【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、過年度の決算訂正を行い、遡及後の数値で比較分析を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、製造業において幅広い業種で生産が増加に転じるとともに、サービス業においても景況感が改善してまいりました。労働需要が増加し実質賃金もプラスに転じる見通しもあるなど、さらなる個人消費や景況感の改善が期待されます。一方で、中国の経済成長率の低下や、各国中央銀行の金融政策の影響、ウクライナやパレスチナでの紛争による混乱など、景気の先行きは注視すべき状況となっております。
建設業界においては、政府投資、民間投資、ともに堅調な見通しではあるものの、2024年問題への対応など、今後の影響が懸念される状況となっております。
このような情勢のなか、当社グループは、既存店舗のリニューアルやレンタルスペースなどの新規店舗を積極的にオープンさせるなど、計画に沿って店舗網を充実させており、ホームページへのお問い合わせを含めてお客様からの需要は堅調に推移しております。原価低減活動を推進し利益向上に努めるとともに、体制の強化に取り組んでおります。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間のユニットハウス事業の売上高は、24,016百万円(前年同期比1.4%増)、その他の事業の売上高は149百万円(前年同期比4.5%減)となり、合計した当第2四半期連結累計期間の売上高は24,165百万円(前年同期比1.4%増)となりました。
利益面におきましては、営業利益3,391百万円(前年同期比33.3%増)、経常利益3,477百万円(前年同期比29.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,063百万円(前年同期比31.5%増)となりました。
また、当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3,447百万円増加し、64,565百万円となりました。変動の大きかった主なものは、現金及び預金の増加1,881百万円、建物及び構築物の増加815百万円、電子記録債権の増加461百万円、営業未収入金の増加350百万円、レンタル資産の増加278百万円、商品及び製品の増加211百万円、売掛金の減少370百万円、受取手形の減少253百万円などであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債の合計額は、前連結会計年度末に比べ2,229百万円増加し、22,040百万円となりました。変動の大きかった主なものは、未払法人税等の増加742百万円、仕入債務の増加742百万円、その他の流動負債の増加335百万円、資産除去債務の増加176百万円、短期及び長期借入金の純増加154百万円、契約負債の減少217百万円などであります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産の合計額は、前連結会計年度末に比べ1,217百万円増加し、42,525百万円となりました。自己資本比率は65.9%となっており、健全な財務状況を保っております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ993百万円増加し、5,259百万円となりました。資金の主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益、減価償却費、仕入債務の増加であります。主な減少要因は、棚卸資産の増加、法人税等の支払、売上債権の増加であります。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は3,829百万円(前年同期は1,282百万円の獲得)となりました。
主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益3,382百万円、減価償却費2,933百万円、仕入債務の増加745百万円であり、主な減少要因は、棚卸資産の増加2,948百万円及び法人税等の支払503百万円、売上債権の増加185百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は1,314百万円(前年同期は1,815百万円の使用)となりました。
主な要因は、展示販売場新設等に伴う有形固定資産の取得等による支出906百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は835百万円(前年同期は1,997百万円の使用)となりました。
主な要因は、短期借入金及び長期借入金の純増加154百万円及び配当金の支払い888百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は166百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間において著しい変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループは現在、必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金又は借入により資金調達することとしております。当第2四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、4,114百万円となっております。また、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は5,259百万円となっております。
なお、当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。
#C9639JP #三協フロンテア #サービス業セクター