【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)
財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあって、景気は緩やかに持ち直しておりますが、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。外食業界におきましても、急速な円安の進行や人材不足、原材料価格や物価の高騰によるコストの上昇に加え、深夜時間帯を中心とした消費の落ち込みが懸念されており、引き続き厳しい経営環境にあります。このような環境の中、当社グループにおきましては消費環境の変化に対応し、付加価値の高い商品の開発や販売におけるサービスの更なる強化に取り組んでおります。「食のあるべき姿を追求する」というグループ共通のミッションのもと、既存ブランドでは新メニューの開発や、単純なオーダーテイク工数の削減に留まらないストーリーが伝わるモバイルオーダーの導入を通じて付加価値の引き上げを図っています。また、呑み需要を中心とする居酒屋から食を楽しむ料理屋としての位置づけの新たなブランドの開発に取り組むとともに、電子商取引やテイクアウト・デリバリーといった、生産者との継続的な深い関わりに基づく商品力を基軸とした新たなビジネスに取り組むなど、事業モデルの転換に努めております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は7,592百万円(前年同期比179.3%増)、営業損失は1,230百万円(前年同四半期は営業損失1,656百万円)、経常損失は641百万円(前年同四半期は経常利益1,496百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は669百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益25百万円)となりました。
セグメントごとの業績は次のとおりであります。① 生産流通事業生産流通事業では、「生販直結モデル」の一部として、地鶏、鮮魚、青果物などの生産及び流通事業を行っております。食産業全般において、仕入価格の不安定化が事業課題になっておりますが、当社グループにおいては主要食材を当社グループ会社や安定した契約農家などから調達できることが事業の安定化につながり強みとなっております。 直近では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う行動制限が解除されたことによる販売事業の売上高が増加したことにより、地鶏の生産量や野菜の流通量は徐々に増加しております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は531百万円(前年同期比108.8%増)、セグメント損失は49百万円(前年同四半期はセグメント損失153百万円)となりました。
② 販売事業販売事業では、「生販直結モデル」の一部として、主に外食店舗を運営しております。当第2四半期連結累計期間の全店舗の売上高が、前年同期比187.6%となりました。これは新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う行動制限が解除されたことにより、当社グループの店舗での売上が増加したことによるものであります。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は7,378百万円(前年同期比187.6%増)、セグメント損失は1,181百万円(前年同四半期はセグメント損失1,502百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度に比べ940百万円減少し、8,743百万円となりました。これは主に雇用調整助成金・新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金に関する未収入金が入金したこと等により922百万円減少したことによります。負債につきましては、前連結会計年度に比べ438百万円減少し、負債合計は8,702百万円となりました。純資産につきましては、前連結会計年度に比べ502百万円減少し、純資産合計は40百万円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失669百万円によるものと、新株の発行による資本金及び資本準備金の増加226百万円によるものです。
(2)
キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は前連結会計年度末より202百万円減少し、1,283百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は481百万円となりました。これは主に雇用調整助成金の受取額471百万円及び新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金の受取額701百万円があった一方で、税金等調整前四半期純損失△669百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は265百万円となりました。これは主に新規出店に伴う有形固定資産の取得による支出191百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動により減少した資金は466百万円となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出△1,821百万円及び短期借入れによる収入1,586百万円によるものであります。
(3)
優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。