【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期の業績は、売上収益は1,099億1千9百万円と対前年同期比3.4%の増収となりました。利益面は、前年同期にあった優先審査バウチャーの売却一時金収入の反動や売上構成による売上原価率の上昇等により、営業利益は279億8千7百万円と対前年同期比7.8%の減益、税引前四半期利益は284億2千2百万円と対前年同期比7.5%の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は226億7千4百万円と対前年同期比1.7%の減益となりました。
医薬品事業では、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」、肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入等が伸長したものの、薬価改定や優先審査バウチャーの売却一時金収入の反動により、売上収益は930億9千5百万円と対前年同期比0.6%の減収となりました。
機能食品事業では、プロテイン製剤等の売上が増加し、売上収益は168億2千4百万円と対前年同期比32.8%の増収となりました。
資産は、2,318億7千6百万円と前連結会計年度末に比べ119億3千3百万円増加しました。
流動資産は、営業債権及びその他の債権、その他の金融資産等が増加し1,584億2千7百万円と前連結会計年度末に比べ87億3百万円増加しました。非流動資産は、有形固定資産、無形資産等が増加し734億4千8百万円と前連結会計年度末に比べ32億2千9百万円増加しました。
負債は、未払法人所得税等が減少し359億8百万円と前連結会計年度末に比べ31億4千8百万円減少しました。
資本は、利益剰余金が増加し1,959億6千8百万円と前連結会計年度末に比べ150億8千1百万円増加しました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ56億4千7百万円減少し、 549億1千9百万円となりました。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、126億1千8百万円の収入(前第3四半期連結累計期間は91億1千9百万円の収入)となりました。主な内訳は、収入項目では税引前四半期利益284億2千2百万円、減価償却費及び償却費36億7千9百万円、支出項目は、営業債権及びその他の債権の増加額83億6千3百万円、法人所得税の支払額71億4千2百万円、営業債務及びその他の債務の減少額28億1千4百万円でした。
「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、94億2千1百万円の支出(前第3四半期連結累計期間は35億4千5百万円の支出)となりました。主に投資の取得による支出、有形固定資産の取得による支出等によるものです。
「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、89億2千2百万円の支出(前第3四半期連結累計期間は77億9千万円の支出)となりました。主に配当金の支払額等によるものです。
(3)研究開発活動
文中における研究開発の状況は、当四半期報告書提出日現在の状況に基づき記載しております。
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は151億3千5百万円で、対売上収益比率は13.8%であります。
(国内開発状況)
・デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「NS-065/NCNP-01(製品名:ビルテプソ®点滴静注250㎎、一般名:ビルトラルセン)」については、2020年3月に承認され、5月より販売を開始しました。現在グローバル第三相試験を実施中です。
・鉄欠乏性貧血治療剤「NS-32(一般名:デルイソマルトース第二鉄)」については、2016年にファーマコスモス社(デンマーク)から導入し、2019年3月より第三相試験を実施し、2021年3月に承認申請、2022年3月に承認を取得しました。
・「ZX008(製品名:フィンテプラ®内用液2.2mg/mL、一般名:フェンフルラミン塩酸塩)」については、2019年にユーシービー社(旧ゾジェニックス社)(ベルギー)から導入し、ユーシービー社がレノックス・ガストー症候群を対象に第三相試験を実施中です。
・「GA101(製品名:ガザイバ®点滴静注1000㎎、一般名:オビヌツズマブ)」については、中外製薬株式会社と共同で2022年6月にループス腎炎を対象とした第三相試験を開始しました。
・「NS-304(一般名:セレキシパグ)」については、小児の肺動脈性肺高血圧症を対象とした第二相試験を、2020年11月よりヤンセンファーマ株式会社と共同で実施中です。また閉塞性動脈硬化症を対象とした後期第二相試験を2022年2月より実施中です。
・子宮内膜症治療剤「NS-580」については、2022年6月より後期第二相試験を実施中です。
・二次性急性骨髄性白血病治療剤「NS-87(一般名:daunorubicin/cytarabine)」については、2017年にジャズ・ファーマシューティカルズ社(アイルランド)から導入し、2019年8月より第一/二相試験を実施中です。
・芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍治療剤「NS-401(一般名:tagraxofusp)」については、2021年3月にメナリーニ社(イタリア)から導入し、2022年7月より第一/二相試験を実施中です。
・JAK1阻害剤「NS-229」については、2020年10月より第一相試験を実施中です。
・再発・難治性急性骨髄性白血病治療剤「NS-917(一般名:radgocitabine)」については、2017年にデルタフライファーマ株式会社(徳島市)から導入し、2022年2月より第一相試験を実施中です。
・「NS-161」については、炎症性疾患を対象として2022年12月より第一相試験を開始しました。
・「NS-025」については、泌尿器疾患を対象として2023年1月より第一相試験を開始しました。
(海外開発状況)
・「NS-065/NCNP-01(製品名:VILTEPSO® injection、一般名:ビルトラルセン)」については、米国で2020年8月に承認され、販売を開始しました。欧州では2020年6月にEMAよりオーファンドラッグ指定を受けました。現在グローバル第三相試験を実施中です。
・デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「CAP-1002」については、カプリコール・セラピューティクス社(米国)と、2022年1月に米国における販売提携契約を締結しました。カプリコール・セラピューティクス社が2022 年7月より米国で第三相試験を実施中です。
・骨髄線維症治療剤「NS-018(一般名:ilginatinib)」については、海外において第二相試験を実施中です。
