【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の概況
当第1四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の中でも、各国における入国制限や日本国内における行動制限が緩和されるなど徐々に社会経済活動の正常化の動きが見られました。
しかしながら日本においては、昨年9月に上限が緩和され海外からの旅行客の受け入れ緩和を進めているものの、完全な自由往来にはまだ至っておらず、観光業界の本格的な回復は未だ兆しが見えておりません。当社グループにおいては、このような先の見通せない状況の中、コスト削減のため昨年より国内外のホテル運営を縮小するという厳しい判断をすることとなりました。
そのような状況下において、当社グループは売上高が前年同期比で68.9%減少するという結果に終わりました。また、売上高を上回る営業費用を計上したことにより、最終的に多額の営業損失を計上する結果になりました。
さらに、営業外収益として主に為替差益を、営業外費用として主に支払利息を、それぞれ計上し、特別利益として主に新株予約権戻入益を計上いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高51百万円(前年同期比68.9%減)、営業損失142百万円(前年同期は営業損失399百万円)、経常損失147百万円(前年同期は経常損失107百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失143百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1,383百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は6,014百万円となり、前連結会計年度末に比べ657百万円増加いたしました。
流動資産は892百万円となり、前連結会計年度に比べて381百万円増加しております。これは主に、現金及び預金が371百万円及びその他(流動資産)が12百万円それぞれ増加したためであります。
固定資産は5,122百万円となり、前連結会計年度に比べて275百万円増加しております。これは主に、有形固定資産が46百万円、無形固定資産が21百万円及び投資その他の資産が207百万円それぞれ増加したためであります。
負債合計は4,356百万円となり、前連結会計年度末に比べ383百万円減少しております。これは主に、流動負債が386百万円減少したためであります。
純資産合計につきましては、1,658百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,041百万円増加しております。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失を143百万円計上した一方、2023年2月8日を払込期日とする第三者割当増資により、資本金及び資本準備金がそれぞれ575百万円増加したためであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
該当事項はありません。