【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」)の影響が長期化しており、景気動向は依然として厳しい状態で推移いたしました。感染症の再拡大を受け、度重なる緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の適用がなされ、経済活動の制限が続いたことによる個人消費の冷え込みから景気の低迷が続いております。また、足元では感染者数の減少が見られるものの冬季にかけての感染症の再拡大リスクが懸念されるなど、国内経済の回復の先行きは極めて不透明な状況が続いております。
そのような中、当社グループにおいては基幹事業であるカー用品事業は増収減益となり、ブライダル事業および建設不動産事業は増収増益となりました。
なお、セグメント別の状況は以下の通りとなります。
(カー用品事業)
緊急事態宣言の発令に伴う来店客数の減少に加え、前期にあったドライブレコーダー特需の落ち着きによりカー用品販売は苦戦いたしました。反面、車両販売が好調に推移するとともに、2021年3月19日に営業を開始したオートバックス利府店と2021年6月25日より営業を開始したオートバックス秋田店が業績に寄与したことにより、前第2四半期連結累計期間と比べ増収となりました。利益面については、売上総利益率の低下や新規出店費用が発生したこと等により減益となりました。
(ブライダル事業)
感染症の拡大を受け、自治体からの要請による酒類の提供自粛など、お客様の安全を第一とした感染防止対策を徹底しつつ婚礼を実施した結果、前第2四半期連結累計期間と比べ増収増益となりました。
(建設不動産事業)
高収益物件の戦略的な売却を進め、収益性を重視した優良賃貸物件の賃貸稼働率の向上に努めたことにより、前第2四半期連結累計期間と比べ増収増益となりました。
(その他の事業)
コメダ事業については引き続き感染防止対策を徹底した店舗運営を行いました。また、販売費及び一般管理費の低減に努めた結果、前第2四半期連結累計期間と比べ増収増益となりました。
(総括)
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は17,005百万円(前年同期比16.6%増)となり、営業利益につきましては402百万円(前年同期は1,019百万円の損失)、経常利益につきましては455百万円(前年同期は974百万円の損失)となりました。また、役員退職慰労引当金の取崩し等により230百万円を特別利益に計上いたしました。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、623百万円(前年同期は960百万円の損失)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
①カー用品事業
売上高は、12,763百万円(前年同期比3.4%増)、セグメント利益は、37百万円(前年同期比82.1%減)となりました。
②ブライダル事業
売上高は、1,845百万円(前年同期比208.6%増)、セグメント損失は、304百万円(前年同期は、1,674百万円の損失)となりました。
③建設不動産事業
売上高は、2,375百万円(前年同期比43.1%増)、セグメント利益は、629百万円(前年同期比37.9%増)となりました。
④その他の事業
売上高は、836百万円(前年同期比1.6%増)、セグメント利益は、39百万円(前年同期は、10百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ、66百万円増加し、11,807百万円となりました。これは、主に現金及び預金の増加によるものです。
固定資産
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ、85百万円減少し、18,057百万円となりました。これは、主に建物及び構築物の減少によるものです。
流動負債
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ、171百万円増加し、10,585百万円となりました。これは、主に短期借入金の増加によるものです。
固定負債
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ、671百万円減少し、6,820百万円となりました。これは、主に長期借入金の減少によるものです。
純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ、481百万円増加し、12,458百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加によるものです。
(3)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、2,296百万円となり前連結会計年度末に比べ、966百万円の増加となりました。
営業活動により得られた資金は、棚卸資産の減少等により、873百万円(前年同四半期比1387.3%増)となりました。
投資活動により支出した資金は、有形固定資産の取得による支出等により、443百万円(前年同四半期比63.9%増)となりました。
財務活動により得られた資金は、短期借入れによる収入等により536百万円(前年同四半期比6.1%減)となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性について
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。