【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、社会・経済活動がコロナ禍から正常化に向かう中、景気全体としては緩やかに回復してきました。一方で、国際情勢の地政学リスクに影響を受け、世界的なエネルギー・原材料価格の高騰などに伴う物価の上昇があり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
建設業界におきましては、公共投資は堅調に推移しているものの、住宅建設はこのところ弱含みがみられ原材料や建設資材価格の高騰・労務単価の上昇による厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は4,489百万円(前年同期比21.5%増)、営業利益1百万円(前年同期比46.2%減)、経常利益27百万円(前年同期比49.6%増)、当社が販売した土地の埋設物等の廃棄処理費用として55百万円を特別損失に計上したことにより親会社株主に帰属する四半期純損失14百万円(前年同期は親会社に帰属する四半期純利益0百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[建築]
建築事業につきましては、受注高2,631百万円(前年同期比22.9%減)、完成工事高3,211百万円(前年同期比24.6%増)、セグメント利益35百万円(前年同期比3.8%減)となりました。
[不動産]
不動産事業につきましては、不動産事業収入733百万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益208百万円(前年同期比6.9%減)となりました。
[金属製品]
金属製品事業につきましては、金属製品売上高286百万円(前年同期比57.8%増)、セグメント利益31百万円(前年同期はセグメント損失14百万円)となりました。
[ホテル]
ホテル事業につきましては、ホテル事業売上高257百万円(前年同期比2.2%増)、セグメント損失35百万円(前年同期はセグメント損失25百万円)となりました。
(2)財政状態
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、14,512百万円となり、前連結会計年度末に比べ105百万円減少いたしました。これは主に現金預金1,320百万円の減少によるものであります。
資産合計の内訳は流動資産合計6,215百万円、固定資産合計8,296百万円となりました。
流動資産の主な内訳は、現金及び預金1,612百万円、受取手形・完成工事未収入金等2,038百万円であります。
固定資産の内訳は、有形固定資産7,588百万円、無形固定資産49百万円、投資その他の資産658百万円であります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、3,351百万円となり、前連結会計年度末に比べ110百万円減少いたしました。これは主に短期借入金100百万円の減少によるものであります。
負債の内訳は流動負債合計2,298百万円、固定負債合計1,052百万円となりました。
流動負債の主な内訳は、支払手形・工事未払金等799百万円、未成工事受入金603百万円であります。
固定負債の主な内訳は、長期借入金117百万円、退職給付に係る負債326百万円であります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、11,160百万円となり前連結会計年度末に比べ5百万円増加いたしました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より1,320百万円減少し1,612百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の減少は1,036百万円(前年同四半期は1,808百万円減少)となりました。これは主に、不動産事業支出金の増加543百万円によるものであります。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は124百万円(前年同四半期は143百万円減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出119百万円によるものであります。<財務活動によるキャッシュ・フロー>
当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は158百万円(前年同四半期は4百万円増加)となりました。これは主に短期借入金の減少100百万円によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
研究開発活動は特段行われておりません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、建築事業における協力会社への外注費、材料費の支払い及び販売用不動産の土地の仕入れ等のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は主に設備投資、賃貸用不動産の購入等によるものであります。
当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保するため、短期運転資金については内部資金の活用及び金融機関からの短期借入を行っており大型設備投資等については金融機関からの長期借入や社債の発行を基本としております。