【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。 当社は、2021年10月1日に単独株式移転により株式会社一家ダイニングプロジェクトの完全親会社として設立されましたが、前年同期間と比較を行っている項目については、株式会社一家ダイニングプロジェクトの2022年3月期第2四半期累計期間(2021年4月1日から2021年9月30日まで)と比較しております。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化や、ロシア・ウクライナ情勢、急速な円安の進行の影響などの懸念により、未だ景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。外食業界におきましては、新型コロナウイルス感染者数は4月より徐々に減少傾向で推移したものの、7月頃から第7波の影響により感染者数が急増いたしました。その後、感染者数は徐々に減少したものの、需要は未だ回復途中であり、加えて、原材料費の高騰や、コロナウイルス感染拡大に伴う政府自治体からの要請による営業活動制限下での人材不足及び採用コストの増加など、依然として厳しい状況が続いております。このような状況の中、当社グループは、『あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団』というグループミッションのもと、より多くのお客様におもてなしによって感動を提供する為に、優秀な人材の確保及びサービス力向上に注力するとともに、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じながら営業を行ってまいりました。飲食事業においては、新規出店および既存店の業態変更、既存店のサービス力向上及び店舗オペレーションの改善、自社アプリなどの会員獲得によるリピーター客数の増加に継続して注力してまいりました。新規出店・業態変更に関しては、神奈川県エリアへの新規出店(屋台屋博多劇場横浜店)、ドミナントエリアへの新規出店(韓国屋台ハンサム町田店)およびアフターコロナにおけるニーズに対応した、にのや業態の新規出店(寿司トおでんにのや大門店)のほか、既存店のこだわりもん一家船橋店を「寿司トおでんにのや」に、屋台屋博多劇場本川越店・新橋店を「韓国屋台ハンサム」へ業態変更し、Remo cafeおおたかの森店を閉店したことにより直営店は合計で74店舗となりました。前事業年度においては、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発出等を受け、全店で臨時休業及び酒類提供の自粛を含む要請の範囲内での時短営業を実施いたしましたが、当第2四半期連結累計期間においては、全店通常営業を行いました。その結果、既存店(屋台屋博多劇場業態・こだわりもん一家業態・大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん業態)客数は前年比594.7%増となり、既存店客単価は前年比2.0%増で推移し、既存店売上高は前年比608.6%増となりました。ブライダル事業においては、近年、結婚式のニーズの多様化により少人数婚のニーズが高まり、婚礼1組当たりの組人数が減少傾向にある中、婚礼の主力広告媒体との連携強化による来館数・成約率の向上、サービス力向上及びコスト削減、宴席の新規案件の取り込み及びリピート客数の増加、レストランのサービス力、商品力の向上及び新規客数の増加にも継続して注力いたしました。その結果、施行件数は新型コロナウイルスの感染拡大以前の2020年3月期の同期比では減少したものの、前年同期比では大幅に増加いたしました。また、感染予防の観点から依然として少人数での挙式が多い状況ではあるものの、組人数・組単価は徐々に回復し、前年同期比で増加いたしました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は3,786,018千円(前年同期比246.8%増)、営業損失は108,174千円(前年同期は営業損失618,374千円)、経常損失は118,868千円(前年同期は経常損失625,182千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は93,211千円(前年同期は四半期純利益5,238千円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 飲食事業売上高は2,895,666千円(前年同期比416.3%増)、セグメント損失(営業損失)は122,424千円(前年同期のセグメント損失(営業損失)は415,183千円)となりました。
② ブライダル事業売上高は890,352千円(前年同期比67.7%増)、セグメント利益(営業利益)は5,673千円(前年同期のセグメント損失(営業損失)は203,191千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(総資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産は、流動資産のその他が82,443千円減少したものの、新規出店等に伴い有形固定資産が38,402千円、のれんが6,304千円、繰延税金資産が48,565千円増加したことなどにより、4,670,959千円(前連結会計年度末比12,235千円の増加)となりました。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債は、流動負債のその他が30,203千円減少したものの、1年内返済予定の長期借入金が94,234千円、未払金が24,685千円増加したことなどにより、4,146,829千円(前連結会計年度末比86,493千円の増加)となりました。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産は、譲渡制限付株式の付与及び新株の発行に伴い資本金が4,419千円、資本剰余金が4,419千円増加したものの、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上に伴い利益剰余金が93,211千円減少したことなどにより、524,130千円(前連結会計年度末比74,257千円の減少)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の四半期末残高は984,744千円(前年同期は667,473千円)となりました。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは105,705千円の収入(前年同期は66,319千円の支出)となりました。これは、税金等調整前四半期純損失135,661千円の計上、売上債権の増加21,536千円、その他の負債の減少24,195千円などによる資金の減少が、減価償却費107,496千円、未払金の増加72,898千円及び助成金の受取額71,136千円などによる資金の増加を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは179,087千円の支出(前年同期は109,905千円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出182,594千円及び差入保証金の差入による支出45,436千円などによる資金の減少が、差入保証金の回収による収入60,016千円などによる資金の増加を上回ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは65,083千円の収入(前年同期は301,037千円の収入)となりました。これは、長期借入れによる収入530,000千円などによる資金の増加が、長期借入金の返済による支出464,987千円などによる資金の減少を上回ったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。