【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年3月1日~2023年5月31日)の外食業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行や、訪日外国人旅行者数の増加等による人流回復の後押しによって売上は緩やかに回復してまいりました。しかしながら、原材料費や人件費、物流費の高止まりによって引き続き厳しい経営環境が続いております。
当社では、より多くのお客様の来店動機につなげるためのメニュー施策を実施いたしました。期間限定メニューとして、2023年3月に特別に焙煎した4種のスパイスを使った「焙煎スパイスのチキンカレー」の発売とあわせて、カレーハウスCoCo壱番屋でご利用いただけるお食事券が抽選で当たるキャンペーンを実施した他、同4月からは「新メニュー名総選挙」と題して、ココイチ史上最大の豚肩ロース肉の塊と、シャリアピンソースを使用した 『 ナナシ 』カレーのメニュー名を投票で決定するお客様参加型のキャンペーンを実施し、どちらも大変ご好評いただきました。
これらの結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の直営店とフランチャイズ加盟店を合計した国内店舗の既存店ベースの売上高は前年同期比13.3%増(客数:同1.3%増、客単価:同11.8%増)となり、全店ベースの売上高は、208億3百万円(同12.4%増)となりました。前期に実施したベースのカレーソースと一部のトッピング等の値上げの効果によって客単価は大きく上昇し、また客数につきましても前年の水準を上回りました。
海外店舗につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の各種規制がなくなったこと等から多くの国で前年を上回って好調に推移し、全店ベースの売上高は38億82百万円(前年同期比27.0%増)となりました。
当第1四半期末時点の店舗数につきましては、国内では出店が2店舗、退店がコロナ後の売上の回復が見込めない不採算店舗を中心に5店舗あった他、2023年3月にラーメン・つけ麺の「麺屋たけ井」を運営する株式会社竹井を当社グループに迎えたことによって、8店舗増加し、国内店舗数は1,252店舗となりました。また海外では、出店が6店舗、退店が6店舗で増減なしの208店舗となりました。
以上のことから、当社グループの同期間の業績は、売上高が128億94百万円(前年同期比14.2%増)、営業利益は12億58百万円(同138.0%増)、経常利益は13億23百万円(同86.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億81百万円(同102.8%増)となりました。
利益面につきましては、原材料費や物流費、光熱費の価格が依然高止まりしているものの、当社グループ全体の売上が回復してきたこと等から、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに前年同期を上回る結果となりました。
なお、当社グループは、飲食事業並びにこれらの付帯業務の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は421億65百万円となり、前連結会計年度末比2億67百万円減少いたしました。このうち流動資産は216億45百万円となり前連結会計年度末比13億36百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が16億2百万円減少したことなどによるものであります。また固定資産は205億19百万円となり、前連結会計年度末比10億68百万円の増加となりました。これは主に株式会社竹井の株式取得に伴いのれんが7億75百万円増加したことなどによるものであります。のれんの金額は、取得原価の配分等が完了していないため、暫定的に算定された金額です。
当第1四半期連結会計期間末における負債は116億38百万円となり、前連結会計年度末比1億51百万円増加いたしました。これは主に買掛金が1億75百万円増加したことなどによるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は305億26百万円となり、前連結会計年度末比4億18百万円減少いたしました。自己資本比率は前連結会計年度末の72.0%から71.5%となっております。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。