【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響が続く中、行政の各種政策や行動制限の緩和により経済活動は正常化に向けて緩やかに持ち直してきました。しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻に起因したエネルギーや原材料価格の高騰で世界的にインフレが加速し、金利の上昇や大きく変動する為替相場等、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。
このような状況の中、当社グループはアミューズメント関連事業、自動認識システム関連事業、ホテル・レストラン関連事業の各事業を通じてお客様の「満足」を勝ち取るために新たな付加価値の追求をしてまいりました。また、変化する市場環境に柔軟に対応するため、各事業会社の役割や責任の明確化、意思決定の迅速化を推し進めるとともに、人づくりや組織づくりの再構築を図ってまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高137億55百万円(前年同四半期比24.6%増)、営業利益24億91百万円(同91.4%増)、経常利益29億97百万円(同40.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億36百万円(同35.5%増)となりました。
セグメントの実績は次のとおりであります。
[アミューズメント関連事業]
アミューズメント関連事業の主な販売先であるパチンコ業界は、レジャーの多様化や少子高齢化による遊技人口の減少により、経営が立ち行かなくなったパチンコホールの閉店・廃業の増加やM&Aによる業界再編等、ホール経営を取り巻く環境は厳しい状況が続いているものの、次世代遊技機といわれるスマートパチスロ(以下「スマスロ」)が2022年11月より導入されたことを皮切りに、パチンコホールでの設備投資が積極的に行われ、減少していた遊技客数も回復傾向にあるなど、業界全体の景況改善の兆しが見えてきております。今後も周辺機器設備への需要拡大は見込まれますが、半導体をはじめとする部材が依然として不足しており、遊技機や周辺機器の供給に大きく影響を及ぼすことが予想されます。
このような状況の中、当社グループは、製品の安定供給に向けて部材の確保に努め、主力製品である少人数でホール運営が可能なパーソナルPCシステム(以下「パーソナル」)及び遊技データ等の収集・AI分析が可能な「マースユニコン」やスマスロに対応した新製品ユニット「スマートユニット」を市場に導入し、トータルシステムでの提案・販売を行ってまいりました。当四半期連結累計期間におけるパーソナルの売上実績は20店舗、当四半期連結累計期間末時点における導入(実稼働)店舗数は累計1,455店舗(市場シェア22.1%)となりました。また、パーソナルやスマートユニットを含めたプリペイドカードシステムの売上実績は47店舗、導入(実稼働)店舗数は累計1,572店舗(市場シェア23.8%)となりました。
空気の力で紙幣を搬送する業界随一のAir紙幣搬送システム及びハイスペックモデルの立体Air紙幣搬送システムは、セキュリティの強化やホール業務の省力化等の導入効果が期待されていますが、設備の更新需要が停滞しているため、販売は限定的となりました。スマスロの導入に合わせて設備の更新需要が漸く動きつつあり、今後の新規出店や大型改装工事の案件に向けた販売に注力してまいります。その他、景品交換業務における省力化や利便性を追求したセルフPOSやクオリティの高い接客が可能なマーススマートウォッチⅢ等、きめ細やかな製品及び付加サービスの提案・販売を行い、商品力のある製品を通じてお客様満足・信頼獲得に努めてまいりました。
この結果、アミューズメント関連事業の売上高は、87億87百万円(前年同四半期比30.2%増)、セグメント利益は23億96百万円(同57.8%増)となりました。
[自動認識システム関連事業]
自動認識システム関連事業における市場は、新型コロナウイルス感染症の影響により働き方やビジネスモデル等が見直され、非接触、無人化、自動化のソリューションの開発が急速に進んでおります。また、企業や行政でIoTの推進、そしてデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に向けた取り組みが広がっております。
自動認識システムは、RFID、バーコード、X線検査装置等を媒体として各種データを自動的に取り込み・認識ができるため、自動化・省人化の実現に向けて期待されております。当社グループでは特にFA市場、物流市場、アミューズメント市場、健診市場を中心に提案販売活動を行ってまいりました。また、今期リリースしましたUHF帯RFIDトンネルタイプ一括読取装置「MGT-001」や自社製高分解能マルチフォーカス開放管を搭載したX線検査装置「MUX-3410」等の拡販に努め、高い技術力を通じて多様なニーズや課題解決に最適なソリューションを提供してまいりました。
この結果、自動認識システム関連事業の売上高は、36億22百万円(前年同四半期比6.6%増)、セグメント利益は4億18百万円(同13.7%増)となりました。
[ホテル・レストラン関連事業]
ホテル業界ならびに外食業界は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的に旅行・外食消費が落ち込んだ時期もありましたが、全国旅行支援や県民割等の行政主導による施策や、行動制限の緩和による経済活動の正常化に向けた動きにより、業績は回復しつつあります。しかしながら、原材料価格や光熱費等の上昇で価格への転嫁ができないホテルやレストランでは利益が逼迫し、さらに人材不足や人件費の高騰等もあり、厳しい事業環境が続くものと思われます。
このような状況の中、「マースガーデンホテル博多」及び「マースガーデンウッド御殿場」では、全国旅行支援や行動制限の緩和の影響を受けて10月から年末にかけて稼働率が大幅に向上しました。また、レストラン事業では、イベントの多い12月に向けて期間限定コースを設け集客に努めたことで利用客が増加し、業績も改善してきました。
この結果、ホテル・レストラン事業の売上高は、13億45百万円(前年同四半期比49.8%増)、セグメント損失は1億48百万円(前年同四半期は4億17百万円のセグメント損失)となりました。
(2)財政状態に関する分析
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は以下のとおりであります。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は617億63百万円となり、前連結会計年度末と比較して16億28百万円増加いたしました。
流動資産は341億27百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億56百万円増加いたしました。その増加の主な内訳は、原材料及び貯蔵品が13億47百万円増加し25億72百万円となりました。
固定資産は276億36百万円となり、前連結会計年度末と比較して14億72百万円増加いたしました。その増加の主な内訳は、投資有価証券が17億73百万円増加し109億97百万円となりました。
流動負債は42億5百万円となり、前連結会計年度末と比較して5億62百万円増加いたしました。その増加の主な内訳は、支払手形及び買掛金が8億93百万円増加し22億14百万円となりました。
固定負債は19億95百万円となり、前連結会計年度末と比較して2億53百万円減少いたしました。その減少の主な内訳は、リース債務が1億23百万円減少し3億50百万円、退職給付に係る負債が39百万円減少し4億5百万円となりました。
純資産は555億62百万円となり、前連結会計年度末と比較して13億20百万円増加いたしました。その増加の主な内訳は、利益剰余金が9億98百万円増加し502億35百万円、その他有価証券評価差額金が9億26百万円増加し16億52百万円となりました。
自己資本比率は90.0%となり、前連結会計年度末と比較して0.2ポイント減少いたしました。
(キャッシュ・フローの状況)
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は228億52百万円となり、前連結会計年度末と比較して31億51百万円減少いたしました。
当第3四半期連結累計期間における「営業活動によるキャッシュ・フロー」は3億26百万円の支出(前年同四半期は26億84百万円の収入)となりました。主な要因は、棚卸資産の増加額18億35百万円等によるものです。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は7億5百万円の支出(前年同四半期は11億37百万円の収入)となりました。主な要因は、投資有価証券の取得による支出14億67百万円等によるものです。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は21億44百万円の支出(前年同四半期は11億49百万円の支出)となりました。主な要因は、配当金の支払額11億52百万円、自己株式の取得による支出9億96百万円等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6億97百万円(前年同四半期比1.7%減)であります。
当第3四半期連結累計期間における主な成果としては、次のような項目をあげることができます。
① アミューズメント関連事業
・スマートパチスロ対応ユニットの商品化
② 自動認識システム関連事業
・UHF帯RFIDトンネルタイプ一括読取装置「MGT-001」の商品化
・フォークリフトでICタグを検知、省人化・省力化・データ化で物流DXを実現する「UHFフォークシス
テム」の商品化
・ナノ-マイクロマルチフォーカス開放管X線源搭載傾斜CT方式 X線検査装置「MUX-3410」の商品
化
③ ホテル・レストラン関連事業
この事業は、研究開発活動を行っておりません。
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