【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間における経営環境については、欧米諸国を中心に新型コロナウィルスまん延防止から正常化への動きが本格化するなか、インフレ抑制のための政策金利引き上げが続きました。日本は夏に新型コロナの感染者が急増したのち、9月以降減少傾向となり、外国人の入国規制緩和が発表されるなど正常化の方向に進んでおります。一方、中国ではゼロコロナ政策による社会統制を継続しており、経済活動への影響が懸念されております。また、ロシアのウクライナ侵攻は継続しており、燃料や資材価格に影響を与えております。
為替相場は、更に円安方向に進みました。
当社グループの属するエレクトロニクス産業では、リモートワークやWEB会議の普及もあり、データセンターや通信向けの需要は高水準で推移しております。半導体製造装置の需要も高水準に推移しましたが、メモリなど一部製品で在庫余りなどの調整の兆しが見られ始めました。
このような事業環境のなか、当社グループの半導体等装置関連事業では、製造装置向けの真空部品や半導体製造プロセスに使用される各種マテリアル製品(石英製品・セラミックス製品・シリコンパーツ等)など各製品で販売を大きく伸ばしました。
電子デバイス事業では、主力のサーモモジュールで通信機器向けや半導体装置向けを中心に需要は堅調に推移しました。パワー半導体用基板は、中国でのEV(電気自動車)向け販売が軌道に乗り、成長を後押ししました。
なお、経常利益は為替差益が51億円発生し、前年同期比で大きく増加しました。一方、前年同期は持分法適用会社の第三者割当増資に伴う93億円の持分変動利益(特別利益)を計上したため、相対的に当第2四半期連結累計期間は特別利益が減少しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は97,505百万円(前年同期比63.0%増)、営業利益は17,061百万円(前年同期比59.3%増)、経常利益は23,554百万円(前年同期比88.9%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は15,979百万円(前年同期比7.4%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間のセグメントの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。以下の前年同期比較については、変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
(半導体等装置関連事業)
当該事業の主な製品は、真空シール及び各種製造装置向け金属加工製品、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、シリコンパーツ、装置部品洗浄、石英坩堝などです。
昨今のコロナ禍をきっかけに、リモートワークやWEB会議が定着するなどWEB通信量が増大傾向にあるなか、データセンターや通信向けの需要は高水準で推移しました。半導体関連の増産投資による製造装置の需要も堅調であり、当社の真空シールおよび各種製造装置向け金属加工製品は各製造装置向けに大きく売上を伸ばしました。
半導体製造プロセスに使用されるマテリアル製品(石英製品・セラミックス製品・シリコンパーツ等)は、高水準な設備投資と設備稼働率の恩恵を受け売上を大きく伸ばしました。半導体ウエーハや太陽電池製造などで使用される石英坩堝も順調に売上を伸ばしました。
この結果、当該事業の売上高は63,791百万円(前年同期比62.8%増)、営業利益は11,707百万円(前年同期比64.5%増)となりました。
(電子デバイス事業)
当該事業の主な製品は、サーモモジュール、パワー半導体用基板、磁性流体、センサなどです。
主力のサーモモジュールは、5G用の移動通信システム機器向けや半導体分野向け、医療分野向けなどで販売を伸ばしました。
パワー半導体用基板は、AMB基板が中国のEV車載向け出荷が軌道に乗り売上を大きく伸ばすことができました。広範な用途に使用されるDCB基板の販売もIGBT向けを中心に好調を維持し、全体でも大きく売上を伸ばしました。
また、当第2四半期連結会計期間より連結化したセンサの売上、利益が新たに加わりました。
この結果、当該事業の売上高は23,073百万円(前年同期比88.9%増)、営業利益は5,325百万円(前年同期比74.5%増)となりました。
(その他)
「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ソーブレード、工作機械、太陽電池用シリコン製品等の事業を含んでおります。
当該事業の売上高は10,640百万円(前年同期比26.2%増)、営業利益は398百万円(前年同期比39.7%減)となりました。
②財政状態
<資産>
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比べ105,561百万円増加し、370,333百万円となりました。これは主に現金及び預金31,246百万円、受取手形、売掛金及び契約資産16,482百万円、有形固定資産38,533百万円の増加によるものであります。
<負債>
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比べ41,491百万円増加し、145,306百万円となりました。これは主に転換社債型新株予約権付社債2,134百万円の減少があった一方、支払手形及び買掛金7,388百万円、短期借入金7,325百万円、長期借入金(1年内返済予定を含む)15,338百万円の増加によるものであります。
<純資産>
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比べ64,069百万円増加し、225,026百万円となりました。これは主に利益剰余金14,958百万円、為替換算調整勘定17,334百万円、非支配株主持分19,762百万円の増加によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金および現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ31,191百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には83,770百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動の結果得られた資金は20,988百万円(前年同期比14,618百万円増)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益23,608百万円、減価償却費5,596百万円によるものであります。支出の主な内訳は、売上債権の増加額3,288百万円、棚卸資産の増加額5,091百万円によるものであります。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動の結果使用した資金は28,783百万円(前年同期比20,556百万円増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出24,852百万円、投資有価証券の取得による支出4,077百万円によるものであります。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動の結果得られた資金は32,461百万円(前年同期比14,186百万円増)となりました。収入の主な内訳は、長期借入れによる収入14,366百万円、非支配株主からの払込みによる収入20,515百万円によるものであります。支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出3,717百万円、社債の償還による支出1,434百万円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は3,864百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金、設備資金等に必要な資金は、営業キャッシュ・フローから得られる資金のほか、主として銀行等の金融機関からの借入金、社債、リースなどで賄っております。
当第2四半期連結会計期間末の有利子負債(リース債務を除く)は、前連結会計年度末と比べ19,095百万円増加し、56,658百万円となりました。
有利子負債から現金及び預金を控除したネット有利子負債は、前連結会計年度末と比べ12,151百万円減少し、△27,167百万円となりました。
当社グループは、金融機関と良好な関係を構築しており、必要な運転資金、設備資金を安定的に確保しております。また、当第2四半期連結会計期間末では、現預金83,825百万円のほか、取引銀行とシンジケート方式によるコミットメントライン契約を締結しており、資金の流動性を確保できているものと認識しております。
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