【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況「ソフトウェアをよりスマートに、AIでROIを向上させる」が当社グループのミッションです。当第3四半期連結累計期間においては、営業体制の強化を行い、かつ、継続的にソリューションの改善に努めた結果、当社サービスへの需要が拡大することとなりました。2022年9月におけるARR(注1)は18,240百万円となり、2021年9月の11,739百万円からの成長率は55.4%となっています。また、当第3四半期連結累計期間の売上収益は13,669,113千円(前年同期比56.1%増)となりました。当第3四半期連結累計期間の売上総利益は6,994,976千円(前年同期比62.2%増)となりました。これは、CrossXのアルゴリズムの正確性が増したことに伴いより効率的なマーケティングキャンペーンの実施が可能になったこと、かつ、売上総利益率の高いAIQUA、AiDeal及びAIXON等からの売上が増えたため、売上総利益率が改善したことによるものであります。また、将来的な事業拡大のために営業人員やエンジニアの人件費等に対する先行投資を行ったことにより、EBITDA(注3)は831,614千円の黒字(前第3四半期連結累計期間は86,586千円の損失)、営業損失は86,980千円(前第3四半期連結累計期間は968,484千円の損失)、税引前四半期損失は223,959千円(前第3四半期連結累計期間は1,016,435千円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は288,560千円(前第3四半期連結累計期間は1,067,931千円の損失)となりました。
(注) 1.Annual Recurring Revenueの略。年間経常収益。利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては、関連する期間における1か月平均のリカーリング売上収益(注2)を12倍し、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては、関連する期間の最終月のリカーリング売上収益を12倍することで年換算して得られた金額です。2022年9月のARRは、利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては2022年4月から2022年9月のリカーリング売上収益の1か月平均を12倍し、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては2022年9月のリカーリング売上収益を12倍して算出しております。2.リカーリング顧客(利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては、①当社グループのソリューションを4四半期以上連続で使用している顧客企業及び②直近1年以内の新規顧客企業で当社グループのソリューションを3カ月以上連続で使用している顧客企業を、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては、当社グループと1年以上の契約を締結している顧客企業をいいます。)からの売上収益3.EBITDA=営業利益+減価償却費及び無形資産償却費+営業費用に含まれる税金費用+上場関連費用
(2) 財政状態の状況(資産)当第3四半期連結会計期間末の総資産は36,772,547千円であり、前連結会計年度末に比べて5,566,974千円増加しております。流動資産は前連結会計年度末に比べて3,762,283千円増加しており、主な増加要因は定期預金の払戻等による現金及び現金同等物の増加(前連結会計年度末比3,915,991千円増)、純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の取得によるその他の金融資産の増加(同2,926,393千円増)、売上収益の増加による営業債権の増加(同513,849千円増)であり、主な減少要因は定期預金の払戻による減少(同3,730,656千円減)であります。非流動資産は前連結会計年度末に比べて1,804,691千円増加しており、主な増加要因は資産化の要件を満たす開発費用の資産計上によるのれん及び無形資産の増加(同1,999,123千円増)であり、主な減少要因は使用権資産の償却による減少(同227,387千円減)であります。(負債)当第3四半期連結会計期間末の負債合計は8,590,393千円であり、前連結会計年度末に比べて220,508千円増加しております。流動負債は前連結会計年度末に比べて479,949千円増加しており、主な増加要因は未払給与・税金等の増加によるその他の債務の増加(前連結会計年度末比164,752千円増)、外貨借入の為替換算による借入金の増加(同138,739千円増)、売上原価の増加による営業債務の増加(同100,890千円増)であります。非流動負債は前連結会計年度末に比べて259,441千円減少しており、主な減少要因はリース負債の返済による減少(同263,065千円減)であります。(資本)当第3四半期連結会計期間末の資本合計は28,182,154千円であり、前連結会計年度末に比べて5,346,466千円増加しております。主な増加要因は為替変動によるその他の資本の構成要素の増加(前連結会計年度末比5,584,215千円増)であり、主な減少要因は四半期損失の計上による利益剰余金の減少(同288,560千円減)であります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、10,476,897千円(前連結会計年度末比3,915,991千円増)となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は408,787千円となり、前第3四半期連結累計期間の支出1,269,058千円と比べ、収入が1,677,845千円増加しました。主な収入の増加要因は税引前四半期損失の縮小(前年同期比で損失が792,476千円縮小)、契約資産の減少109,131千円(前第3四半期連結累計期間は契約資産が479,251千円増加)、減価償却費及び無形資産償却費の増加(前年同期比417,299千円増)、その他の債務の増加123,663千円(前第3四半期連結累計期間はその他の債務が54,851千円減少)であり、主な収入の減少要因は営業債務の減少183,413千円(前第3四半期連結累計期間は営業債務が42,316千円増加)であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果得られた資金は3,042,776千円となり、前第3四半期連結累計期間の支出7,308,478千円と比べ、収入が10,351,254千円増加しました。主な収入の増加要因は定期預金の払戻による収入の増加(前年同期比12,284,604千円増)、定期預金の預入による支出の減少(前年同期比で支出が1,137,327千円減少)であり、主な収入の減少要因は純損益を通じて公正価値で測定する金融資産の取得による支出2,491,005千円(前第3四半期連結累計期間はゼロ)、無形資産の取得による支出の増加(前年同期比で支出が607,564千円増加)であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は384,740千円となり、前第3四半期連結累計期間の収入14,503,315千円と比べ、支出が14,888,055千円増加しました。主な支出の増加要因は株式の発行による収入の減少(前年同期比で収入が15,041,156千円減少)であり、主な支出の減少要因は株式発行費用の支出の減少(前年同期比で支出が210,697千円減少)であります。
(4) 経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題についての重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の金額は、1,641,773千円であります。当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動についての重要な変更はありません。
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