【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ1億98百万円増加し、227億27百万円となりました。その要因は現金及び預金を主とした流動資産の増加2億円、業態転換とリモデルによる有形固定資産の増加2億36百万円、敷金及び保証金の回収を主とした投資その他の資産の減少2億33百万円によるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ7億61百万円増加し、150億74百万円となりました。その要因は短期借入金の返済を主とした流動負債の減少2億89百万円、長期借入金を主とした固定負債の増加10億51百万円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ5億63百万円減少し、76億53百万円となりました。その要因は四半期純損失の計上5億80百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は33.7%(前事業年度末は36.5%)となりました。
②経営成績
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、日常生活の制約が緩和され、経済活動の正常化が進みました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、円安の進行による原料・資源コストの高騰、エネルギー価格の高止まり及び慢性的な労働力不足の影響等により、引き続き先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、行動制限の緩和に伴いイートイン客数が急回復しております。また、入国制限の緩和以降、インバウンド需要の回復が続いております。一方で、昨年から続く原材料・エネルギー価格及び物流費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しております。更なる物価上昇の懸念から消費者の生活防衛意識が高まっているものの、経営環境はコロナ前に向けて回復基調に転じております。
このような状況の中、当社では引き続き「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもとにQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を高め、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスをお客様に提供することによって、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んで頂けるよう努めております。
お客様のご期待にお応えするために、「お得なハンバーグコンボメニューの提供・夏限定の生ビールフェア」など、お客様にお得感を感じて頂けるような取り組みに加え、「大豆ミートハンバーグ・お盆期間限定すし祭りテイクアウト・さんまと秋の味覚フェア」など、お客様がご利用しやすいメニューを展開することで、店内飲食だけではなく、テイクアウト、デリバリーによる飲食機会拡大にも引き続き取り組んでおります。
これらの結果、当第2四半期累計期間における業績は、売上高が184億49百万円(前年同期比8.8%増)、営業損失が1億72百万円(前年同期5億43百万円)、経常損失が1億12百万円(前年同期5億51百万円)、四半期純損失が5億80百万円(前年同期5億92百万円)となりました。
当第2四半期累計期間において、新規出店1店舗、不採算店13店舗、契約満了による1店舗の閉鎖により、当第2四半期会計期間末の店舗数は342店舗(直営店332店舗、FC店10店舗)となりました。また、業態転換を4店舗、リモデルを17店舗行いました。
各セグメントの概要は以下のとおりです。
(レストラン事業)
レストラン事業につきましては、新規出店1店舗(「カルビ大将」)、業態転換を2店舗(「味のがんこ炎」から「カルビ大将」へ2店舗)、リモデルを13店舗(「ステーキ宮」8店舗、「にぎりの徳兵衛」4店舗、「海鮮アトム」1店舗)、不採算店2店舗(「ステーキ宮」1店舗、「海鮮アトム」1店舗)の閉鎖を行い、当第2四半期会計期間末の店舗数は252店舗となりました。
レストラン事業の当第2四半期累計期間の売上高は、153億77百万円(前年同期比9.5%増)、セグメント利益は9億60百万円となりました。
(居酒屋事業)
居酒屋事業につきましては、業態転換を2店舗(「寧々家」から「いろはにほへと」へ2店舗)、リモデルを2店舗(「いろはにほへと」2店舗)、不採算店11店舗(「やきとりセンター」1店舗、「寧々家」5店舗、「いろはにほへと」2店舗、「甘太郎」1店舗、「ぎんぶた」1店舗、「暖や」1店舗)、契約満了による1店舗(「いろはにほへと」1店舗)の閉鎖を行い、当第2四半期会計期間末の店舗数は55店舗となりました。
居酒屋事業の当第2四半期累計期間の売上高は、21億4百万円(前年同期比13.6%増)、セグメント利益は1億53百万円となりました。
(カラオケ事業)
カラオケ事業につきましては、リモデルを2店舗(「時遊館」2店舗)行い、当第2四半期会計期間末の店舗数は25店舗であります。
カラオケ事業の当第2四半期累計期間の売上高は、7億90百万円(前年同期比19.8%増)、セグメント利益は54百万円となりました。
(たれ事業)
たれ事業の当第2四半期累計期間の売上高は、1億62百万円(前年同期比51.1%減)、セグメント利益は47百万円となりました。
(その他の事業)
その他の事業につきましては、当第2四半期会計期間末の店舗数はFC店10店舗であります。
その他の事業の当第2四半期累計期間の売上高は、15百万円(前年同期比73.6%減)、セグメント利益は15百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は59億86百万円となり、前事業年度末に比べ4億17百万円増加致しました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は7億33百万円となりました。
これは主に減価償却費(5億49百万円)、売上債権の減少(2億35百万円)、未払消費税等の増加(2億96百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は14億56百万円となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出(15億8百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は11億41百万円となりました。
これは主に長期借入による収入(25億円)、短期借入金の返済による支出(5億円)、長期借入金の返済による支出(7億12百万円)、ファイナンス・リース債務の返済による支出(1億45百万円)によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。