【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当社グループでは、サーバセンターを基軸とした多くのクラウドサービスソリューションを提供しております。当期につきましては、グループ各社とのシナジー効果の創生に向けた新たなクラウドサービスソリューションの研究開発活動に加え、2024年4月1日施行予定の「医師の働き方改革」による医療法等の改正に向けた医療機関等への積極的な営業活動の推進、国土交通省の「遠隔点呼の実証実験」に参画した点呼支援システムの拡販、ECサービスの拡充等を主たる経営戦略として取り組んでおります。
その中で、当第2四半期連結累計期間における当社グループの概況としましては、複数医療機関における人事・就労・給与システム等の案件の獲得及びグループ各社とのシナジー効果の創生に向けた取り組みを行ってまいりました。また、研究開発活動におきましても、ASUSA CorporationがIEEE UEMCON 2023において公表した通信技術論文「Secure, Fast, and Loss-Tolerant Communication with Hill Cipher and Network Coding」がアルゴリズム部門及びネットワークセキュリティ部門の2部門において最優秀論文賞を受賞する等、一定の成果を挙げることができました。
これらのことから、当第2四半期連結累計期間においては、当期末に複数の医療機関への導入をするべく営業活動等に注力した結果、1,328,548千円(前年同期比1.5%減)となりましたが、利益面につきましては、当第2四半期連結会計期間の売上収益が向上したことから、当第2四半期連結会計期間において19,096千円の営業利益を計上することができました。
その結果、営業損失35,200千円、親会社の所有者に帰属する四半期損失は31,429千円となり、第1四半期連結累計期間より営業損失及び親会社の所有者に帰属する四半期損失が減少いたしました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産につきましては、営業債権及びその他の債権が79,442千円減少した一方で、棚卸資産が62,287千円増加したことやその他の流動資産が10,347千円増加したことが主な要因により、前連結会計年度末と比べ10,894千円増加し、4,075,259千円となりました。
また、負債につきましては、営業債務及びその他の債務が54,848千円増加したことや将来の売上に係る前受金が44,030千円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ55,502千円増加し、1,575,525千円となりました。資本につきましては、四半期損失を計上したこと等により、前連結会計年度末と比べ44,607千円減少し、2,499,733千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、930,227千円(前連結会計年度末928,706千円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、170,331千円(前年同四半期は582,495千円の収入)となりました。主たる要因といたしましては、営業債権の回収による資金の増加や決済代行サービスにおける取引高増加による営業債務の増加等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果支出した資金は、135,749千円(前年同四半期は113,084千円の支出)となりました。主たる要因といたしましては、サービスの開発に係る無形資産に対する支出等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動に結果支出した資金は、35,351千円(前年同四半期は53,685千円の支出)となりました。主たる要因といたしましては、配当金の支払い及び借入金の返済等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の金額は、31,408千円(前年同期は28,717千円)となりました。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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