【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」)の再拡大による感染者数増加の影響を受けながらも、感染症対策と社会経済活動を両立させる政府方針のもと、徐々に経済活動の正常化に向けた動きが見られました。一方で、ウクライナ情勢の長期化および急速に進行した円安により資源・原材料価格の高騰が消費財全般に影響を与えており、今後の国内経済の見通しは不透明な状況が続いております。
そのような中、当社グループにおいては基幹事業であるカー用品事業およびブライダル事業において増収増益となり、建設不動産事業は減収減益となりました。
なお、セグメント別の状況は以下の通りとなります。
(カー用品事業)
2022年5月に続き9月にもタイヤの値上げがあり、値上げ前の営業活動による需要取り込みがあったのちもタイヤ販売は堅調に推移しました。また、収益性の高いピットサービス部門が堅調であり、車の出張買取等の施策を強化した車両販売においても順調に推移した結果、前年同期と比べ増収増益となりました。
(ブライダル事業)
感染症の影響が落ち着いているなか、キャンセル・延期の減少や列席者数の回復を受け、お客様の安全を第一とした感染防止対策を徹底しつつ婚礼を実施した結果、前年同期と比べ増収増益となりました。
(建設不動産事業)
保有する不動産物件の戦略的な売却と収益性を重視した優良賃貸物件の賃貸稼働率の向上に努めておりますが、前第2四半期連結累計期間において複数の不動産物件を売却したことにより、前年同期と比べ減収減益となりました。
(その他の事業)
コメダ事業については引き続き感染防止対策を徹底した店舗運営を行いました。また、販売費及び一般管理費の低減に努めた結果、前年同期と比べ増収増益となりました。
(総括)
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は16,340百万円(前年同期比3.9%減)となり、営業利益につきましては333百万円(前年同期比17.1%減)、経常利益につきましては397百万円(前年同期比12.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、275百万円(前年同期比55.9%減)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
①カー用品事業
売上高は、13,634百万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益は、203百万円(前年同期比445.8%増)となりました。
②ブライダル事業
売上高は、1,923百万円(前年同期比4.2%増)、セグメント利益は、52百万円(前年同期304百万円の損失)となりました。
③建設不動産事業
売上高は、751百万円(前年同期比68.4%減)、セグメント利益は、13百万円(前年同期比97.8%減)となりました。
④その他の事業
売上高は、864百万円(前年同期比3.3%増)、セグメント利益は、63百万円(前年同期比62.1%増)となりました。
(2)財政状態の分析
流動資産
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ、794百万円減少し、10,251百万円となりました。これは、主に現金及び預金の減少によるものです。
固定資産
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ、312百万円減少し、17,179百万円となりました。これは、主に建物及び構築物の減少によるものです。
流動負債
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ、800百万円減少し、9,274百万円となりました。これは、主に買掛金の減少によるものです。
固定負債
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ、418百万円減少し、5,343百万円となりました。これは、主に長期借入金の減少によるものです。
純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ、112百万円増加し、12,813百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加によるものです。
(3)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、1,499百万円となり前連結会計年度末に比べ、631百万円の減少となりました。
営業活動により得られた資金は、仕入債務の減少等により、437百万円(前年同期比49.9%減)となりました。
投資活動により支出した資金は、資産除去債務の履行による支出等により、380百万円(前年同期比14.2%減)となりました。
財務活動により支出した資金は、長期借入金の返済による支出等により688百万円(前年同期は536百万円の収入)となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性について
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。