【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第2四半期連結累計期間については、四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態、経営成績の状況
① 経営成績の状況
当社グループは「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、家から街まであらゆるビジネスシーンの映像をデータ化することで、人々の意思決定を支援するクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を開発・運営しております。「Safie」は高画質・安価・安全で、誰でも簡単にスマートフォンやパソコンで使える監視カメラサービスとして、飲食・サービス・小売・建設・製造・インフラ・公共・金融・物流などの幅広い業界で活用いただいております。監視カメラや防犯という用途にとどまらず、人手不足でチェックできなかった作業工程やへき地の現場の見える化や、遠隔地の現場や複数の現場の一括管理、映像を活用したマーケティング施策用の情報取得など、生産性向上や業務改善のための導入が広がっております。当第2四半期連結累計期間においても、構造的課題である労働人口の減少に対する各企業の取り組みは強化されており、各現場において直面する課題の解決に向けて当社グループが果たすべき役割はますます高まっていると認識しております。
当第2四半期連結累計期間では、ドローンカメラをはじめ様々なデバイスの映像をリアルタイムに伝送できるHDMI出力対応ルータ「Safie Connect(セーフィー コネクト)」の開発や、「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」の改良版である「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」の提供を開始いたしました。「Safie Pocket2 Plus」は、2023年6月から提供を開始し、クリアな映像・音声を兼ね備え、場所や時間帯を問わない撮影が可能なウェアラブルクラウドカメラの新たなスタンダードです。
当社KPIであるARRは2023年6月末時点で8,091百万円(2022年6月末比27.1%増、注1)、課金カメラ台数は20.7万台(2022年6月末比31.0%増、注2)になりました。
カメラ等の機器販売や設置作業費などが含まれるスポット収益は1,544百万円となり、クラウド録画サービス、一部のカメラのレンタルサービスや、LTE通信費、画像解析サービス等を含むリカーリング収益は3,880百万円となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高5,425,142千円、営業損失439,021千円、経常損失438,988千円、親会社株主に帰属する四半期純損失438,896千円となりました。
なお、当社グループは、映像プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注1)ARR:Annual Recurring Revenue。対象月の月末時点のMRR(Monthly Recurring Revenue)を12倍して算出。MRRは対象月末時点における継続課金となる契約に基づく当月分の料金の合計額(販売代理店経由の売上を含む)。
(注2)課金カメラ台数は、各四半期に販売したカメラ台数ではなく、各四半期末時点で稼働・課金しているカメラ台数。
② 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は10,882,306千円となり、前連結会計年度末に比べ352,360千円減少いたしました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が268,747千円増加、商品が193,090千円増加、現金及び預金が943,078千円減少したことなどによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は1,698,496千円となり、前連結会計年度末に比べ207,983千円増加いたしました。これは主に、有形固定資産が126,320千円増加したことなどによるものであります。
この結果、資産合計は12,581,125千円となり、前連結会計年度末に比べ144,416千円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,614,906千円となり、前連結会計年度末に比べ225,278千円増加いたしました。これは主に、買掛金が102,050千円増加、1年内返済予定の長期借入金が80,000千円増加したことなどによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は3,440千円となり、前連結会計年度末に比べ91,005千円減少いたしました。これは主に長期借入金が90,966千円減少したことなどによるものであります。
この結果、負債合計は1,618,346千円となり、前連結会計年度末に比べ134,272千円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は10,962,779千円となり、前連結会計年度末に比べ278,688千円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失438,896千円を計上したことなどによるものであります。
この結果、自己資本比率は87.1%(前連結会計年度末は88.3%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ943,078千円減少し、7,728,550千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は944,375千円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失436,994千円、売上債権の増加額265,547千円、棚卸資産の増加額189,336千円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は107,922千円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出100,000千円、定期預金の払戻による収入100,000千円、投資有価証券の取得による支出65,304千円、有形固定資産の取得による支出58,620千円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は109,219千円となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入120,185千円などによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、376,734千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
事業所名
(所在地)
設備の
内容
投資予定額(注)3
資金調達方法
着手及び完了予定年月
完成後の
増加能力
総額
(千円)
既支払額
(千円)
着手
完了
本社
(東京都品川区)
本社移転
800,000
402,481
増資資金
2022年
7月
2023年
7月3日
(注)4
(注)5
(注)1.下線部分は変更箇所を示しております。
2.当社グループは映像プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
3.本社増床及び本社移転の投資予定額には差入敷金及び保証金が含まれております。
4.完了予定年月を2023年6月30日としておりましたが、2023年7月3日に変更しております。
5.完成後の増加能力は、合理的な算定が困難であるため、記載を省略しております。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
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