【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立が進み、社会経済活動の正常化に向けた動きが見られる一方、半導体などの部材不足、ウクライナ情勢の長期化による原材料やエネルギー価格の高騰、また急激な為替変動など、先行き不透明な状況が続いております。
当社が属するスクリーン印刷用製版業界におきましては、主要顧客である電子部品業界において、半導体不足が懸念されるものの、5Gを主とした通信関連向けの部品やEV等の自動車関連向けの部品の需要が堅調に推移しておりましたが、期末にかけ中国におけるロックダウンの影響等により各種電子部品の需要が減速いたしました。
このような状況のもと、当社におきましては、高度化する市場ニーズに対応するべく高付加価値製品の開発、高精度製品の安定生産、生産効率の向上に取り組んでまいりました。
以上の結果、売上高につきましては、製品売上高15億55百万円(前年同期比1.8%減)、商品売上高1億79百万円(前年同期比26.7%増)となり、売上高合計17億35百万円(前年同期比0.6%増)となりました。
利益面におきましては、営業利益は原材料価格の高騰等の影響により2億26百万円(前年同期比7.1%減)、経常利益は、為替の影響等により3億21百万円(前年同期比14.5%増)、四半期純利益につきましては、特別損失に役員退職慰労金を計上したことにより1億57百万円(前年同期比16.3%減)となりました。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は56億25百万円となり、前事業年度末に比べ3億59百万円増加いたしました。固定資産は35億33百万円となり、前事業年度末に比べ6億47百万円減少いたしました。
この結果、総資産は91億59百万円となり、前事業年度末に比べ2億87百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は5億22百万円となり、前事業年度末に比べ66百万円減少いたしました。固定負債は1億98百万円となり、前事業年度末に比べ2億39百万円減少いたしました。
この結果、負債合計は7億21百万円となり、前事業年度末に比べ3億6百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は84億37百万円となり、前事業年度末に比べ18百万円増加いたしました。
この結果、自己資本比率は92.1%(前事業年度末は89.1%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載については重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、78百万円であります。なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社を取り巻く事業環境は、主要顧客である電子部品業界の動向の影響を大きく受けるとともに、同業他社との受注競争の激化など引き続き厳しい状況が続いております。
電子部品業界におきましては、技術革新のスピードが速く、製品の高精度化が著しいことから、当社はお客様の要求する高精度な製品をより効率的に生産・販売ができるように取り組んでまいります。
また、当社といたしましてはこれらの状況を踏まえ、高精度製品の製造に使用される製品の開発に注力するとともに、これまでに導入した設備の稼働率を高め、お客様のニーズに合った高精度な製品の安定供給を行ってまいります。
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