【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況a.経営成績当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症における各種規制等の緩和により、経済社会活動の正常化が進む一方、7月以降に新型コロナウイルスのオミクロン変異株により感染者が急増したことや、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、急激な円安の進行など依然として先行き不透明な状況が続くと予想されます。外食産業におきましても、新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少に伴い各種規制の緩和等が行われたものの、人手不足による店舗運営の圧迫や物価上昇に伴う消費マインドの停滞及び原油・原材料価格の高騰による仕入価格や光熱費の上昇等により依然として厳しい経営環境が続いております。このような状況下、当社グループは、引き続き新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策を実施し、お客様に安心して店舗をご利用頂ける環境づくりに努めております。また、人手不足によるオペレーションの課題や投資コストの削減に対応するべく、ショッピングモール内のフードコートモデルを確立したほか、店舗労働時間の管理徹底による労務費の適正化等、事業環境の変化に順応した取り組みを強化し、収益性の改善に取り組んでおります。この結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高110億55百万円(前年同期比31.4%増)、営業損失2億49百万円(前年同期は営業損失6億14百万円)、経常損失1億75百万円(前年同期は経常損失5億86百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億57百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益6億83百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。① 国内直営事業国内直営事業においては、駅前や商業施設など出店立地別のメニュー編成に取り組み、6月にグランドメニューの改定を行いました。また、過去の人気メニューを月替わりで「復刻」メニューとして販売したほか、季節限定メニューや期間限定「アジアン」メニューの販売を行いました。さらに、毎月8日に「大戸屋ごはんの日」アプリクーポンの配信、テレビCM放映等の広告宣伝及びテレビ番組企画への参加等で露出機会が増加した結果、売上高は前年同期より改善することとなりました。店舗展開につきましては、「大戸屋ごはん処」4店舗(福田屋宇都宮店、イオンモール日の出店、中山駅南口店、アリオ亀有店)の新規出店を行いました。また、国内フランチャイズ事業でありました3店舗(淵野辺店、ポーラ名古屋店、所沢プロぺ通り店)を国内直営事業としました。これにより、当第2四半期連結会計期間末における国内直営事業に係る稼働店舗数は「大戸屋ごはん処」137店舗、その他3店舗となりました。以上の結果、国内直営事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は63億2百万円(前年同期比32.2%増)、セグメント損失は3億35百万円(前年同期は5億28百万円の損失)となりました。
② 国内フランチャイズ事業国内フランチャイズ事業においても、国内直営事業同様に6月にグランドメニューを改定し、定期的な季節限定メニューや期間限定メニューの展開、テレビCM放映等の広告宣伝及びテレビ番組企画への参加等で露出機会が増加した結果、売上高・セグメント利益ともに前年同期より改善することとなりました。店舗展開につきましては、「大戸屋ごはん処」1店舗(イオンモール秋田店)の新規出店を行いました。また、国内フランチャイズ事業でありました3店舗(淵野辺店、ポーラ名古屋店、所沢プロぺ通り店)を国内直営事業としました。また、2店舗(福岡西新店、仙台MTビル店)を閉店いたしました。これにより、当第2四半期連結会計期間末における国内フランチャイズ事業に係る稼働店舗数は「大戸屋ごはん処」165店舗となりました。以上の結果、国内フランチャイズ事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は32億79百万円(前年同期比26.6%増)、セグメント利益は5億15百万円(前年同期比41.2%増)となりました。
③ 海外直営事業海外直営事業においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、店内飲食の制限等で依然として厳しい環境が続きました。ただし、米国ニューヨーク州では新型コロナウイルス感染症の感染予防ワクチンの接種が進み、店内飲食の制限等の規制緩和があったこと等から売上高は前年同期より改善することとなりました。当第2四半期連結会計期間末における海外直営事業に係る稼働店舗数として13店舗(香港大戸屋有限公司が香港において5店舗、OOTOYA ASIA PACIFIC PTE. LTD.がシンガポール共和国において3店舗、AMERICA OOTOYA INC.が米国ニューヨーク州において4店舗、M OOTOYA (THAILAND) CO., LTD.がタイ王国において1店舗)を展開しております。以上の結果、海外直営事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は11億77百万円(前年同期比29.1%増)、セグメント損失は1億23百万円(前年同期は2億円の損失)となりました。
④ 海外フランチャイズ事業海外フランチャイズ事業においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、厳しい環境が続いております。ただし、地域によって差はあるものの店内飲食の制限等の規制緩和があったこと等から回復傾向にあり、売上高・セグメント利益ともに前年同期より改善することとなりました。当第2四半期連結会計期間末における海外フランチャイズ事業に係る稼働店舗数として100店舗(タイ王国において46店舗、台湾において43店舗、インドネシア共和国において10店舗、中国上海市において1店舗)を展開しております。以上の結果、海外フランチャイズ事業の当第2四半期連結累計期間の売上高は1億8百万円(前年同期比86.3%増)、セグメント利益は34百万円(前年同期は18百万円の損失)となりました。
⑤ その他その他は、タイ王国におけるプライベートブランド商品の輸入・販売事業であり、当第2四半期連結会計期間末現在、THREE FOREST (THAILAND) CO., LTD.がプライベートブランド商品の輸入・販売をタイ王国で行っております。 その他の当第2四半期連結累計期間の売上高は1億87百万円(外部顧客に対する売上高。前年同期比116.0%増)、セグメント利益は23百万円(前年同期は2百万円の損失)となりました。
b.財政状態(資産) 当第2四半期連結会計期間末の流動資産は、現金及び預金38億42百万円を主なものとして53億36百万円(前連結会計年度末比12.0%減)、固定資産は、店舗等の有形固定資産11億5百万円と敷金及び保証金17億3百万円を主なものとして39億40百万円(同5.2%増)であり、資産合計では92億76百万円(同5.4%減)となりました。これは主に、現金及び預金が4億86百万円減少したことによるものです。
(負債)当第2四半期連結会計期間末の流動負債は、買掛金9億8百万円、1年内返済予定の長期借入金6億40百万円及び未払金10億71百万円を主なものとして33億40百万円(前連結会計年度末比0.6%減)、固定負債は、長期借入金13億20百万円、資産除去債務7億72百万円を主なものとして26億71百万円(同11.9%減)であり、負債合計では60億11百万円(同6.0%減)となりました。これは主に、長期借入金が3億20百万円減少したことによるものです。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末の純資産は、32億64百万円(前連結会計年度末比4.4%減)となり、自己資本比率は34.1%となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上により利益剰余金が減少したことによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により18百万円を獲得し、投資活動により1億85百万円を使用し、財務活動により4億42百万円を使用した結果、38億38百万円(前年同期比16.1%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、獲得した資金は18百万円(前年同期は4億57百万円の収入)となりました。これは主に、未払消費税等の減少額1億29百万円、法人税等の支払額1億93百万円、助成金の受取額3億87百万円があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、使用した資金は1億85百万円(前年同期は1億15百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億57百万円があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、使用した資金は4億42百万円(前年同期は7億64百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出3億20百万円があったためであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更及び新たに生じた要因はありません。