【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
2021年の日本におけるゲーム市場に関しましては、ハード市場は拡大したもののソフト市場の微減が影響し前年比0.8%減少の2兆27億円※となりました。
一方、2021年の世界におけるゲームコンテンツ市場は、モバイルゲーム市場が引き続き成長したことに加え、PCオンラインゲーム市場も拡大し、前年比6.1%増加の21兆8,927億円※となりました。
また、経済環境については、新型コロナウイルス感染症の影響により一部に停滞がみられることに加え、不安定な国際情勢により先行きは依然不透明な状況にあります。
このような状況の中、当社では引き続き「新規価値の創造」に向けグローバル配信を見据えたゲーム開発に注力するとともに、「既存価値の最大化」を図るため各ゲームのMAU(Monthly Active User:月に1回以上ゲームにログインしている利用者)の維持・拡大やゲームブランドの強化に取り組んでまいりました。
既存ゲームにつきまして、「パズル&ドラゴンズ」(以下「パズドラ」)は2023年2月20日にサービス開始から11周年を迎えました。11周年を記念したイベントの実施をはじめ、「パズドラ」は引き続き長期的にお楽しみいただくことを主眼に、新ダンジョン等の追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデート及びイベントを実施し、MAUは堅調に推移いたしました。Nintendo SwitchTM向け対戦ニンジャガムアクションゲーム「ニンジャラ」は、コラボレーションイベントやオンライン大会の実施、テレビアニメの放送、幅広いクロスメディア展開に引き続き取り組み、2023年2月14日には世界累計1,000万ダウンロードを突破いたしました。
子会社の事業につきまして、Gravity Co.,Ltd.及びその連結子会社が配信しているRagnarok関連タイトルは継続的なアップデート及びイベントの開催により、引き続き連結業績に寄与しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は30,722百万円(前年同期比28.3%増)、営業利益8,483百万円(前年同期比13.0%増)、経常利益8,828百万円(前年同期比11.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,150百万円(前年同期比6.8%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けて記載しておりません。
※ファミ通ゲーム白書2022
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間における資産合計は、149,944百万円(前連結会計年度末比2,266百万円減少)となりました。これは主に2023年2月14日の取締役会決議に基づき自己株式の取得を行ったことに伴い現金及び預金が減少したことによるものであります。
負債合計は17,940百万円(前連結会計年度末比1,435百万円減少)となりました。これは主に買掛金が減少したことによるものであります。
純資産合計は132,004百万円(前連結会計年度末比830百万円減少)となりました。これは主に2023年2月14日の取締役会決議に基づき自己株式の消却を行ったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は549百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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