【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
①全般的概況
当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響によるインバウンド需要は急速な回復を見せておりますが、コロナ禍によって激減したサポートニーズは回復のペースが追いついておらず、マルチリンガルCRM事業における多言語分野に係る業務の受注についても復調傾向にあるものの、依然不透明な状況が続いております。一方、コロナ禍による生活様式の変化に伴い、ワクチン接種受付業務などのスポット案件を受注してまいりましたが、緩やかなシュリンクは続いており、その減少分を官公庁や自治体などの公共関連業務の受注に注力することで、当事業全体として成長軌道で推移しております。また、当社グループにおいては、連結子会社である株式会社シー・ワイ・サポート及び株式会社OmniGridがいずれも計画通りの進捗となりました。
セールスアウトソーシング事業においては、主力業務である東京電力グループとの委託業務が前年度に比べて縮小となり、また、期首から計画しておりました新案件が期待通りの収益計画に至らなかったために撤退したことなどから計画との乖離が生じた一方、大手携帯キャリアの契約切替勧奨業務が予想を上回る形で推移したことから当事業全体としてほぼ計画通りの推移となりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期と比べ120,989千円増加し1,715,709千円、営業利益は前年同期と比べ74,532千円減少し170,871千円、経常利益は前年同期と比べ75,424千円減少し167,750千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期と比べ54,292千円減少し107,755千円となりました。
前第2四半期連結
累計期間(千円)
当第2四半期連結
累計期間(千円)
売上高
1,594,720
1,715,709
営業利益
245,404
170,871
経常利益
243,174
167,750
親会社株主に帰属する
四半期純利益
162,048
107,755
セグメント別の状況は以下のとおりであります。また、各事業分野のセグメント利益は、全社管理部門費用205,845千円を含まない額であります。
②セグメント別概況
・マルチリンガルCRM事業の概況
マルチリンガルCRM事業におきましては、日本語を含む13カ国語を活用し、外国人と日本人のコミュニケーション問題を解決する多言語・通訳ソリューションを24時間365日体制で提供しております。
今般訪日外国人観光客はコロナ禍以前の水準に戻りつつあり、実需における多言語によるサポートニーズも復調傾向にありますが、セグメントにおける業績への貢献については今後の段階であると認識しております。また、コロナ禍において発生した企業のテレワーク推進による一次受付需要の発生や、ワクチン接種受付業務及び新型コロナウイルス感染者のサポート業務といった利益率の高いスポット案件は緩やかにシュリンクしておりますが、官公庁や自治体などの公共関連業務の受注拡大が続いておりますことから、日本語を中心とした国内におけるサポート業務の受託が安定して増加を続ける形となりました。これに加え、当社グループの株式会社シー・ワイ・サポート及び株式会社OmniGridがいずれも計画通りの進捗となりました。
以上の結果、マルチリンガルCRM事業全体では、売上高は前年同期と比べ115,314千円増加し1,238,529千円、セグメント利益は前年同期と比べ13,359千円増加し295,094千円となりました。
前第2四半期連結
累計期間(千円)
当第2四半期連結
累計期間(千円)
売上高
1,123,214
1,238,529
セグメント利益
281,735
295,094
・セールスアウトソーシング事業の概況
セールスアウトソーシング事業では、主に当社がクライアント企業に代わって見込みユーザーに対してインサイドセールス等を行っております。当第2四半期連結累計期間については、主力業務である東京電力グループとの委託業務が前年度に比べて縮小となり、また、期首から計画しておりました新案件が期待通りの収益計画に至らなかったために撤退したことなどから計画との乖離が生じた一方、大手携帯キャリアの契約切替勧奨業務が予想を上回る形で推移したことから売上高においては前年同期を上回る着地となりました。しかしながら、利益面においては大手携帯キャリアの契約切替勧奨業務における外注費の増加及び、セグメント利益を牽引している東京電力グループとの委託業務が縮小となったことに連動する形での利益減少などが重なったことで前年同期を割り込む結果となりました。
以上の結果、セールスアウトソーシング事業全体では、売上高は前年同期と比べ6,194千円増加し477,991千円、セグメント利益は前年同期と比べ82,919千円減少し81,622千円となりました。
前第2四半期連結
累計期間(千円)
当第2四半期連結
累計期間(千円)
売上高
471,797
477,991
セグメント利益
164,541
81,622
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は現金及び預金、売掛金などが減少した一方、その他資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ180,493千円減少し3,800,755千円となりました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ177,800千円減少し2,327,560千円、固定資産は前連結会計年度末に比べ2,692千円減少し1,473,194千円となりました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は買掛金及び長期借入金の減少などにより前連結会計年度末に比べ162,568千円減少し1,186,740千円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は利益剰余金の増加及び自己株式の取得などにより前連結会計年度末に比べ17,925千円減少し2,614,015千円となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因として、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
(8)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ202,630千円減少し、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は1,841,967千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、77,169千円の収入で、税金等調整前四半期純利益及び運転資本の増減などにより前年同期に比べ360,096千円の収入減少となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、78,423千円の支出で、固定資産の取得及び敷金及び保証金の差入などによるものです。前年同期に比べ25,180千円の支出増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、201,375千円の支出で、長期借入金の返済及び自己株式の取得などによるものです。前年同期に比べ137,209千円の支出増加となりました。
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