【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第1四半期連結累計期間については、四半期連結財務諸表を作成していないため、前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当社グループは「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、家から街まであらゆるビジネスシーンの映像をデータ化することで、人々の意思決定を支援するクラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を開発・運営しております。「Safie」は高画質・安価・安全で、誰でも簡単にスマートフォンやパソコンで使える監視カメラサービスとして、飲食・サービス・小売・建設・製造・インフラ・公共・金融・物流などの幅広い業界で活用いただいております。監視カメラや防犯という用途にとどまらず、人手不足でチェックできなかった作業工程やへき地の現場の見える化や、遠隔地の現場や複数の現場の一括管理、映像を活用したマーケティング施策用の情報取得など、生産性向上や業務改善のための導入が広がっております。当第1四半期連結累計期間においても、構造的課題である労働人口の減少に対する各企業の取り組みは強化されており、各現場において直面する課題の解決に向けて当社グループが果たすべき役割はますます高まっていると認識しております。
当第1四半期連結累計期間では、様々な映像データを簡単に利活用できる開発者向けポータル「Safie Developers(セーフィー ディベロッパーズ)」の提供や、エッジAIカメラ(注1)「Safie One(セーフィー ワン)」の新機能である「人検知」の提供を開始いたしました。「人検知」は標準機能でありながら、夜間を含めて人の動きに特化した検知・通知が可能であり、防犯や残業管理などの多岐にわたる課題解決に寄与いたします。
当社KPIであるARRは2023年3月末時点で7,717百万円(2022年3月末比28.5%増、注2)、課金カメラ台数は19.5万台(2022年3月末比32.7%増、注3)になりました。カメラ等の機器販売や設置作業費などが含まれるスポット収益は619百万円となり、クラウド録画サービス、一部のカメラのレンタルサービスや、LTE通信費、画像解析サービス等を含むリカーリング収益は1,906百万円となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,525,290千円、営業損失182,381千円、経常損失184,192千円、親会社株主に帰属する四半期純損失185,144千円となりました。
なお、当社グループは、映像プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注1)推論・判断ができる人工知能(AI)を搭載したカメラ(エッジデバイス)のこと。
(注2)ARR:Annual Recurring Revenue。対象月の月末時点のMRR(Monthly Recurring Revenue)を12倍して算出。MRRは対象月末時点における継続課金となる契約に基づく当月分の料金の合計額(販売代理店経由の売上を含む)。
(注3)課金カメラ台数は、各四半期に販売したカメラ台数ではなく、各四半期末時点で稼働・課金しているカメラ台数。
② 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は11,033,712千円となり、前連結会計年度末に比べ200,953千円減少いたしました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産が81,495千円、流動資産のその他が105,508千円、商品が375,420千円増加した一方で、現金及び預金が759,384千円減少したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は1,545,628千円となり、前連結会計年度末に比べ55,115千円増加いたしました。これは主に、有価証券投資等により投資その他の資産が47,070千円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計は12,579,683千円となり、前連結会計年度末に比べ145,858千円減少いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は1,407,536千円となり、前連結会計年度末に比べ17,908千円増加いたしました。これは主に、流動負債のその他が144,653千円減少した一方で、買掛金が197,601千円増加したことによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は93,854千円となり、前連結会計年度末に比べ591千円減少いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金への振り替えにより長期借入金が552千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,501,390千円となり、前連結会計年度末に比べ17,316千円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は11,078,292千円となり、前連結会計年度末に比べ163,175千円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失185,144千円を計上したことに伴い利益剰余金が減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は88.0%(前連結会計年度末は88.3%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、171,597千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
前事業年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
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