【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)は、売上高及び利益ともに前期を大きく上回る業績を挙げることが出来ました。ジュエリー・アート・オークション事業は価格高騰や円安の影響もある中、業績好調に推移致しました。また、前第2四半期連結累計期間と比較し各連結子会社の業績改善が見られたことで大多数の株主様の予想を上回る成績を上げる事が出来たのではないかと思っております。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は売上高102億64百万円(前年同期比23.1%増)、営業利益13億99百万円(前年同期比52.5%増)、経常利益16億8百万円(前年同期比62.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9億26百万円(前年同期比84.3%増)となりました。
「みんなの夢の企業グループNEWARTは、アートの持てるすべての力であなたを美と健康と幸せに導きます」という企業理念のもとに、2022年6月14日に発表させて頂きました通り、2023年3月期の期末配当は業績が安定して上向きに好調に推移している為、株主の皆様への感謝の意を表して、感謝特別配当30円を加算した1株につき100円を予定しております。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
①ジュエリー・アート・オークション事業
当第2四半期連結累計期間におけるジュエリー・アート・オークション事業の売上高は89億25百万円(前年同期 比29.3%増)、セグメント利益17億37百万円(前年同期比35.2%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間においてブライダルジュエリー事業は、ダイヤモンドの仕入高騰や国内外ブランド競争がある中、新規出店地区の集客強化と全店舗の接客教育を行い既存店舗の売上拡大に注力致しました。円安とロシア情勢の影響もありダイヤモンドルースや地金は高騰した状況ではありますが、商品の価格安定の実施に成功したことで利益率も上向きに改善されております。今後もグループの基幹事業としてさらなる営業部門の積極的な成長展開と製造部門の強化改善を行ってまいります。
アート事業においては、新聞広告による集客が奏功し、高額作品の販売が成功して業績に寄与することが出来ました。
オークション事業においては、7月に「東洋美術」「西洋美術」オークションを終え9月には天王洲・寺田倉庫にて特別保税オークションを開催し9億10百万の落札金額で終了致しました。また、国内では11月に東京オークションとしてジュエリー、時計を含めたオールジャンルのオークションを開催致します。なお、コロナで開催が出来なかった海外オークションに関しても香港(2023年5月)、シンガポール(2023年11月)等にて準備を進めております。今後も事業の柱となるよう育成してまいります。
②ヘルス&ビューティー事業
当第2四半期連結累計期間におけるヘルス&ビューティー事業の売上高はコロナの影響も残り11億97百万円(前年同期比11.7%減)、セグメント損失1億32百万円(前期同期はセグメント損失2億50百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間は、エステ事業は引き続き抜本的な改革として事業全体の見直しを行い販管費の削減を行いました。第1四半期に立ち上げたヘルス&ビューティー研究所では化粧品や健康食品の開発を進めており、健康食品に関しては商品化に向けた最終段階にあります。引き続きエステ事業・化粧品事業・健康食品事業の3本の柱で売上拡大ができるよう商品開発を進めてまいります。
③その他事業
当第2四半期連結累計期間におけるその他事業の売上高は1億51百万円(前年同期比67.8%増)、セグメント損失48百万円(前年同期はセグメント損失10百万円)となりました。
スポーツ事業においては、「CRAZY」ブランドで展開しているゴルフ用品の販路を広げるため、スポーツ量販店 ゼビオ・ヴィクトリアへの卸売を推進致しました。2022年9月末時点で、全国31店舗への展開が済んでおり今後40店舗まで拡大を予定しております。代理店の拡大とゼビオ・ヴィクトリア店の売上が増大することで更なる業績拡大ができる事業であると考えております。
フィンテック事業においては、ヘルス&ビューティー事業のクレジット事業をすべて(100%)引き受け、確実に利益の出る体制の計画実現のため、業容拡大を目指して人員を増加し、大きく成長できる事業体制の構築を進めております。
(注)各セグメントの業績数値は、セグメント間の内部売上高または振替高を調整前の金額で記載しています。
当社グループのセグメント別売上は、以下のとおりであります。
セグメントの名称
販売・サービスの名称など
当第2四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年9月30日)
(千円)
前年同期
増減率
(%)
構成比
(%)
ジュエリー・アート・
オークション事業
ブライダルジュエリーの製造・販売、ブライダル関連サービス、美術品の販売、アートオークションの運営等
8,925,388
29.3
86.9
ヘルス&ビューティー
事業
エステティックサロンの運営、化粧品及び健康食品等の製造・販売
1,187,807
△11.6
11.6
その他事業
アートファンドの組成・運営、クレジット事業
ゴルフ用品の製造・販売、 関連スポーツ用品の開発・製造
151,334
67.8
1.5
合 計
10,264,530
23.1
100.0
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(資産の部)
流動資産は、前連結会計年度末比14億5百万円減少(前連結会計年度末比10.8%減)し、116億5百万円となりました。これは、現金及び預金の減少11億11百万円並びに商品及び製品の減少5億44百万円などによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末比7億32百万円増加(同9.3%増)し、86億28百万円となりました。これは、土地などの有形固定資産の増加6億47百万円並びにのれんの増加1億1百万円などによるものであります。 この結果、総資産は前連結会計年度末比6億72百万円減少(同3.2%減)し、202億33百万円となりました。
(負債の部)
流動負債は、前連結会計年度末比36百万円減少(前連結会計年度末比0.4%減)し、84億12百万円となりました。これは、契約負債の増加3億60百万円並びに支払手形及び買掛金の増加2億1百万円がありました一方で、預り金などを含むその他流動負債の減少6億39百万円などによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末比6億92百万円増加(同24.7%増)し、35億1百万円となりました。これは、長期借入金の増加6億15百万円などによるものであります。 この結果、負債合計は前連結会計年度末比6億56百万円増加(同5.8%増)し、119億14百万円となりました。
(純資産の部)
純資産は、前連結会計年度末比13億28百万円減少(前連結会計年度末比13.8%減)し、83億19百万円となりました。これは、自己株式の増加8億34百万円及び剰余金の配当11億95百万円などによるものであります。
以上の結果、自己資本比率は40.3%(前連結会計年度末は45.4%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、資金という)は、前連結会計年度末に比べ、11億11百万円減少し、22億11百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況と要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、12億99百万円(前年同期比10億33百万円増)となりました。これは主として、法人税等の支払額9億14百万円及び売上債権の増加6億69百万円による資金の減少がありました一方で、税金等調整前四半期純利益15億74百万円、法人税等の還付額5億64百万円、及び棚卸資産の減少額5億18百万円による資金の増加などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、2億24百万円(前年同期比85百万円増)となりました。これは主として、投資有価証券の売却による収入58百万円による資金の増加がありました一方で、投資有価証券の取得による支出1億8百万円、有形固定資産の取得による支出98百万円、並びに敷金及び保証金の差入による支出83百万円による資金の減少などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、22億82百万円(前年同期比13億41百万円増)となりました。これは主として、配当金の支払額11億78百万円及び自己株式の取得による支出8億34百万円による資金の減少などによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について、重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としています。
当第2四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は、67億72百万円であります。また、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は22億11百万円となりました。これらのいわゆる手元流動性残高につきましては、当社の財政状態及び金融環境に応じ変動しています。
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