【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループの「鮮魚の販売事業」は、主力商品であるタイ・ハマチ・カンパチの販売数量が減少したものの魚価上昇に伴い増収となりました。一方、「餌料・飼料の販売事業」は、生餌は不漁により販売数量が激減し、配合飼料は販売数量がほぼ横ばいでしたが、価格上昇により売上高は微増となりました。
利益面では、子会社におけるウナギ・マグロ事業が今期は順調に業績推移したことなどから各利益は前年実績を若干上回るものとなりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は299億15百万円(前年同期比14.5%増)、営業利益は22億37百万円(前年同期比1.4%増)、経常利益は25億2百万円(前年同期比1.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億37百万円(前年同期比13.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
セグメントの名称
2022年3月期
第3四半期連結
累計期間売上高
(百万円)
2023年3月期
第3四半期連結
累計期間売上高
(百万円)
対前年同期比較
金額差異
(百万円)
増減率
(%)
鮮魚の販売事業
15,995
19,416
3,420
21.4
餌料・飼料の販売事業
10,100
10,446
345
3.4
その他の事業
35
53
18
51.0
合 計
26,132
29,915
3,783
14.5
(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。
「鮮魚の販売事業」は、売上高は194億16百万円(前年同期比21.4%増)、セグメント利益は8億30百万円(前年同期比54.7%増)となりました。
「餌料・飼料の販売事業」は、売上高は104億46百万円(前年同期比3.4%増)、セグメント利益は14億13百万円(前年同期比14.1%減)となりました。
「その他の事業」は、売上高は53百万円(前年同期比51.0%増)、セグメント損失は17百万円(前第3四半期連結累計期間はセグメント利益3百万円)となりました。
なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。
当社グループの財政状態は、当第3四半期連結会計期間末の資産合計は469億77百万円で前連結会計年度末に比べ41億23百万円(9.6%)増加し、負債合計は133億18百万円で前連結会計年度末に比べ21億1百万円(18.7%)増加し、純資産合計は336億59百万円で前連結会計年度末に比べ20億22百万円(6.4%)増加いたしました。
この結果、自己資本比率は71.6%(前連結会計年度末は73.8%)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は2百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成及び変更となった設備は、次のとおりであります。
(1) 重要な設備の完成
会社名
事業所名
所在地
セグメント
の名称
設備の
内容
投資金額
資金調達
方法
着手及び完了年月
完成後の
増加能力
予定額
(百万円)
支払額
(百万円)
着手
完了
株式会社
ヨンキュウ
三崎水産加工センター
神奈川県三浦市
鮮魚の販売事業
加工品
製造設備
1,000
1,240
自己資金及び補助金
2021年9月
2022年5月
(注)
(注) 三崎水産加工センターについては、神奈川県三浦市に三崎水産加工センター建設を2021年9月から着手し、2022年5月末に完成いたしました。なお、加工製造設備の生産能力は、3,000トン/年間を見込んでおります。
(2) 重要な設備の変更
会社名
事業所名
所在地
セグメント
の名称
設備の
内容
投資予定金額
資金調達
方法
着手及び完了予定年月
完成後の
増加能力
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
着手
完了
株式会社
西日本養鰻
第三養鰻場
鹿児島県鹿屋市
鮮魚の販売事業
ウナギ養殖設備
2,009
578
金融機関からの借り入れ
2022年10月
2024年1月
(注)
(注) 第三養鰻場については、鹿児島県鹿屋市に第三養鰻場建設を2022年10月から着手しております。既支払額は建設仮勘定分を記載しております。なお、ウナギ養殖設備における完成後の増加能力(生産能力)は、150万尾/年間を予定しております。