【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高4,702百万円(前年同期比17.7%減)、営業損失135百万円(前年同期は営業利益4百万円)、経常損失181百万円(前年同期は経常損失133百万円)、四半期純損失133百万円(前年同期は四半期純損失99百万円)となりました。
当第2四半期累計期間においては新築収益不動産「WHARFシリーズ」のうち、投資用一棟賃貸マンション「WHARF板橋本町プロジェクト(以下PJ)」の引渡しにより売上を計上しました。主要セグメントである不動産開発事業の物件竣工時期による業績への影響が大きく、当事業年度においては下期に竣工引渡しが集中する計画となっていることから、前年同期に比べ大幅な減収減益となりました。新築分譲マンションでは10月に「サンウッドフラッツ神田神保町」、12月に「サンウッド元代々木町(共同事業)」、3月に「ザ・パークハウス本厚木(共同事業)」の竣工引渡しを予定しており、いずれの物件も好評につき10月末時点で竣工前に全住戸契約完売となりました。また、「WHARFシリーズ」においても、下期に4PJの竣工引渡しを予定しておりますが、こちらも契約完売となりました。
一方、販売費及び一般管理費は839百万円(前年同期比11.4%増)となりました。不動産再生事業の増収に伴い、販売に係る手数料が増加したほか、新築分譲マンション「サンウッド浜田山(共同事業)」、「サンウッド西荻窪」の販売開始に伴い広告宣伝費が増加したことにより、前年同期比では増加となりました。
上記のとおり、前年同期比で減収となったことで、利益面においても前年同期を下回る結果となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、各セグメントのセグメント利益は、売上総利益ベースの数値であります。
Ⅰ 不動産開発事業
主要セグメントである不動産開発事業は、売上高は575百万円(前年同期比80.9%減)、セグメント利益は55百万円(前年同期比82.3%減)となり、大幅な減収減益となりました。これは、前年同期は「サンウッドウエリス品川御殿山(共同事業)」の竣工引渡しがありましたが、当第2四半期累計期間は比較的小規模な「WHARF板橋本町PJ」の引渡しにとどまったことが主な要因であります。第3四半期以降、当事業年度は新築分譲マンションにおいては「サンウッドフラッツ神田神保町」「サンウッド元代々木町(共同事業)」「ザ・パークハウス本厚木(共同事業)」の竣工引渡しを予定し、「WHARFシリーズ」においては「WHARF新蒲田PJ」「WHARF二葉PJ」「WHARF西ヶ原PJ」「WHARF六本木PJ」の竣工引渡しを予定しておりますが、10月末時点で全てのPJが契約完売となりました。また、次期以降の売上計上に向けて、新築分譲マンションの集約販売拠点「SUNWOOD LOUNGE新宿」を7月に開業しました。資本業務提携先の京王電鉄株式会社との共同プロジェクト1号物件となる「サンウッド浜田山」は販売を開始し、好調に進捗しております。また、新たに「サンウッド西荻窪」の販売準備を進めており、サンウッドマンションブランドの発信基地として集客の幅を広げ、業務効率を高めてまいります。
Ⅱ 不動産再生事業
不動産再生事業は、売上高3,765百万円(前年同期比54.9%増)、セグメント利益は443百万円(前年同期比44.8%増)となり、増収増益となりました。中古収益不動産(主に一棟物件)の取得・企画販売を行う事業においては、大幅な増収となったほか、中古区分マンションの取得・改修・販売を行うリノベーション事業においても、販売は好調に進捗し、増収となりました。また、当事業は不動産開発事業の竣工引渡時期が偏重する際に、年度を通して安定的な収益を確保する役割もあるため、当事業年度は上期の販売に注力しました。その結果、前年同期を大幅に上回る業績となっております。仕入面においては、中古不動産の市況を注視しつつ、販売とのバランスを取りながら進捗させております。
Ⅲ 賃貸事業
賃貸事業は、売上高は274百万円(前年同期比30.9%増)、セグメント利益は184百万円(前年同期比56.3%増)となりました。当事業はセグメント資産の取得や売却及び開発の開始等により、売上高及びセグメント利益は増減しますが、不動産再生事業において中古収益不動産の棚卸資産が増加したことで増収増益となりました。現在保有中の物件の稼働率は、引き続き好調に推移しており、安定的な収益を確保しております。
Ⅳ その他
リフォーム、仲介等のその他に含まれる事業の売上高は86百万円(前年同期比40.5%増)、セグメント利益は19百万円(前年同期比1.2%増)となりました。前年同期に比べ大型のリフォーム受注があったため増収となりましたが、資材高騰等も影響し、利益はほぼ横ばいとなりました。
前第2四半期累計期間
(自
2022年4月1日
至
2022年9月30日)
当第2四半期累計期間
(自
2023年4月1日
至
2023年9月30日)
増減
(増減率)
売上高
5,715百万円
4,702百万円
△1,013百万円
(△17.7%)
営業利益
4
△135
△140
(-%)
経常利益
△133
△181
△47
(-%)
四半期純利益
△99
△133
△33
(-%)
また、財政状態は以下のとおりであります。
(資産)
当第2四半期会計期間末における資産合計は35,661百万円となり、前事業年度末に比べ5,335百万円増加しました。これは主に不動産開発事業における新規物件の仕入等に伴い仕掛品が6,341百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は30,283百万円となり、前事業年度末に比べ5,643百万円増加しました。これは主に不動産開発事業の新規事業用地の仕入等に伴い借入金が6,729百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は5,378百万円となり、前事業年度末に比べ307百万円減少しました。これは主に四半期純損失及び剰余金の配当により利益剰余金が減少したことによるものであります。自己資本比率は15.1%となり、前事業年度末比3.6ポイント減少しました。
前事業年度
(2023年3月31日)
当第2四半期会計期間
(2023年9月30日)
増減
(増減率)
資産合計
30,326百万円
35,661百万円
5,335百万円
(17.6%)
負債合計
24,640
30,283
5,643
(22.9%)
純資産合計
5,686
5,378
△307
(△5.4%)
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における「現金及び現金同等物」(以下「資金」という。)は2,185百万円となり、前事業年度末に比べ192百万円減少しました。不動産開発事業の新規事業用地の仕入等のため資金を使用し、その資金を借入金により調達しました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果使用した資金は6,574百万円(前年同期比192.3%増)となりました。これは、新規事業用地の仕入等に伴う仕掛品の増加により資金を使用したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は164百万円(前年同期は2百万円の獲得)となりました。これは、「SUNWOOD LOUNGE新宿」の開業等に伴う固定資産の取得により資金を使用したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果獲得した資金は6,546百万円(前年同期比351.6%増)となりました。これは、新規事業用地の仕入等に伴う長期借入金の借入れを行い資金を獲得したことによるものであります。
(3) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標
当第2四半期累計期間において、経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。