【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 当第3四半期連結累計期間(以下「当第3四半期」)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の重症 化リスクの減退により行動制限が緩和され、経済活動が徐々に正常化に向かいつつあります。しかしながら、新た な変異株による感染拡大の懸念、ウクライナをめぐる国際情勢等に起因する原材料価格の上昇などにより、景気の 先行き不透明な状況は依然として続いております。 当社グループの主要な事業領域であります、国内外の金融・不動産市場におきましては、新型コロナウイルス感 染症の影響が軽微であり、また相対的に安定した利回りを得られる不動産投資へのニーズは高く、投資への需要は 底堅い状況が続いております。一方、ホテル・レジャー市場は、新型コロナウイルス感染症による、まん延防止等 重点措置などの各種制限が発出されることがなく、わずかながら個人消費にも回復の兆しが見られました。 このような経済状況のもと、当第3四半期の当社グループは、さまざまな外的要因による事業活動への制約を受 けながらも、オペレーション事業における各拠点の採算向上など、安定的な収益力を強化するための取り組みを進 めてまいりました。 以上の結果、当第3四半期の当社グループの業績は、当社が保有する収益用不動産物件の一部を売却し、売上高 は3,233百万円(前年同期比41.3%増)となりました。各段階利益につきましては、営業利益289百万円(前年同期 比6.1%減)、経常利益169百万円(前年同期比21.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益98百万円(前年同 期比33.8%減)と黒字となりました。 報告セグメントごとの業績及び直近の状況は、次の通りとなります。
(マーチャント・バンキング事業) 当社グループは、当事業部門におきまして、主に国内外の企業及び不動産向けの投資事業を営んでおります。 当第3四半期は、当事業部門の収益の柱である賃貸用不動産から得られる賃貸収入が、新型コロナウイルス感 染症の影響を受けることなく安定的に推移いたしました。 第2四半期連結会計期間に収益用不動産を一部売却いたしましたが、当第3四半期連結会計期間も収益用不 動産の一部及び、保有するホテル物件を売却した結果、前年同期比に対し、売上高2,763百万円(前年同期比 19.6%増)、セグメント利益456百万円(前年同期比12.4%減)となりました。
(オペレーション事業) 当社グループは、当社、株式会社ホテルシステム二十一(連結子会社)及び、株式会社ケンテン(連結子会 社)において、宿泊施設、ボウリング場、インターネットカフェ店舗及び服飾雑貨店の運営、並びに給食業務の 受託を行っております。 当第3四半期連結会計期間に、ホテル物件(ブルーポートホテル苅田北九州空港)の売却に伴い、物件売却先 の関係会社にホテルの運営を引き継ぎいたしました。 当第3四半期のその他の事業所につきましては、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、 まん延防止等重点措置などの各種制限が発出されることがなく、事業所全般の業績が持ち直しつつあります。そ の結果、前年同期に対し、売上高490百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント損失は30百万円(前年同期はセ グメント損失45百万円)となりました。
(資 産)当第3四半期連結会計期間末における総資産は9,961百万円で、前連結会計年度末に比べ886百万円減少しております。主な変動要因は、現金及び預金の増加247百万円、販売用不動産の増加647百万円、無形固定資産の増加250百万円、有形固定資産の減少2,087百万円によるものであります。
(負 債)当第3四半期連結会計期間末における負債残高は5,857百万円で、前連結会計年度末に比べ862百万円減少しております。主な変動要因は、その他流動負債の増加58百万円、長期借入金(1年内返済予定のものを含む)の減少891百万円によるものであります。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産残高は4,103百万円で、前連結会計年度末に比べ23百万円減少しております。主な変動要因は、配当金の支払58百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益98百万円による利益剰余金の増加36百万円、自己株式取得による自己株式の増加65百万円が主な変動要因であります。この結果、自己資本比率は41.2%(前連結会計年度末は38.0%)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。なお、当第3四半期連結累計期間における新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについては、 「第4 経理の状況1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。
(3) 経営方針・経営戦略等 当第3四半期において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題 当第3四半期において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動 該当事項はありません。
#C3121JP #マーチャントバンカーズ #サービス業セクター