【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況 当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)においては、新型コロナウイルス感染症の影響や半導体供給不足による影響は回復しつつあるものの、ロシア・ウクライナ情勢等により、原材料及びエネルギーの価格は依然高い水準で推移しております。このような状況の中、当社は2023年度を最終年度とする中期経営計画の目標の見直しを行うと共に、社会課題解決に向けた諸施策への取り組み強化として、リサイクル技術の開発、進化した生産プロセスによる省資源・省エネルギー化、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を含む働き方改革等を推進してまいりました。 以上のような経営環境の中、売上高は前年同期と比べ7,143百万円(23.8%)増加の37,217百万円となりました。営業利益は、全拠点における原材料及びエネルギー価格高騰の影響等はありましたが、増収影響とコスト改善活動の実施により、1,339百万円(前年同期は1,241百万円の営業損失)となりました。経常利益は、1,749百万円(前年同期は1,008百万円の経常損失)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、1,150百万円(前年同期は1,127百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(日本) 日本では、主要顧客の生産台数の増加に加え、販路拡大とともに戦略OEMへの売上増加により、売上高は前年同期と比べ5,266百万円(26.1%)増加の25,437百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、原材料及びエネルギー価格高騰の影響等はありましたが、増収影響とコスト改善活動の実施により、165百万円(前年同期は1,158百万円のセグメント損失)となりました。
(中米・北米) 中米・北米では、顧客生産台数の増加と為替影響により、売上高は前年同期と比べ2,778百万円(43.3%)増加の9,191百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響と為替影響により1,322百万円(前年同期は1,493百万円のセグメント損失)となりました。
(アセアン) アセアンでは、顧客生産台数の増加と邦貨換算影響により、売上高は前年同期と比べ621百万円(21.2%)増加の3,551百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、増収影響とコスト改善等により、前年同期と比べ243百万円(87.7%)増加の521百万円となりました。
(中国・韓国)中国・韓国では、顧客生産台数と金型売上の減少により、売上高は前年同期と比べ837百万円(44.2%)減少の1,057百万円となりました。セグメント損益(営業損益)は、減収影響により260百万円の損失(前年同期は65百万円のセグメント利益)となりました。
(2)財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ1,496百万円(0.9%)減少し、161,402百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が増加した一方で、売掛金及び有形固定資産が減少したことによるものであります。負債は、前期末に比べ1,625百万円(1.9%)減少し、82,852百万円となりました。主な要因は、未払費用が増加した一方で、長期借入金及び未払金が減少したことによるものであります。純資産は、前期末に比べ128百万円(0.2%)増加し、78,550百万円となりました。主な要因は、為替換算調整勘定が減少した一方で、その他有価証券評価差額金及び利益剰余金が増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、687百万円であります。 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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