【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大があったものの、社会活動の正常化が進み、景気は緩やかに持ち直しました。しかしながら、急激な円安の進行や原燃料価格の高騰等により、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。
このような状況の下、当社グループは、中期経営計画「MOVING-10 STAGE1」のもと、「変革による拡大」と「新素材の創出」に注力するとともに、製造原価の低減、業務効率の向上に取り組んでまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、輸出を中心に機能性微粒子製品の販売が回復したこと及び各連結子会社の業績が堅調に推移したこと等により、売上高は277億6千7百万円(前年同期比26.0%増)となりました。営業利益は27億4千6百万円(前年同期比41.4%増)、経常利益は30億9千万円(前年同期比44.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億6千5百万円(前年同期比34.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
機能性材料事業の売上高は134億1千4百万円(前年同期比24.7%増)、セグメント利益は14億7千4百万円(前年同期比199.6%増)となり、電子材料部・化成品事業の売上高は136億4千9百万円(前年同期比29.0%増)、セグメント利益は11億1千4百万円(前年同期比14.6%減)となり、その他の売上高は7億4百万円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益は1億5千万円(前年同期比7.3%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産総額は、731億6千3百万円(前連結会計年度末比10億3千4百万円増加)となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が15億2千9百万円、商品及び製品が18億2千6百万円、それぞれ増加し、現金及び預金が13億1千1百万円、原材料及び貯蔵品が4億7千9百万円、それぞれ減少したことによります。
負債合計は、195億7千2百万円(前連結会計年度末比12億9千2百万円減少)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が2億9千5百万円、長期借入金が5億3千8百万円、それぞれ減少したことによります。
純資産合計は、535億9千万円(前連結会計年度末比23億2千7百万円増加)となりました。これは主に、利益剰余金が17億4千8百万円増加したことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より13億1千1百万円減少し、116億7千万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、14億3千8百万円の収入(前年同期比10億5千7百万円収入額の減少)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益30億6千3百万円、棚卸資産の増加による支出11億4千4百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、16億2千4百万円の支出(前年同期比1億6千7百万円支出額の増加)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出12億6千4百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、13億3千3百万円の支出(前年同期比1億1千6百万円支出額の増加)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出9億8千万円、配当金の支払額4億1千5百万円によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億3百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。