【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、2022年3月末のまん延防止等重点措置の解除により、社会経済活動の正常化が進み、緩やかながらも持ち直しが期待されましたが、ウクライナ問題、為替の変動等による原材料やエネルギー資源等の価格上昇により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
国内の住宅市場は、昨年のウッドショックによる木質系原材料の調達難は、ほぼ解消されましたが、資材価格は、高止まりの状況が続きました。新設住宅着工戸数は、全体として前年比プラスになりましたが、持家が減少し、貸家、分譲住宅が増加することとなりました。このような状況の中、国内売上高は、豊富な受注残の消化も順調に進み、前年同期比11.5%増の44億15百万円となりました。
一方、中国においては、当第2四半期(1月~6月)は、春節による長期休暇は、織り込み済みでありましたが、1月後半から新型コロナウイルスの感染が各地で頻発し、特に上海市を中心とする華南地方は、5月末まで長期のロックダウンが行われ、人流・物流の封鎖により、住宅工事の遅れだけでなく原材料の主要生産基地でもある工場の稼働にも大きく影響を受けました。6月以降においても中国各地で新型コロナウイルス感染が頻発し、中国不動産業界上位100社の販売した分譲物件販売の総成約高は前年同期比43%減の状況でありました。このような状況の中、中国セグメントの売上高は、前年同期比19.7%減の72億31百万円となりました。
以上の結果、当社グループにおける当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比10.2%減の116億46百万円、営業利益は、前年同期比52.7%減の8億47百万円、経常利益は、前年同期比53.6%減の10億2百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比53.2%減の7億1百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
日本においては、売上高は、前年同期比11.5%増の44億15百万円、セグメント利益(営業利益)は、前年同期比4.8%減の5億67百万円となりました。
中国においては、売上高は、前年同期比19.7%減の72億31百万円、セグメント利益(営業利益)は、前年同期比76.6%減の2億80百万円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における資産総額は457億52百万円となり、前連結会計年度末より33億98百万円増加しております。これは主に現金及び預金の増加7億41百万円、受取手形及び売掛金の増加12億24百万円、棚卸資産の増加4億88百万円、有形固定資産の増加7億69百万円によるものです。
負債総額は119億47百万円となり、前連結会計年度末より2億49百万円増加しております。これは主に短期借入金の増加8億49百万円、その他の増加5億31百万円、支払手形及び買掛金の減少12億44百万円によるものです。
純資産は338億5百万円となり、前連結会計年度末より31億48百万円増加しております。これは主に利益剰余金の増加3億円、為替換算調整勘定の増加27億94百万円によるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末より1.5ポイント増加して71.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、58億16百万円となり、前連結会計年度末より2億79百万円増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の増加は2億89百万円(前年同期比80.4%減)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益を10億2百万円の計上、売上債権の減少額9億32百万円の一方、仕入債務の減少額15億57百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の減少は5億93百万円(前年同期は18億88百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出5億69百万円、有形固定資産の取得による支出4億6百万円の一方、定期預金の払戻による収入3億90百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の増加は3億60百万円(前年同期は12億17百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金の増加額7億61百万円の一方、配当金の支払額4億円によるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、57百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当第2四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称
生産高(千円)
前年同四半期比(%)
日本
3,926,898
113.9
中国
3,651,575
70.9
合計
7,578,473
88.1
(注)金額は販売価格によっております。
②受注状況
当第2四半期連結累計期間における受注状況をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
日本
4,583,310
104.6
8,887,027
112.5
中国
4,399,942
36.2
13,951,125
75.3
合計
8,983,252
54.3
22,838,152
86.4
(注)金額は販売価格によっております。
③販売実績
当第2四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
日本
4,415,141
111.5
中国
7,231,750
80.3
合計
11,646,892
89.8
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
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