【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、「金融をサービスとして再発明する」をミッションに掲げております。このミッションのもと、金融サービス事業者向けの次世代クラウド基幹システムの提供等を通じて、パートナー企業とともに人々にとって遠い存在である金融サービスを暮らしに寄り添ったものにすることを目指しております。今般、日本の経済は、新型コロナウイルス感染症の第8波の懸念が生じながらも、政府や日銀による各種経済政策の効果も相まって、持ち直しの兆しが見え始めてきましたが、世界的な金融引き締め等による物価の高騰、急激な円安等、景気の先行き不透明な状況が続いております。しかしながら、金融サービスにおけるデジタルトランスフォーメーションの流れは衰えることなく、当社グループが提供するサービスのニーズもより一層高まっていると認識しております。このような事業環境のもと、当第3四半期連結累計期間においては、継続的な事業成長を実現するため、引き続き人材採用や機能拡充に積極的に取り組んでまいりました。この結果、前連結会計年度末以降、金融インフラストラクチャ事業及びフィンテックソリューション事業の保守運用業務が拡大したこと、ビッグデータ解析事業のデータライセンス契約件数が増加したことにより、ストック収益が拡大し、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,837,161千円(前年同期比89.5%増)、営業損失84,195千円(前年同期は648,096千円の営業損失)、経常損失77,511千円(前年同期は691,933千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は173,768千円(前年同期は728,819千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメント別の業績は以下の通りです。
(ⅰ)金融インフラストラクチャ事業 金融インフラストラクチャ事業では、金融サービスを運営するために必要となる複雑な基幹システムを、クラウド上でSaaS型のシステムとして顧客に提供するものであります。 証券インフラストラクチャビジネスでは、サービス提供しているパートナーへの保守運用サービス、導入合意済みのパートナーへの初期導入支援に注力いたしました。当第3四半期連結累計期間においては、前連結会計年度にサービス提供を開始したパートナーからの保守運用業務によるストック収益が、引き続き売上高の拡大に寄与しました。サービスの初期開発については、株式会社セブン銀行が、当社グループの証券ビジネスプラットフォームである「BaaS」を利用し、「Myセブン銀行」アプリを通じて、買い物ついでに投資ができるサービス「お買い物投資コレカブ」をローンチしました。この結果、「BaaS」上での稼働サービス数は7サービス(前連結会計年度末時点:5サービス)となっております。保険インフラストラクチャビジネスでは、新規パートナーの獲得に向け、当社グループの保険基幹システムである「Inspire」の機能の拡充と、合意済みのパートナーへの「Inspire」の初期導入支援に注力いたしました。当第3四半期連結累計期間においては、初期導入支援として、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、東京海上日動火災保険株式会社及びエムエスティ保険サービス株式会社へ「Inspire」を導入いたしました。その結果、「Inspire」上での稼働社数は8社(前連結会計年度末時点:4社)となっております。
コスト面については、証券インフラストラクチャビジネス及び保険インフラストラクチャビジネスともに、将来のビジネス拡大を見据え、引き続き人材採用、機能拡充の先行投資を行ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の金融インフラストラクチャ事業の売上高は1,281,420千円(前年同期比200.4%増)、セグメント損失は402,602千円(前年同期は787,358千円のセグメント損失)となりました。
(ⅱ)フィンテックソリューション事業 フィンテックソリューション事業では、金融機関向けにデジタルトランスフォーメーション及びデジタルマーケティングの支援を行っております。ソリューションビジネスでは、主に前連結会計年度にシステム構築を支援した、株式会社三菱UFJ銀行「Money Canvas」の追加機能拡充の支援等を進めました。
以上の結果、新プロジェクトからのフロー収益及びストック収益が拡大し、当第3四半期連結累計期間のフィンテックソリューション事業の売上高は817,054千円(前年同期比52.4%増)、セグメント利益は140,377千円(前年同期比340.6%増)となりました。
(ⅲ)ビッグデータ解析事業 ビッグデータ解析事業は、ビッグデータを保有する企業のデータ利活用の促進を支援しており、企業の持つビッグデータを機関投資家や官公庁に提供するデータライセンスビジネスや、企業のデータ利活用を支援するデータ解析支援ビジネスを行っております。 データライセンスビジネスでは、機関投資家向けにオルタナティブデータを提供する「Alterna Data」において、レポートサービス及びウェブポータルサービスの拡充を行いました。
以上の結果、「Alterna Data」の契約件数が伸長し、当第3四半期連結累計期間のビッグデータ解析事業の売上高は738,686千円(前年同期比38.1%増)、セグメント利益は154,280千円(前年同期比29.5%増)となりました。
(2) 財政状態に関する説明
(資産)当第3四半期連結会計期間末における総資産合計は15,981,094千円となり、前連結会計年度末に比べて126,807千円増加いたしました。流動資産は15,577,063千円となり、前連結会計年度末と比較して42,984千円減少いたしました。これは主に、契約資産が90,046千円、証券業における預託金、信用取引資産、並びに短期差入保証金があわせて67,489千円、流動資産のその他に含まれる営業貸付金が29,317千円増加した一方で、現金及び預金が310,282千円減少したこと等によるものであります。固定資産は404,031千円となり、前連結会計年度末と比較して169,792千円増加いたしました。これは有形固定資産が96,693千円、無形固定資産が63,264千円増加したこと等によるものであります。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は6,972,494千円となり、前連結会計年度末と比較して307,334千円増加いたしました。流動負債は6,891,562千円となり、前連結会計年度末に比べて312,825千円増加いたしました。これは主に、流動負債のその他に含まれている預り金が241,331千円増加したこと等によるものであります。固定負債は45,002千円となり、前連結会計年度末に比べて7,008千円増加いたしました。これは長期借入金の返済により37,500千円減少した一方で、資産除去債務が27,900千円、繰延税金負債が16,608千円増加したことによるものであります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は9,008,600千円となり、前連結会計年度末に比べて180,526千円減少いたしました。これは主に、資本剰余金が1,799,666千円増加した一方で、資本金が1,776,854千円、親会社株主に帰属する四半期純損失により利益剰余金が173,768千円、非支配株主持分が43,028千円減少したこと等によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
#C4419JP #FinatextHD #サービス業セクター
