【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況 当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)においては、新型コロナウイルス感染症による行動制限緩和等により、経済活動が徐々に回復傾向となる中、ロシア・ウクライナ情勢等の地政学リスクの高まりにより、原材料及びエネルギーの価格は依然高止まりで推移しております。 当社グループの主要な事業領域である自動車部品市場は、半導体不足による影響がほぼ解消され、生産が持ち直すなど、緩やかな回復が継続しました。
このような経営環境の中、当社は2023年度を最終年度とする中期経営計画に掲げた諸施策を実施しております。業務プロセス改革へ向けたDX推進、持続的成長の基盤となる人材の育成と社内環境整備等の人的資本の拡充、また、社会課題への取り組みとして、リサイクル技術の開発や進化した生産プロセスによる省資源・省エネルギー化に注力し取り組んでまいりました。
連結業績につきましては、売上高は前年同期と比べ14,459百万円(22.9%)増加の77,470百万円となりました。営業利益は、増収影響とコスト改善活動の実施に加え、原材料・エネルギー費・労務費上昇分の価格への一部転嫁等もあり、4,285百万円(前年同期は1,446百万円の営業損失)となりました。経常利益は、子会社に対する外貨建債権の評価替えに伴う為替差益等が加わり、4,617百万円(前年同期は1,179百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、2,950百万円(前年同期は1,565百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(日本) 日本では、主要顧客の生産台数の増加に加え、OEM各社への販売増加により、売上高は前年同期と比べ8,962百万円(19.6%)増加の54,749百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響とコスト改善活動の実施に加え、原材料・エネルギー費・労務費上昇分の価格への一部転嫁等もあり、2,553百万円(前年同期は862百万円のセグメント損失)となりました。
(中米・北米) 中米・北米では、顧客生産台数の増加と為替影響により、売上高は前年同期と比べ6,454百万円(58.6%)増加の17,470百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響と為替影響により、1,996百万円(前年同期は2,078百万円のセグメント損失)となりました。
(アセアン) アセアンでは、顧客生産台数の増加と邦貨換算影響により、売上高は前年同期と比べ892百万円(16.6%)増加の6,280百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響等により、前年同期と比べ196百万円(39.6%)増加の692百万円となりました。
(中国・韓国)
中国・韓国では、顧客生産台数と金型売上の減少により、売上高は前年同期と比べ409百万円(12.9%)減少の2,769百万円となりました。セグメント損益(営業損益)は、減収影響により、267百万円の損失(前年同期は14百万円のセグメント利益)となりました。
(2)財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ2,433百万円(1.5%)増加し、165,333百万円となりました。主な要因は、投資その他の資産の「その他」に含まれる長期預金が減少した一方で、現金及び預金が増加したことによるものであります。負債は、前期末に比べ1,344百万円(1.6%)減少し、83,132百万円となりました。主な要因は、契約負債が増加した一方で、支払手形及び買掛金並びにリース債務が減少したことによるものであります。純資産は、前期末に比べ3,778百万円(4.8%)増加し、82,200百万円となりました。主な要因は、利益剰余金及び為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前期末と比較して5,671百万円(29.9%)増加し、24,616百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、8,506百万円の収入(前年同期は4,630百万円の収入)となりました。主な要因は、法人税等の支払額1,920百万円及び仕入債務の減少による支出1,813百万円があった一方で、減価償却費5,626百万円及び税金等調整前四半期純利益4,601百万円の計上があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、1,701百万円の収入(前年同期は3,268百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出2,686百万円があった一方で、長期預金の払戻による収入3,406百万円及び定期預金の純減による1,478百万円の収入があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、5,002百万円の支出(前年同期は4,841百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出2,817百万円、リース債務の返済による支出1,376百万円及び配当金の支払額1,065百万円があったことによるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、1,429百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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