【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、エネルギー価格の高騰が続いており、電気料金の度重なる値上げにより家庭も企業も大きな負担を強いられています。加えて、急激な円安の影響により、食料品から日用品に至るまで様々なものの物価が上昇しており、消費が抑制されている状況が続いております。
当社が属するパソコン市場においては、コロナ禍において需要拡大した一般用途パソコンの反動減により販売が厳しい状況で推移しております。一方、eスポーツ関連のパソコン、モニター、デバイス及びゲーミングチェア等の品揃えを強化することで売上高の増加に繋がりました。専門店としての商品知識とスタッフ自らの経験談を交えた提案ができることが、優位性となっております。
加えて当社の強みであります顧客ニーズに合わせたサポート事業では、ゲーミングユーザー向けのメニューを追加し、収益性が更に向上しました。
その他、静岡県内においては県立高等学校向けGIGAスクール構想を実現するための導入支援として、生徒向けの販売活動にも取り組んでおります。
対して前事業年度に好調であったグラフィックボード販売においては、マイニング等のニーズ減から大きく売上高が減少しました。
以上の結果、パソコン事業全体の売上高は2,555,686千円(前年同期比7.2%減)となりました。
バイク事業においては、店舗から通信販売へのシフトが進むと共に、インカム等の高単価商材の供給不安定により、売上高に大きく影響しました。
以上の結果、バイク事業全体の売上高は170,341千円(前年同期比12.0%減)となりました。
インターネット通信販売事業においては、バイク用品の売上高が前年同期比27.2%の大幅増加となり全体の実績を牽引しました。特にヘルメットやバッグ等の販売が好調でした。また、ゲーミング関連の周辺機器や実況等で使用される音響機材、家具・インテリア商品の販売拡大も実績に寄与しております。
以上の結果、インターネット通信販売事業の売上高は1,873,762千円(前年同期比13.3%増)となりました。
その他、不動産事業の売上高は119,605千円(前年同期比895.1%増)となりました。今期より新たに立ち上げた事業ではありますが、早期に実績が上がっております。
経費に関しては、電気料金の高騰により光熱費が増加しており、収益を圧迫しております。その他にも物価高騰の影響等により、経費は増加しております。
以上の結果、当第2四半期累計期間の業績については、売上高4,719,396千円(前年同期比2.3%増)、経常利益289,869千円(前年同期比0.8%増)、四半期純利益201,892千円(前年同期比2.9%増)となり、非常に厳しい経営環境の中ではありますが、増収増益を達成することができました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて41,249千円減少し、5,332,548千円となりました。その主たる要因は、現金及び預金が130,274千円、売掛金が238,924千円それぞれ減少し、商品が307,599千円、販売用不動産が62,672千円それぞれ増加したこと等によるものであります。
負債については、前事業年度末に比べて174,944千円減少し、2,769,336千円となりました。その主たる要因は、買掛金が159,737千円、未払金が53,172千円それぞれ減少したこと等によるものであります。
純資産については、前事業年度末に比べて133,694千円増加し、2,563,212千円となりました。この結果、当第2四半期会計期間末における自己資本比率は48.1%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ130,274千円減少し、1,043,346千円(前事業年度比11.1%減)となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、75,551千円の支出超過(前年同期は141,647千円の支出超過)となりました。その主たる要因は、税引前四半期純利益292,157千円を計上し、棚卸資産が370,115千円増加し、売上債権が236,175千円、仕入債務が159,737千円それぞれ減少したこと及び法人税等の支払額67,613千円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、4,640千円の収入超過(前年同期は19,034千円の支出超過)となりました。その主たる要因は、差入保証金の回収による収入23,185千円、有形固定資産の取得による支出12,592千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、59,364千円の支出超過(前年同期は373,300千円の支出超過)となりました。その要因は、長期借入れによる収入300,000千円、長期借入金の返済による支出286,690千円、配当金の支払額72,674千円によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。