【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症の分類移行に伴い、社会経済活動の正常化から回復基調にあるものの、長期化するウクライナ情勢に伴うエネルギー価格の高騰、そして国内においても物価高や賃金上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
国内の住宅市場においては、当第2四半期連結累計期間の新設住宅着工戸数は、前年同期比6.2%減となりました。また、利用関係別戸数において当社のコアとなる分譲住宅でも同10.0%減(117千戸)で、その内、マンション市場は同14.6%減(47千戸)となりました。
このような状況の中、国内売上高は、受注残の消化も順調に進み、前年同期比6.0%増の46億80百万円となり、また、受注も東京、大阪地域が好調に推移し、同17.9%増の54億5百万円となりました。
一方、中国においては、当第2四半期連結累計期間(1月~6月)は、過去の中国政府による「不動産開発業者に対する資金調達総量規制(3つのレッドライン)」や「ゼロコロナ政策」が終了し、景気回復への期待と不動産市況の改善を考えておりましたが、2つの政策の影響力が大きく、依然として厳しい状況下に置かれています。
このような状況の中、本年3月には、当社グループの江西省宜春工場で、金属防火ドア(甲級、乙級)、木製防火ドア(甲級、乙級)の製造認定及び工場認定を取得し、製造販売の認定を得ました。また、本年9月に台湾で建設業等を展開する潤泰精密材料股分有限公司と業務提携に関する協定を締結し、台湾の住宅市場に当社製品である内装住宅部品(インテリアドア、造作材、収納ユニット、流し台)および外装防火ドア(木質、鋼質)の供給体制を整えております。
以上の結果、当社グループにおける当第2四半期連結累計期間の売上高は、115億83百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益は、7億40百万円(同12.7%減)、経常利益は、9億98百万円(同0.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、6億38百万円(同9.0%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
日本については、売上高は、46億80百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益は、4億60百万円(同18.8%減)となりました。
中国については、売上高は、69億2百万円(前年同期比4.5%減)、営業利益は、2億79百万円(同0.3%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は433億92百万円となり、前連結会計年度末より2億3百万円減少しております。これは主に現金及び預金の減少12億49百万円、投資有価証券の増加4億26百万円、投資不動産の増加7億76百万円によるものです。
負債合計は109億円となり、前連結会計年度末より1億72百万円増加しております。これは主に短期借入金の増加7億83百万円、支払手形及び買掛金の減少2億20百万円、その他の流動負債の減少3億14百万円によるものです。
純資産合計は324億92百万円となり、前連結会計年度末より3億75百万円減少しております。これは主に自己株式の増加20億83百万円、利益剰余金の増加1億79百万円、その他有価証券評価差額金の増加3億4百万円、為替換算調整勘定の増加11億63百万円によるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末より0.6ポイント減少して71.9%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、39億92百万円となり、前連結会計年度末より19億87百万円減少となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の増加は3億83百万円(前年同期比32.5%増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益を9億2百万円の計上、仕入債務の減少額3億19百万円、未払金の減少額3億13百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の減少は7億10百万円(前年同期は5億93百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出9億72百万円、定期預金の払戻による収入3億89百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の減少は17億79百万円(前年同期は3億60百万円の増加)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出20億85百万円によるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、93百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当第2四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称
生産高(千円)
前年同四半期比(%)
日本
4,179,600
106.4
中国
3,278,007
89.8
合計
7,457,607
98.4
(注)金額は販売価格によっております。
②受注状況
当第2四半期連結累計期間における受注状況をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
日本
5,405,221
117.9
9,227,693
103.8
中国
5,561,941
126.4
13,748,597
98.5
合計
10,967,162
122.1
22,976,290
100.6
(注)金額は販売価格によっております。
③販売実績
当第2四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
日本
4,680,540
106.0
中国
6,902,724
95.5
合計
11,583,265
99.5
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
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