【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進んだことにより景気は持ち直しつつあります。しかし、ウクライナ情勢に端を発した資源価格及び穀物価格の高騰や各国の金融引き締め政策等が国内経済に及ぼす影響に対しては、引き続き注視が必要になるものと思われます。国内建設市場におきましては、国土強靭化計画等を背景とする公共投資は堅調に推移し、民間設備投資にも持ち直しの動きがみられる一方で、建設資材の価格高騰や労務需給の逼迫による企業収益の悪化が懸念されており、先行き不透明な状況が続いております。このような状況下で、当社グループは、全事業セグメントにおいて積極的な事業活動を展開してまいりました。その結果、特に当社グループの主要事業である切断・穿孔工事事業において完成工事高が増加したため、当第1四半期連結累計期間の当社グループ全体の売上高は5,855百万円(前年同期比6.3%増)となりました。また、完成工事高の増加に伴い、営業利益は900百万円(前年同期比20.9%増)、経常利益は1,029百万円(前年同期比34.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は659百万円(前年同期比57.1%増)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。なお、売上高はセグメント間の売上高を含んでおります。 (切断・穿孔工事事業)主に高速道路リニューアル工事の受注が増加したため、完成工事高は5,373百万円(前年同期比12.0%増)となりました。また、完成工事高の増加に伴い、セグメント利益は1,214百万円(前年同期比30.2%増)となりました。 (ビルメンテナンス事業)ビルメンテナンス事業につきましては、首都圏を中心に大手デベロッパーの新規案件開拓に努めてまいりましたが、完成工事高は111百万円(前年同期比1.6%減)となりました。また、売上の減少に伴い、セグメント利益は3百万円(前年同期比53.6%減)となりました。 (リユース・リサイクル事業)リユース・リサイクル事業につきましては、中古スマートフォン等の販売に係る新規の顧客開拓に努めてまいりましが、リース物件の取り扱いの減少等により、商品売上高は371百万円(前年同期比38.2%減)となりました。また、商品売上の減少に伴い、セグメント損失は27百万円(前年同期は55百万円のセグメント利益)となりました。
(2)財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末の総資産は、受取手形・完成工事未収入金が増加したものの、現金及び預金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ660百万円減少し、20,905百万円となりました。負債につきましては、未払法人税等及び役員退職慰労引当金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ397百万円減少し、3,934百万円となりました。また、純資産は、前連結会計年度末に比べ263百万円減少し、16,970百万円となりました。この結果、当第1四半期連結会計期間末の自己資本比率は80.6%となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、25百万円であります。