しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の状況当第3四半期連結会計年度(2022年1月1日~2022年9月30日)におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあり、緩やかに持ち直しの動きが見られております。ただし、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況が続いています。人材サービス業界においては、2022年9月の有効求人倍率は1.34倍と2022年1月以降連続して上昇しており、持ち直しの動きが見られております。このような経営環境の中、当社グループは「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時にスポーツが持つ可能性を様々なフィールドで発揮し、個人、法人、地域社会そして日本の発展に貢献すること」という経営理念のもと、スポーツ人財(※1)がスポーツを通じて培った素養を活かし、競技以外のビジネスというフィールドで輝けるよう、最適な企業と結びつけることに取り組んでまいりました。(※1.スポ―ツに打ち込んだ経験を通じて社会・企業が求める高い価値を身につけた人財。新卒者においては、現役体育会学生、大学スポーツサークル・高校部活・クラブチーム等での競技経験者。既卒者においては、体育会出身者及び現役アスリートも含めたスポーツに打ち込んだ経験を持つ社会人。)
当社グループの主要3事業である、新卒者向けイベント事業、新卒者向け人財紹介事業、既卒者向け人財紹介事業については以下のとおりであります。新卒者向けイベント事業の当第3四半期連結会計年度における売上高は836,558千円となり、過去最高の売上高となりました。イベント開催数は前年同期比で増加しました。販売枠数は、営業活動の見直しによる企業のイベント出展ニーズの早期取り込みにより前年同期実績を大きく上回り、イベント開催数の増加率以上の伸展となりました。イベント参加学生数は、来場型・大規模、オンライン型イベントについては、就職活動の早期化により2021年第4四半期開催イベントへの参加学生数が増加したことにより、2022年開催イベントへの参加学生数は前年同期を下回りました。一方、来場型・中小規模イベントについては、地方展開も含め開催数が増加したことにより、前年同期を上回りました。なお、2024年3月卒向けイベントへの企業の出展ニーズは強く、受注進捗は2023年3月卒向けを上回る推移となっています。新卒者向け人財紹介事業の当第3四半期連結会計年度における売上高は724,849千円となり、過去最高の売上高となりました。2023年3月卒ユニーク紹介学生数(企業に紹介した重複しない学生数)は、就職活動の早期化の影響により早期に内定を獲得する学生数が増加し、就職活動中の学生数が前年同期比減少傾向にあったため、前年同期実績を下回りました。カバー率(登録者の内、面談対応により、アナログな関係が構築できている登録者の比率)も同様の要因により前年同期実績を下回りました。ユニーク紹介企業数(学生に紹介した重複しない企業数)は、昨年下半期からの契約締結先の掘り起こしや新規顧客企業獲得等の営業施策により、前年同期実績を大幅に上回りました。就職活動が早期化した一方、第3四半期以降も企業の採用需要は依然底堅く、ユニーク紹介企業数の増加に伴い、成約率が前年同期実績を上回る傾向が続きました。その結果、成約人数が前年同期実績を上回り、売上高は前年同期比で大きく増加しました。2023年3月卒学生向けスポナビ2023の登録者数は、2022年9月末時点で、2022年3月卒学生向けスポナビ2022の登録者数の前年同期実績と同水準となりました。2023年3月卒学生向けのスポチャレの登録者数及びユニーク紹介学生数は、2022年9月末時点で共に2022年3月卒の前年同期実績を大幅に上回りました。既卒者向け人財紹介事業の当第3四半期連結会計年度における売上高は600,364千円と、企業の採用需要において持ち直しの動きが継続したことにより第3四半期において過去最高の売上高となりました。ユニーク紹介人財数(企業に紹介した重複しない人財数)は前年同期比で増加し、引き続き高い水準を維持しています。ユニーク紹介企業数についても前年同期を大幅に上回り、その結果、成約率が前年同期比で向上し成約人数の増加に寄与しました。新規登録者数は、第1,第2四半期と前年同期を下回ったものの、第3四半期は前年同期を上回りました。売上原価に関しては、前年同期実績とほぼ同水準となりました。営業利益及び経常利益に関しては、売上高が第3四半期連結累計期間において過去最高となったことに加え、販売費及び一般管理費が前年同期とほぼ同水準となったため、過去最高の利益となりました。広告宣伝費が登録者数獲得のため前年同期比で増加したものの、人件費については、新卒社員24名を迎え入れた一方で中途採用ペースを抑制したこと等により前年同期とほぼ同水準となったこと、また、営業拠点の拡充に伴い先行投資となっていた地代・家賃増加のインパクトが縮小したことに加え、業務委託費・採用費等の縮小によって、販売費及び一般管理費の増加が抑制されました。 この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,246,490千円、営業利益は604,229千円、経常利益は602,426千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は389,481千円となりました。
(2)財政状態の状況(資産)当第3四半期連結会計期間末における総資産は2,146,029千円となり、前連結会計年度末に比べ605,485千円増加しました。これは主に、現金及び預金、売掛金の増加に伴い流動資産が574,837千円増加したことによるものであります。(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債は1,388,281千円となり、前連結会計年度末に比べ215,744千円増加しました。これは主に、未払法人税等、未払消費税等の増加に伴い流動負債が488,869千円増加したことによるものであります。(純資産)流動資産合計当第3四半期連結会計期間末における純資産は757,748千円となり、前連結会計年度末に比べ389,741千円増加しました。これは主に、利益剰余金が389,345千円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。
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