【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る各種行動制限や海外からの入国制限が解除されたことから、国内経済活動の正常化とインバウンド需要の回復が進み、個人消費に持ち直しの動きがみられる等、内需を中心に景況感の改善が続いております。その一方で、国外では、ウクライナ情勢の長期化による原材料・エネルギー価格の高止まりに加え、中国経済の低迷等、海外景気の下振れがわが国経済に及ぼす影響が懸念されるほか、国内でも物価上昇が加速しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社グループが事業活動を展開するインターネット関連事業及び通信事業におきましては、企業の競争力強化や業務効率化を目的としたDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進の動きが加速していることにより、ICT(情報通信技術)への投資需要は引き続き高い状態にあります。また、調剤薬局及びその周辺事業におきましては、薬価改定・調剤報酬改定による影響もあり、業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。このような環境のもと、当第2四半期連結累計期間の経営成績としましては、売上高が4,517百万円(前年同四半期比8.7%減)となりました。利益面におきましては、営業利益126百万円(前年同四半期比39.8%減)、経常利益129百万円(前年同四半期比35.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円(前年同四半期比643.2%増)となりました。セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 [インターネット関連事業]売上高は、企業のデジタル変革(DX)への取り組みなどを背景に、ITエンジニアの需要が高まっていることなどからSES事業が増加しました。また、インターネット関連のシステム開発も順調に推移しました。しかしながら、売上高の増加以上に開発原価の増加の影響を受けた結果、売上高は846百万円(前年同四半期比12.6%増)、セグメント利益は62百万円(前年同四半期比10.3%減)となりました。 [通信事業]MVNO(※1)事業は競業他社との競争激化により売上が前年を下回り、加えて、FVNO(※2)事業は前年度に事業撤退を行いました。その影響により、売上高は86百万円(前年同四半期比90.1%減)、セグメント損失は22百万円(前年同四半期は47百万円のセグメント利益)となりました。 [調剤薬局及びその周辺事業]売上高は、調剤報酬の改定、薬価改定による影響や発熱外来患者の増加に伴う処方箋単価の減少の影響を受けましたが、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が解除されたことによる患者の増加により、前年同四半期比で増収となりました。利益面では、上記の売上増と合わせて販売管理費の圧縮努力により増益となり、その結果、売上高は3,594百万円(前年同四半期比7.7%増)、セグメント利益は157百万円(前年同四半期比36.2%増)となりました。なお、当第2四半期連結会計期間の末日における当社グループの薬局総数は57店舗となります。[その他事業]その他事業につきましては、当第2四半期連結会計期間に新たに設立した連結子会社の事業費用等を計上した結果、営業損失3百万円を計上しております。
(※1) Mobile Virtual Network Operatorの略。自社で無線通信回線設備を持たず、他の移動体通信事業者から借りてあるいは再販を受けて移動体通信サービスを提供する事業者。(※2) Fixed Virtual Network Operatorの略。自社で固定回線のネットワークを持たず、他の事業者から借りてあるいは再販を受けて固定通信サービスを提供する事業者。
財政状態においては、次のとおりであります。(資産の状況)当第2四半期連結会計期間末における資産合計は前連結会計年度末に比べ246百万円減少し、7,157百万円となりました。これは主として、現金及び預金、のれん及び繰延税金資産の減少によるものであります。(負債の状況)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末に比べ269百万円減少し、5,108百万円となりました。これは主として、長期借入金の減少によるものであります。(純資産の状況)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は前連結会計年度末に比べ22百万円増加し、2,048百万円となりました。これは主として、利益剰余金の増加によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は1,966百万円となり、前連結会計年度末と比べて51百万円減少いたしました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、349百万円(前年同期は44百万円の獲得)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益が131百万円、のれん償却額177百万円、仕入債務の増加85百万円等によるキャッシュ・フローの増加と、法人税等の支払額94百万円等によるキャッシュ・フローの減少があったことであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は26百万円(前年同期は30百万円の使用)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出29百万円等によるキャッシュ・フローの減少があったことであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は374百万円(前年同期は370百万円の使用)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出345百万円等によるキャッシュ・フローの減少があったことであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営環境等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結会計期間における研究開発活動の金額は軽微であるため、記載を省略しております。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループは、長期資金、短期資金及びM&A等にかかる資金需要につきましては、直接金融及び間接金融等含め様々な資金調達方法を検討しており、事業運営上必要な資金を確保するとともに、経営環境の急激な変化に耐えうる流動性を維持する事を基本方針としております。
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