【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
また、当社グループは、電子部品事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日から2023年9月30日まで)における当社グループを取り巻く経営環境は、世界景気は緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、一部地域において弱さが見られるなど依然として不透明な状況が続きました。先行きについては、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、国際情勢、世界的な金融引締めが進む中での金融資本市場の変動や需要環境の動向を注視する必要があります。
当社グループは、中期経営計画2025に掲げた目標の実現に向けて自動車、情報インフラ・産業機器を中心とした注力すべき市場の売上比率を50%とすることを目指しています。さらに、ハイエンド商品、高信頼性商品を中心とした高付加価値な電子部品を創出し、主力事業の積層セラミックコンデンサのさらなる成長に加え、インダクタと通信デバイスを強化してコア事業として確立していきます。また、需要拡大に対応するための継続的な能力増強に加え、環境対策やIT整備に向けた積極的な取り組みを実施し、5年間で3,000億円規模の設備投資を計画しています。
当第2四半期連結累計期間の連結売上高は1,554億27百万円(前年同期比7.5%減)、営業利益は21億43百万円(前年同期比92.8%減)、経常利益は62億87百万円(前年同期比82.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34億円(前年同期比86.3%減)となりました。情報機器、情報インフラ・産業機器などを中心とした生産台数の減少や在庫調整などにより、売上高及び各段階利益が減少しました。
当第2四半期連結累計期間における期中平均の為替レートは1米ドル138.70円と前年同期の平均為替レートである1米ドル129.89円と比べ8.81円の円安となりました。
製品別の売上高は次のとおりであります。
[コンデンサ]
積層セラミックコンデンサなどが含まれます。
当第2四半期連結累計期間は、通信機器、自動車向けの売上が前年同期比で増加しましたが、民生機器、情報機器、情報インフラ・産業機器向けの売上が前年同期比で減少したことにより、売上高は990億84百万円(前年同期比10.8%減)となりました。
[インダクタ]
巻線インダクタ、積層インダクタなどの各種インダクタ商品が含まれます。
当第2四半期連結累計期間は、通信機器、自動車向けの売上が前年同期比で増加しましたが、民生機器、情報機器、情報インフラ・産業機器向けの売上が前年同期比で減少したことにより、売上高は267億24百万円(前年同期比0.7%減)となりました。
[複合デバイス]
モバイル通信用デバイス(FBAR/SAW)、回路モジュールなどが含まれます。
当第2四半期連結累計期間は、モバイル通信用デバイス(FBAR/SAW)の売上が前年同期比で増加しましたが、回路モジュールの売上が前年同期比で減少したことにより、売上高は165億9百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
[その他]
アルミニウム電解コンデンサなどが含まれます。
当第2四半期連結累計期間は、自動車向けを中心にアルミニウム電解コンデンサの売上が前年同期比で増加したことにより、売上高は131億9百万円(前年同期比3.6%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に対して463億85百万円増加しました。そのうち流動資産は93億38百万円増加しており、主な要因は、受取手形及び売掛金の増加112億90百万円、現金及び預金の増加35億33百万円、商品及び製品の減少18億60百万円であります。また、固定資産は370億47百万円増加しており、主な要因は、有形固定資産の増加387億24百万円であります。
負債は365億78百万円増加しました。主な要因は、長期借入金の増加334億45百万円、支払手形及び買掛金の増加38億94百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少84億52百万円であります。
純資産は98億6百万円増加しました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益34億円と剰余金の配当56億7百万円による、利益剰余金の減少22億6百万円、及び円安等の為替影響による為替換算調整勘定の増加120億円であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは227億46百万円の収入(前年同期比27.9%増)となりました。主な要因は、減価償却費182億70百万円、棚卸資産の減少69億78百万円、売上債権の増加63億1百万円、税金等調整前四半期純利益62億31百万円、法人税等の還付額34億80百万円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは449億27百万円の支出(前年同期比42.6%増)となりました。主な要因は、固定資産の取得による支出432億79百万円であります。
財務活動によるキャッシュ・フローは189億48百万円の収入(前年同期比205.6%増)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入427億8百万円、長期借入金の返済による支出177億15百万円、配当金の支払額55億99百万円であります。
以上の結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に対し5億75百万円増加し、847億円となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
なお、2023年5月9日に公表いたしました連結業績予想に変更はありません。
2024年3月期は、自動車の電子化・電動化などにより電子部品の需要が増加し、売上高は増加する見通しです。一方で、物価上昇や将来の需要増に対応するための積極的な投資に伴うコスト増などにより、各段階利益は減少する見込みです。また、世界的な金融引締めが進む中での金融資本市場の変動や需要環境の動向を注視する必要があります。
通期業績予想の期中平均為替レートの前提は1米ドル130円です。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、65億23百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
