【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の防疫と活動制限緩和により経済活動は正常化に向かいつつあるものの、原材料、エネルギー価格の高騰、中国のゼロコロナ政策の動向やロシア・ウクライナ情勢等の地政学的リスクの高まり等依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの業績に影響を及ぼす半導体業界は、半導体メモリー等一部市況に停滞感はあるものの電気自動車や産業機器需要等を中心に引き続き堅調に推移しております。Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)が発表した2022年第3四半期の世界半導体製造装置市場統計によると、半導体製造装置販売額は、中国、北米、日本等で前年同期比増となり、世界全体では前年同期比7%増の28,750百万ドルとなりました。
また、FPD(フラットパネルディスプレイ)関連市場は、パソコン、タブレットやTV向けパネル価格の下落が長期化したことに加え、中国の複数都市でのロックダウンの影響等によりFPDメーカーの投資計画が遅延している状況です。
このような状況下、当社グループは海外では半導体・FPD関連企業、国内では製薬・半導体関連企業を中心に積極的な営業活動を展開し、受注獲得に努めてまいりました。
これらの事業活動により、旺盛な半導体設備投資を背景に中国、台湾、韓国の半導体関連企業からの受注が増加したことに加え、アメリカ及びその他地域で大型水処理装置を受注したこと等により受注高は65,407百万円(前年同期比142.2%増)の大幅増となりました。水処理装置については、国内外の水処理装置案件の工事が順調に進捗し、売上高は23,236百万円(同63.4%増)となりました。また、メンテナンス及び消耗品については、半導体関連企業を中心に受注は堅調に推移し、売上高は8,261百万円(同11.9%増)となりました。その他の事業については、半導体関連企業向け配管材料の受注が増加し、売上高は1,538百万円(同62.8%増)となりました。
利益面については、原価低減が奏功した高採算の大型水処理装置案件が前期までに一巡したことに加え、一部の水処理装置の原価上昇により売上総利益率が前年同期比5.8ポイント低下しましたが、増収効果等により営業利益以下の各段階利益において前年同期を上回りました。
以上の結果、売上高は33,035百万円(同46.5%増)、営業利益は3,121百万円(同5.3%増)、経常利益は3,197百万円(同5.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,311百万円(同6.6%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(報告セグメントの区分方法の変更)
前連結会計年度より、当社の取締役会において必要性が増したことにより、「アジア」に含めておりました「韓国」「中国」「台湾」を独立掲記しております。また、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
① 日本
水処理装置については、国内、韓国及び中国の半導体関連企業からの受注が堅調に推移し、メンテナンス及び消耗品については、更新・改造工事やメンテナンス等の受注が堅調に推移し、売上高は14,000百万円(前年同期比12.8%増)となりましたが、原価低減が奏功した高採算の大型水処理装置案件が前期までに一巡したことに加え、一部の水処理装置の原価上昇と販売費及び一般管理費が増加したこと等により、営業利益は904百万円(同50.7%減)となりました。
② 韓国
水処理装置、メンテナンス及び消耗品ともに半導体関連企業を中心に受注は堅調に推移いたしました。売上高は、水処理装置、メンテナンス及び消耗品の増収により6,063百万円(同68.3%増)となり、営業利益は水処理装置、メンテナンス及び消耗品の増収効果により656百万円(同28.4%増)となりました。
③ 中国
受注高は大型水処理装置を複数受注するなど堅調に推移いたしました。売上高は半導体関連企業の水処理装置案件の工事が順調に進捗したことにより7,970百万円(同163.6%増)となり、営業利益は305百万円(同81.9%増)となりました。
④ 台湾
半導体関連企業からの大型水処理装置受注に加えメンテナンス及び消耗品受注が堅調に推移いたしました。売上高は水処理装置、メンテナンス及び消耗品の増収により4,861百万円(同46.3%増)となり、水処理装置、メンテナンス及び消耗品の増収効果により営業利益は1,233百万円(同202.0%増)となりました。
⑤ アメリカ
半導体関連企業から大型水処理装置を受注いたしました。売上高は半導体関連企業向けのメンテナンス及び消耗品販売により139百万円(同25.2%減)となり、営業利益は20百万円(同51.7%減)となりました。
(財政状態)
当第3四半期末の総資産は、前連結会計年度末に比べて12,925百万円増加し、40,017百万円となりました。これは主に、現金及び預金が5,949百万円、仕掛品が2,323百万円、流動資産のその他が2,045百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて11,119百万円増加し、22,278百万円となりました。これは主に、契約負債が9,042百万円、支払手形及び買掛金が1,811百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
また、純資産については、前連結会計年度末に比べて1,806百万円増加し、17,738百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1,342百万円、資本剰余金が193百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、159百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
当第3四半期連結会計期間において、新たに確定した主要な設備の新設は、次の通りであります。
会社名
事業所
(所在地)
事業の種類別の名称
設備の内容
投資予定額
資金調達方法
着工年月
完了年月
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
提出会社
本社
(神奈川県厚木市)
会社統括業務
統括業務設備
609
573
自己資金及び借入金
2022年3月
2022年11月
(注)上記金額には、消費税等は含まれておりません。
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