【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進んだことで景気は緩やかな回復基調にあるものの、世界的な半導体不足に加え、ウクライナ情勢の長期化や中国でのロックダウンの影響によるサプライチェーンの混乱、急激な円安の進行や原材料価格・原油価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
わが国の工作機械業界は、当第2四半期連結累計期間は、国内は需要が前年同期比21.4%増加、海外でも需要が前年同期比10.3%増加し、その結果国内外全体の受注額は14.0%増加し8,956億円となりました。
こうした環境下、工作機械を主力取扱商品とする当社グループの受注・売上につきましては、国内では半導体や建機関連部品業界の旺盛な需要のため、加えて、海外では業績回復及び従来とは異なる業界からの需要増加のため、受注額は順調に増加しました。一方で、半導体や一部部品の供給不足により、工作機械の納期が引き続き長期化していること、当社グループの主力ユーザーである自動車メーカーの工場の稼働日数、工場消耗品の需要がまだ回復途上であることなどから、売上高は前年同期比減少となりました。
上記の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は88億3千7百万円(前年同期比5.8%減)、営業利益は1億7千8百万円(同4.0%減)、経常利益は3億2百万円(同12.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億2千1百万円(同16.0%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
日本
半導体や一部部品不足を主因とした長納期化の影響により工作機械の売上が減少し、当第2四半期連結累計期間の売上高は52億1千6百万円(前年同期比15.3%減)となり、営業利益は8千1百万円(同28.2%減)となりました。
北米
半導体や一部部品不足の影響により完全な回復には至っていないものの、為替変動及びメキシコを中心とした自動車メーカー向けの受注増加を主因として売上が増加し、当第2四半期連結累計期間の売上高は15億9千9百万円(前年同期比4.5%増)となり、営業利益は5千6百万円(同51.7%増)となりました。
欧州
自動車メーカーの設備投資に対する受注・売上が増加し、当第2四半期連結累計期間の売上高は2億6千7百万円(前年同期比106.3%増)となり、営業利益は1千1百万円(前年同期比328.0%増)となりました。
アジア
ベトナム及びインドでは新型コロナウイルス感染症による影響から回復基調にあり、前年同期の売上高を大幅に上回りました。一方で、中国ではロックダウンの影響及びサプライチェーンの混乱により売上が減少し、タイでは自動車メーカー向けの機械の売上が増加したものの利益率の高い工具等の売上が減少した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は17億5千3百万円(前年同期比12.7%増)となりましたが、営業利益は3千1百万円(同25.8%減)となりました。
(2)財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1億1千3百万円減少し、161億5千万円となりました。
流動資産は、売掛金が4億9千5百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億8百万円減少し、115億9千2百万円となりました。
固定資産は、投資有価証券が7千8百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ4百万円減少し、45億5千8百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べ6億2千3百万円減少し、54億1千3百万円となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金が5億8千9百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ7億9千万円減少し、39億6百万円となりました。
固定負債は、長期借入金が1億円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億6千6百万円増加し、15億7百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べ5億1千万円増加し、107億3千7百万円となりました。
株主資本は、利益剰余金が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億3千3百万円増加し、83億2千4百万円となりました。その他の包括利益累計額は、為替換算調整勘定が3億9千2百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ3億5千万円増加し、21億4千5百万円となりました。非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べ2千6百万円増加し、2億6千7百万円となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当第2四半期連結累計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物は、前年同期比4億8千万円増加し、59億3千5百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少9億6千7百万円などにより3億2千9百万円の支出となりました(前年同期は1億8千7百万円の収入)。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入4千2百万円などにより5千8百万円の収入となりました(前年同期は1千6百万円の収入)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入1億5千万円などにより6千1百万円の収入となりました(前年同期は1億5千1百万円の支出)。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。