【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、供給制約緩和や円安進行に伴う輸出採算の改善、経済活動正常化に伴うサービス需要やインバウンド需要の回復など緩やかな持ち直しが続きました。他方、米欧での金融引き締めに伴う海外景気の減速、地政学リスクの顕在化、物価上昇による消費の腰折れや人手不足の深刻化など、先行き不透明感は増しており、今後の動向には注視が必要な状況が続いております。
当社グループの属する情報セキュリティ業界では、システムの脆弱性を突いたサイバー攻撃が後を絶たず、社会経済活動に与える影響は拡大、深刻化しており、情報セキュリティ対策がこれまで以上に重要となっております。
このような状況下、当社グループでは、情報セキュリティ専門の企業グループとして、長年の実績・ノウハウを駆使し、お客様に最適なサービスの提供に努めてまいりました。
当第2四半期連結累計期間は、引き続き、既存顧客との契約更新や新規パートナー企業の開拓に加え、医療業界向け新規サービスの企画開発やマーケティング・プロモーション活動の強化など、新規案件獲得に向けた取り組みに注力してきました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高510,979千円(前年同期比1.7%増)、営業損失32,804千円(前年同四半期は43,269千円の営業損失)となりました。経常損失は、35,666千円(前年同四半期は43,569千円の経常損失)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は保有する有価証券を売却し、特別利益を計上したことにより222,445千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失43,688千円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(a)情報セキュリティ事業
当セグメントの主力である情報セキュリティ事業につきましては、ストック型サービスの契約更新、新規案件の獲得、セキュリティソフトウェア「LogStare」シリーズの拡販に注力することで、売上高は424,626千円(前年同期比1.3%増)となりました。セグメント利益につきましては、15,072千円(前年同期比133.6%増)となりました。
(b)人材サービス事業
人材サービス事業につきましては、既存顧客への要員追加により、売上高は86,353千円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益は、7,338千円(前年同期比85.7%増)となりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,356,799千円となり、前連結会計年度末に比べ365,794千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が330,512千円、前渡金が25,024千円増加したことに対し、売掛金が15,501千円減少したことによるものであります。
固定資産は133,504千円となり、前連結会計年度末に比べ195,994千円減少いたしました。これは、有形固定資産が8,360千円増加したことに対して、投資有価証券が206,157千円減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は1,490,303千円となり、前連結会計年度末に比べ169,800千円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は337,892千円となり、前連結会計年度末に比べ138,273千円増加いたしました。これは主に、未払法人税等が92,323千円、未払金が16,640千円それぞれ増加したことによるものであります。
固定負債は13,766千円となり、前連結会計年度末に比べ47,065千円減少いたしました。これは主に、繰延税金負債が45,692千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は351,658千円となり、前連結会計年度末に比べ91,207千円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,138,645円となり、前連結会計年度末に比べ78,592千円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が222,445千円増加したことに対して、その他有価証券評価差額金が143,852千円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は76.3%(前連結会計年度末は80.2%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ330,513千円増加し、1,100,001千円になりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、資金は7,175千円の収入(前年同期は1,303千円の支出)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益314,414千円、売上債権の減少15,501千円、投資有価証券売却益350,081千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、資金は324,313千円の収入(前年同期は4,900千円の収入)となりました。これは有形固定資産の取得による支出1,419千円、貸付金による支出30,000千円、投資有価証券の売却による収入353,760千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、資金は975千円の支出(前年同期は631千円の支出)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出975千円によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、21,589千円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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