【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ後の経済活動の正常化への進展に伴い、消費活動の活発化や設備投資の持ち直し等、緩やかな回復の動きが見られたものの、資源・原材料価格の高騰、急激な物価上昇、為替相場の急激な変動等の影響もあり、依然として予断を許さない状況が続いております。
また、世界経済は、インフレ・物価上昇の継続、政策金利の高止まりによる欧米経済の減速懸念、不動産市況の低迷による中国経済の成長鈍化懸念等の不安定要因も並存しており、先行きは一段と不透明感を増しております。
このような状況のもと、当第2四半期連結累計期間の業績は、北米市場向け販売が堅調に推移したこと等により、連結売上高は49億1千6百万円(前年同期比14.0%増加)となりました。
損益につきましては、売上高の増加や為替相場が想定よりも円安基調で推移したこと等により、営業利益は7億6千万円(同52.2%増加)、経常利益は9億9千3百万円(同4.2%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億9千3百万円(同97.0%増加)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
ガス機器事業は、受託実験の増加やフォークリフト向け部品の販売増加等により、売上高は17億9千9百万円(同11.8%増加)となりましたが、原価の上昇等もあり、セグメント利益は1億5千7百万円(同7.7%減少)となりました。
汎用機器事業は、主要マーケットである米国市場の販売増加等により、売上高は23億3千9百万円(同16.1%増加)、セグメント利益は4億9千4百万円(同193.4%増加)となりました。
自動車機器事業は、フォークリフト向けキャブレターの販売増加等により、売上高は4億5千4百万円(同9.6%増加)となりましたが、電動系新商品の開発費の先行負担等もあり、セグメント損失は1億4千1百万円(前年同期は4千7百万円の損失)となりました。
不動産賃貸事業は、売上高は3億2千2百万円(同17.2%増加)、セグメント利益は2億5千1百万円(同20.3%増加)となりました。
資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、215億1千9百万円と前連結会計年度末と比べて12億4千2百万円増加しました。主な増減項目は、のれんの増加(8億1千4百万円)、投資有価証券の増加(2億5千5百万円)、仕掛品の増加(1億8千7百万円)、その他流動資産の増加(1億7千9百万円)、現金及び預金の減少(3億4千6百万円)、売掛金の減少(1億5千5百万円)であります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、107億2千9百万円と前連結会計年度末と比べて2億8千2百万円増加しました。主な増減項目は、未払法人税等の増加(2億2千1百万円)、その他流動負債の増加(1億9千万円)、短期借入金の増加(1億1千万円)、長期借入金の減少(2億4百万円)、設備関係支払手形の減少(1億4千7百万円)であります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、107億9千万円と前連結会計年度末と比べて9億6千万円増加しました。主な増減項目は、利益剰余金の増加(5億4千4百万円)、為替換算調整勘定の増加(2億5千7百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(1億3千7百万円)であります。
(2) キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結累計期間における、現金及び現金同等物の残高は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加(15億3千5百万円)が、投資活動によるキャッシュ・フローの減少(17億8千9百万円)及び財務活動によるキャッシュ・フローの減少(2億5千7百万円)を下回り、また、現金及び現金同等物に係る換算差額の増加(1億6千4百万円)による調整を行った結果、現金及び現金同等物の残高は、42億2千9百万円(前第2四半期連結累計期間は43億8千1百万円)となり、前第2四半期連結累計期間と比べて1億5千2百万円減少しました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は15億3千5百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益(9億9千1百万円)、売上債権の減少(3億2千2百万円)、減価償却費(2億7千7百万円)によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は17億8千9百万円となりました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出(11億5千万円)、有形固定資産の取得による支出(6億3千2百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は2億5千7百万円となりました。これは主に配当金の支払額(1億4千7百万円)、長期借入金の返済による支出(1億4百万円)によるものであります。
(3) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「コーポレート・ガバナンスの状況等」中の当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、110,458千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。
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