【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
(資産)
当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ14億51百万円減少し、210億77百万円となりました。その要因は現金及び預金を主とした流動資産の減少16億43百万円、新規出店とリモデルを主とした有形固定資産の増加1億89百万円によるものであります。
(負債)
当第1四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ8億5百万円減少し、135億7百万円となりました。その要因は買掛金等を主とした流動負債の減少4億47百万円、長期借入金の返済を主とした固定負債の減少3億58百万円によるものであります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ6億46百万円減少し、75億70百万円となりました。その要因は四半期純損失の計上6億50百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は35.9%(前事業年度末は36.5%)となりました。
なお、利益剰余金の欠損金補填に伴い資本剰余金の減少23億28百万円と利益剰余金の増加23億28百万円の剰余
金の処分を実施致しました。
②経営成績
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、5月8日に5類に引き下げられたことにより、これまで続けられていた水際対策が終了し、訪日へのハードルは下がっており、インバウンド需要が復活したことなどにより、社会経済活動の正常化が進み緩やかな回復傾向にあります。
しかしながら、エネルギー価格の上昇や円安に伴う物価上昇など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
外食産業におきましても、物価高騰、新型コロナウイルス感染症の影響による選択的消費の定着による消費者の生活防衛意識の高まりに加え、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による地政学上のリスクや円安などの影響による原材料費・物流費・光熱費の価格高騰など、厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社では引き続き「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもとにQSCA(品質、サービス、清潔、雰囲気)を高め、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスをお客様に提供することによって、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んで頂けるよう努めております。お値打ち感があり、ご利用しやすいメニューを展開することで、店内飲食だけではなく、テイクアウト、デリバリーによる飲食機会拡大も引き続き実施しております。また、店舗運営の強化策として人材の活性化を伴う適正な配置転換、労働時間の最適化、配膳ロボット導入店舗の拡充等に引き続き取り組んでおります。
これらの結果、当第1四半期累計期間における業績は、売上高が89億43百万円(前年同期比6.6%増)、営業損失が6億10百万円(前年同期5億67百万円)、経常損失が5億70百万円(前年同期5億77百万円)、四半期純損失が6億50百万円(前年同期6億47百万円)となりました。
当第1四半期累計期間において、新規出店1店舗、不採算店12店舗の閉鎖により、当第1四半期会計期間末の店舗数は344店舗(直営店334店舗、FC店10店舗)となりました。また、業態転換を2店舗、リモデルを15店舗行いました。
各セグメントの概要は以下のとおりです。
(レストラン事業)
レストラン事業につきましては、新規出店1店舗(「カルビ大将」)、業態転換2店舗(「味のがんこ炎」から「カルビ大将」へ2店舗)、リモデル13店舗(「ステーキ宮」8店舗、「にぎりの徳兵衛」4店舗、「海鮮アトム」1店舗)、不採算店1店舗(「ステーキ宮」)の閉鎖を行い、当第1四半期会計期間末の店舗数は253店舗となりました。
レストラン事業の当第1四半期累計期間の売上高は、73億69百万円(前年同期比6.9%増)、セグメント利益は3億85百万円となりました。
(居酒屋事業)
居酒屋事業につきましては、リモデル2店舗(「いろはにほへと」2店舗)、不採算店11店舗(「やきとりセンター」1店舗、「寧々家」5店舗、「いろはにほへと」2店舗、「甘太郎」1店舗、「ぎんぶた」1店舗、「暖や」1店舗)の閉鎖を行い、当第1四半期会計期間末の店舗数は56店舗となりました。
居酒屋事業の当第1四半期累計期間の売上高は10億28百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益は50百万円となりました。
(カラオケ事業)
カラオケ事業につきましては、当第1四半期会計期間末の店舗数は25店舗であります。
カラオケ事業の当第1四半期累計期間の売上高は3億76百万円(前年同期比19.3%増)、セグメント利益は24百万円となりました。
(たれ事業)
たれ事業の当第1四半期累計期間の売上高は1億62百万円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益は47百万円となりました。
(その他の事業)
その他の事業につきましては、当第1四半期会計期間末の店舗数はFC店10店舗であります。
その他の事業の当第1四半期累計期間の売上高は、7百万円(前年同期比85.4%減)、セグメント利益は7百万円となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。