【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績及び財政状態の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和・解除により人流の増加等、社会経済活動の正常化に向けた動きが見られたものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化等不安定な世界情勢の影響による資源価格の高止まりや、原材料・燃料の価格の高騰等の物価上昇及び為替の変動等により、先行きは依然として不透明な状況となっております。
当社を取巻く水産物卸売業界においては、外食需要及びインバウンド消費の回復が見られたものの、上記国際情勢による食品や日用品をはじめとする物価上昇に伴う消費マインドの低迷、物流コストの増加や、水産物の輸入減少等、仕入コストの増加の影響を大きく受けております。また、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に対して、中国は日本産水産物の輸入全面禁止を発表し、中国への輸出を予定していた水産物に大きく影響をあたえるなど、厳しい業界環境が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、業務筋への売上が徐々に回復したことにより、売上高は27,667百万円(前年同期売上高27,470百万円)となりました。損益面では仕入単価の上昇、仕入コストの増加や販売費及び一般管理費の増加により、採算管理の徹底を推進してまいりましたが、営業損失は19百万円(前年同期営業利益34百万円)、経常利益は15百万円(前年同期経常利益74百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益21百万円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純利益116百万円)となりました。
水産物卸売業は、売上高は26,930百万円(前年同期は26,810百万円)、セグメント損失193百万円(前年同期は77百万円のセグメント損失)となりました。冷蔵倉庫業は、売上高は658百万円(前年同期は583百万円)、セグメント利益134百万円(前年同期は69百万円のセグメント利益)となりました。不動産賃貸業は、売上高は78百万円(前年同期は77百万円)、セグメント利益は40百万円(前年同期は42百万円のセグメント利益)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は17,590百万円となり、前連結会計年度末に比べ718百万円増加いたしました。流動資産は8,027百万円となり、778百万円増加いたしました。これは主に売掛金が増加したことによるものです。固定資産は9,563百万円となり、46百万円減少いたしました。これは主に固定資産の減価償却によるものです。当第2四半期連結会計期間末の負債は11,407百万円となり、前連結会計年度末に比べ716百万円増加いたしました。流動負債は6,658百万円となり、942百万円増加いたしました。これは主に短期借入金の増加によるものです。固定負債は4,749百万円となり、225百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少によるものです。当第2四半期連結会計期間末の純資産は6,182百万円となり、前連結会計年度末に比べ、1百万円増加いたしました。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の36.6%から35.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ42百万円増加し1,065百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加等により389百万円の支出(前年同期は482百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得等により161百万円の支出(前年同期は196百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加等により594百万円の収入(前年同期は314百万円の収入)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。