【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、各種政策の効果もあり景気の緩やかな持ち直しの動きが見られます。しかしながら、世界的な金融引締めを背景とする海外景気の下振れ懸念や、円安によるエネルギー及び原材料費の上昇等、先行きは依然として不透明な状況です。このような経済環境のもと受託臨床検査業界におきましては、診療報酬改定の影響に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い医療機関を受診する患者数が弱含みで推移しております。また、同業他社との競争も続いており、事業環境としては引き続き厳しい状況にあります。こうした中で、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高83,712百万円(前年同期比12.5%減)、営業利益15,448百万円(前年同期比43.9%減)、経常利益15,572百万円(前年同期比45.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益10,332百万円(前年同期比44.9%減)となりました。当社グループにおきましては、既存検査の受託数は増加したものの、新型コロナウイルス関連検査の診療報酬引き下げの影響により売上高及び利益ともに減少しました。以下に事業別の概況を報告いたします。臨床検査事業につきましては、新規獲得を図るとともに、既存ユーザーに対する新規検査項目・独自検査項目・重点検査項目拡販などの深耕営業を実施することで業績の拡大を図りました。しかしながら、新型コロナウイルス関連検査の診療報酬引き下げの影響が大きく、臨床検査事業の売上高は前年同期比13.7%の減収となりました。食品検査事業につきましては、政府による行動制限の解除に伴い取引先の営業制限が緩和されたことで、食品コンサルティング・微生物検査等の食品検査が持ち直しました。これらにより、売上高は前年同期比7.7%の増収となりました。以上の結果、検査事業の売上高は前年同期比13.3%の減収となりました。医療情報システム事業の売上高につきましては、2022年4月にリリースしたクラウド版電子カルテの販売が計画通りに進捗しており、保守売上も堅調に推移しています。さらにオンライン資格確認の受注が好調なことから、前年同期比13.7%の増収となりました。その他事業の売上高につきましては、調剤薬局事業における診療報酬 (薬価)引き下げの影響により、前年同期比0.6%の減収となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の連結財政状態は、総資産171,048百万円(前期末比8,152百万円減)、純資産126,328百万円(前期末比4,643百万円増)、自己資本比率70.5%(前期末比5.7%増)となっています。主な増減項目は、資産の部では流動資産で現金及び預金が971百万円、受取手形及び売掛金が5,428百万円、それぞれ減少しています。負債の部では流動負債で未払法人税等が8,018百万円減少しています。純資産の部では利益剰余金が4,761百万円増加しています。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前年同期に比べ12,806百万円増加し、87,343百万円となりました。各活動区分別のキャッシュ・フローの状況及び主な増減要因は、以下のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは、6,431百万円の資金収入(前年同期比15,030百万円収入減)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が12,606百万円の収入減、法人税等の支払額が6,757百万円の支出増となったことなどによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、3,144百万円の資金支出(前年同期比804百万円支出減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が638百万円減少したことなどによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、4,302百万円の資金支出(前年同期比1,445百万円支出増)となりました。これは主に配当金の支払額が1,361百万円増加となったことなどによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は138百万円であります。当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況は、以下のとおりであります。信州大学医学部人工聴覚器学講座との連携により、先天性難聴の遺伝子変異解析検査のバージョンアップを進めてまいりました。その結果、19遺伝子154変異の検出パネルを計画通り50遺伝子1,135変異の検出パネルにアップグレードし、2022年9月20日から新法への切り換え案内を開始しました。また、血中のシトステロール、カンペステロールおよびコレスタノールを質量分析法(LC-MS/ MS)により測定する研究検査を独自開発し、2022年10月から受託を開始しました。シトステロール血症(指定難病260)は、シトステロールやカンペステロールなど植物ステロールの血中濃度が著明に上昇するため、早期に診断して食事療法や薬物治療を開始することが重要です。 脳腱黄色腫症(指定難病263)は、27-水酸化酵素をコードするCYP27A1の遺伝子変異により、本酵素活性が低下して血中コレスタノールが上昇し、様々な臓器障害を起こすことが報告されています。いずれも早期に診断して治療を開始することが重要とされ、本研究検査の活用に期待しています。
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