【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う規制が緩和され、経済活動の正常化が進み、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、原燃料価格の高止まりや各国における金融引き締めの継続による下振れリスク等により、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、当社グループは、中期経営計画「MOVING-10 STAGE1」に沿って、「変革による拡大」と「新素材の創出」に注力するとともに、製造原価の低減、業務効率の向上に取り組んでまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、化粧品向け機能性微粒子製品の販売が回復したものの、原燃料価格の高騰によるコスト上昇等により、売上高は135億9千5百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は7億2千9百万円(前年同期比48.3%減)、経常利益は9億4千1百万円(前年同期比44.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、6億4千6百万円(前年同期比48.4%減)となりました。
セグメント別の経営成績つきましては、機能性材料事業の売上高は69億8千万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益は1億6千万円(前年同期比77.2%減)となり、電子材料・化成品事業の売上高は63億7百万円(前年同期比1.3%減)、セグメント利益は4億9千4百万円(前年同期比20.4%減)となり、その他の売上高は3億7百万円(前年同期比12.2%減)、セグメント利益は7千5百万円(前年同期比4.8%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、775億6千3百万円(前連結会計年度末比18億4千6百万円増加)となりました。これは主に、現金及び預金が12億5千7百万円減少したものの、原材料及び貯蔵品が6億9千4百万円、投資有価証券が19億4千万円、それぞれ増加したことによります。
負債合計は、222億8千3百万円(前連結会計年度末比2億2千4百万円増加)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が9億3百万円増加し、未払法人税等が4億9千3百万円減少したことによります。
純資産合計は、552億8千万円(前連結会計年度末比16億2千1百万円増加)となりました。これは主に、利益剰余金が2億2千8百万円、その他有価証券評価差額金13億4千6百万円、それぞれ増加したことによります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2億5千9百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。