【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の概況
当第3四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の中でも、各国における入国制限や日本国内における行動制限が緩和されるなど徐々に社会経済活動の正常化の動きが見られました。
しかしながら日本においては、9月に上限が緩和されるまで引き続き全世界からの個人旅行客の入国制限措置がとられており、訪問客の数は当第3四半期連結累計期間において概ね上限1日2万人のまま推移しました。当社グループにおいては、このような先の見通せない状況の中、コスト削減のため国内外のホテル運営を縮小するという厳しい判断をすることとなりました。
そのような状況下において、当社グループは売上高が前年同期比で17.2%減少するという結果に終わりました。また、売上高を上回る営業費用を計上したことにより、最終的に多額の営業損失を計上する結果になりました。
また、営業外収益として主に為替差益、営業外費用として主に支払利息を計上し、特別利益として主にリース解約益、特別損失として主に債務保証損失引当金繰入額を計上いたしました。なお、当該リース解約益は、過去において減損損失処理対象となったリース資産に係るリース契約を中途解約したことにより生じております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高307百万円(前年同期比17.2%減)、営業損失692百万円(前年同期は営業損失1,085百万円)、経常損失623百万円(前年同期は経常損失1,383百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,476百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失537百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は5,678百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,412百万円減少いたしました。
流動資産は503百万円となり、前連結会計年度に比べて342百万円減少しております。これは主に、現金及び預金が210百万円及び売掛金が58百万円減少したためであります。
固定資産は5,175百万円となり、前連結会計年度に比べて7,069百万円減少しております。これは主に、有形固定資産が6,483百万円及び投資その他の資産が585百万円減少したためであります。
負債合計は4,556百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,908百万円減少しております。これは主に、流動負債が656百万円及び固定負債が8,251百万円減少したためであります。
純資産合計につきましては、1,122百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,495百万円増加しております。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益を1,476百万円計上したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
該当事項はありません。