【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループは、韓国を中心に電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品の開発と販路拡大を進めました。また、世界的な物流コストの低下の影響に加えて、販売価格の値上げ、生産性の改善やコスト削減などの競争力強化に努めました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が46,102百万円(前年同四半期比11.0%増)、営業利益は1,021百万円(同12,760.0%増)となりました。さらに、期末時点の為替相場が円安となったことに伴う外貨建て資産の評価益など為替差益950百万円も加わったことなどにより、経常利益は1,488百万円(同28.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は819百万円(同35.6%減)となりました。
主要な品目分類別の販売状況を説明しますと、次のとおりであります。
駆動・伝達及び操縦装置部品は、海外補修用部品市場におけるユニバーサルジョイントの販売が減少したものの、新車用部品市場における等速ジョイントやバルブスプールの販売が増加したことなどにより、売上高は20,827百万円(前年同四半期比7.1%増)となりました。
冷却装置部品は、韓国で電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品の販路拡大を進めるなどしたことなどにより、売上高は17,782百万円(同17.8%増)となりました。
ベアリングは、海外補修用部品市場における取扱製品の拡大などにより、売上高は7,367百万円(同17.3%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
当社は、製造、販売体制を基礎とした拠点の所在地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「米国」、「韓国」、「中国」、「タイ」、「欧州」及び「豪州」の7つを報告セグメントとしております。各報告セグメントでは、自動車部品を製造、販売しております。
① 日本
海外における補修用部品市場での販売が減少したものの、販売価格の値上げや物流コストの低下などの結果、売上高8,040百万円(前年同四半期比11.8%減)、セグメント利益124百万円(前年同四半期は9百万円の損失)となりました。
② 米国
連結子会社のGMB NORTH AMERICA INC.において競争の厳しい米国市場で大手小売業者との取引において、販売価格の値上げに加えて、物流コストの低下の影響を受けたことなどの結果、売上高3,521百万円(前年同四半期比14.7%減)、セグメント損失226百万円(前年同四半期は549百万円の損失)となりました。
③ 韓国
連結子会社のGMB KOREA CORP.において電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品を中心に新車用部品市場における販売が増加したことなどの結果、売上高30,433百万円(前年同四半期比28.7%増)、セグメント利益1,086百万円(同101.8%増)となりました。
④ 中国
製造拠点である連結子会社3社及び調達・物流拠点の連結子会社1社において、新車用部品市場におけるウォーターポンプの販売が増加するなどした結果、売上高2,581百万円(同2.7%増)、セグメント利益147百万円(同682.5%増)となりました。
⑤ タイ
タイ国内向けの販売が増加しましたが、原材料価格の高騰の影響が続くなどした結果、売上高552百万円(同23.3%増)、セグメント損失122百万円(前年同四半期は117百万円の損失)となりました。
⑥ 欧州
欧州の新車用部品市場においてウォーターポンプの販売が増加する一方で、ロシア拠点での事業活動の中断が続くなどした結果、売上高1,433百万円(前年同四半期比0.2%増)、セグメント利益0百万円(前年同四半期比99.7%減)となりました。
⑦ 豪州
前連結会計年度の後半まで拡大していた受注が落ち着くなどした結果、売上高150百万円(前年同四半期比33.5%減)、セグメント損失1百万円(前年同四半期は6百万円の利益)となりました。
(2)財政状態の状況
① 資産の部
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は87,451百万円と前連結会計年度に比べ8,208百万円の増加となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が2,299百万円、棚卸資産が4,108百万円、有形固定資産が1,615百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。
② 負債の部
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は53,981百万円と前連結会計年度に比べ6,744百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が3,675百万円、支払手形及び買掛金が1,210百万円、長期借入金が799百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。
③ 純資産の部
当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は33,469百万円と前連結会計年度に比べ1,463百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が766百万円、非支配株主持分が391百万円、為替換算調整勘定が291百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益が1,359百万円(前年同四半期比33.2%減)、減価償却費が1,806百万円(同7.6%増)、短期・長期借入金、社債、リースを合わせた有利子負債残高の増加額が3,074百万円(同44.9%増)、仕入債務の増加額が602百万円(同72.7%増)となるなどの一方で、売上債権の増加額が1,540百万円(同35.2%増)、棚卸資産の増加額が2,879百万円(同225.3%増)、設備投資による有形固定資産の取得による支出が2,143百万円(同24.0%増)となったことなどの結果、期末残高は225百万円増加して6,574百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は592百万円(前年同四半期は407百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が1,359百万円(前年同四半期比33.2%減)、減価償却費が1,806百万円(同7.6%増)、仕入債務の増加額が602百万円(同72.7%増)となるなどの一方で、売上債権の増加額が1,540百万円(同35.2%増)、棚卸資産の増加額が2,879百万円(同225.3%増)となったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,207百万円(同49.1%増)となりました。これは主に、設備投資による有形固定資産の取得による支出が2,143百万円(同24.0%増)となったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は2,953百万円(前年同四半期比47.7%増)となりました。これは主に、短期・長期借入金、社債、リースを合わせた有利子負債残高の増加額が3,074百万円(同44.9%増)となったことなどによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は805,758千円であります。当社グループの研究開発活動は、主に連結子会社のGMB KOREA CORP.で行われており、韓国のセグメント発生額は、805,758千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に重要な変更があったものは、次のとおりであります。
会社名
事業所名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
投資予定金額
資金調達方法
着手及び完了
予定
完成後の増加能力
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
着手
完了
GMB KOREA
CORP.
第一工場
第二工場
瑞山工場
韓国慶尚南
道昌原市及
び忠清南道
瑞山市
韓国
増産・合理化を主目的とした生産設備の増設及び更新。研究開発・測定設備の新設
(変更前)
1,950
(変更後)
2,200
1,113
自己資金及び借入金
2023年
1月
2023年12月
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