【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」)の影響が長期化しており、景気動向は依然として厳しい状態で推移いたしました。感染症に対するワクチンの接種率向上等により新規感染者数は9月以降急減をし、経済活動にも持ち直しの動きが見られましたが、足元では感染者数が過去にない速度で増加しており、まん延防止等重点措置の再発令がされるなど、国内経済の回復の先行きは極めて不透明な状況が続いております。
そのような中、当社グループにおいては基幹事業であるカー用品事業は増収減益、ブライダル事業および建設不動産事業は増収増益となりました。
なお、セグメント別の状況は以下の通りとなります。
(カー用品事業)
緊急事態宣言期間中は来店客数の減少に加え、前期にあったドライブレコーダー特需の落ち着きによりカー用品販売は苦戦いたしましたが、車両販売および冬季用品需要が好調に推移するとともに、2021年3月19日に営業を開始したオートバックス利府店と2021年6月25日より営業を開始したオートバックス秋田店が業績に寄与したことにより、前年同期と比べ増収となりました。利益面については、売上総利益率の低下や新規出店費用が発生したこと等により減益となりました。
(ブライダル事業)
感染症の拡大を受け、自治体からの要請による酒類の提供自粛など、お客様の安全を第一とした感染防止対策を徹底しつつ婚礼を実施した結果、前年同期と比べ増収増益となりました。
(建設不動産事業)
高収益物件の戦略的な売却を進め、収益性を重視した優良賃貸物件の賃貸稼働率の向上に努めたことにより、前年同期と比べ増収増益となりました。
(その他の事業)
コメダ事業については引き続き感染防止対策を徹底した店舗運営を行いました。また、販売費及び一般管理費の低減に努めた結果、前年同期と比べ増収増益となりました。
(総括)
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、27,499百万円(前年同期比11.5%増)となり、営業利益につきましては1,322百万円(前年同期は414百万円の損失)、経常利益につきましては1,400百万円(前年同期は344百万円の損失)となりました。また、役員退職慰労引当金の取崩し等により235百万円を特別利益に計上いたしました。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,061百万円(前年同期は2,140百万円の損失)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
①カー用品事業
売上高は、21,283百万円(前年同期比3.3%増)、セグメント利益は、832百万円(前年同期比15.5%減)となりました。
②ブライダル事業
売上高は、2,888百万円(前年同期比51.7%増)、セグメント損失は、282百万円(前年同期は1,939百万円の損失)となりました。
③建設不動産事業
売上高は、3,255百万円(前年同期比49.9%増)、セグメント利益は、695百万円(前年同期比27.3%増)となりました。
④その他の事業
売上高は、1,257百万円(前年同期比1.2%増)、セグメント利益は、72百万円(前年同期は8百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末と比べ、2,075百万円増加し、13,816百万円となりました。これは、主に現金及び預金の増加によるものであります。
固定資産
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末と比べ、584百万円減少し、17,558百万円となりました。これは、主に繰延税金資産の減少によるものであります。
流動負債
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ、1,985百万円増加し、12,398百万円となりました。これは、主に短期借入金の増加によるものであります。
固定負債
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ、1,334百万円減少し、6,158百万円となりました。これは、主に長期借入金の減少によるものであります。
純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ、840百万円増加し、12,817百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性について
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。