【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(以下「当第2四半期」)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の長期化により、経済活動の抑制が継続される中、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が本格化し、景気は回復基調を維持する見込みでありました。しかしながら、新たな変異株による感染者の急拡大に加え、ロシアによるウクライナ侵攻と対ロシアへの経済制裁、米国の利上げ、急激な円安により、先行きは未だ不透明な状況となっております。当社グループの主要な事業領域についてみると、国内外の金融・不動産市場におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が軽微、かつ、金融緩和政策による低金利により、相対的に安定した利回りを得られる不動産投資へのニーズは高く、投資への需要は底堅い状況が続いております。一方、ホテル・レジャー市場は、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い、動向を十分に注意する状況となっております。このような経済状況のもと、当第2四半期の当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大による事業活動への制約を受けながらも、オペレーション事業における各拠点の採算向上など、安定的な収益力を強化するための取り組みを進めてまいりました。以上の結果、当第2四半期の当社グループの業績は、当社が保有する収益用不動産物件の一部を売却し、売上高は1,386百万円(前年同期比30.1%減)となりました。各段階利益については、営業利益139百万円(前年同期比57.7%減)、経常利益96百万円(前年同期比66.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益79百万円(前年同期比62.5%減)と黒字になりました。報告セグメントごとの業績及び直近の状況は、次の通りであります。
(マーチャント・バンキング事業)当社グループは、当事業部門におきまして、主に国内外の企業及び不動産向けの投資事業を営んでおります。当第2四半期は、当事業部門の収益の柱である賃貸用不動産から得られる賃貸収入が、新型コロナウイルス感染症の影響を受けることなく、安定的に推移いたしました。更には、収益用不動産を一部売却した結果、前年同期に対し、売上高1,069百万円(前年同期比35.6%減)、セグメント利益241百万円(前年同期比49.3%減)となりました。
(オペレーション事業)当社グループは、当社、株式会社ホテルシステム二十一(連結子会社)及び株式会社ケンテン(連結子会社)において、宿泊施設、ボウリング場、インターネットカフェ店舗及び服飾雑貨店の運営、並びに給食業務の受託を行っております。当第2四半期は、長期化する新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症ワクチンのブースター接種が進んだことにより行動制限が緩和され、各事業所全般の業績が持ち直しつつあります。その結果、前年同期に対し、売上高は331百万円(前年同期比2.0%減)、セグメント損失は19百万円(前年同期はセグメント損失30百万円)となりました。
(資 産)当第2四半期連結会計期間末における資産残高は10,900百万円で、前連結会計年度末に比べ52百万円増加しております。販売用不動産の増加1,322百万、営業貸付金の増加580百万円、無形固定資産の増加292百万円、現金及び預金の減少499百万円、有形固定資産の減少1,523百万円が主な変動要因であります。
(負 債)当第2四半期連結会計期間末における負債残高は6,821百万円で、前連結会計年度末に比べ100百万円増加しております。未払金の増加346百万円、長期借入金(1年以内を含む)の減少197百万円、その他流動負債の減少24百万円が主な変動要因であります。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産残高は4,078百万円で、前連結会計年度末に比べ48百万円減少しております。配当金の支払58百万円、当四半期純利益79百万円による利益剰余金の増加17百万円、自己株式取得による自己株式の減少63百万円が主な変動要因であります。この結果、自己資本比率は37.4%(前連結会計年度末は38.0%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」)は539百万円となり、前連結会計年度末の1,050百万円と比べて511百万円の減少となりました。各キャッシュ・フローと、それらの主な増減の要因は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動により増加した資金は101百万円(前年同期は1,025百万円の増加)となりました。主な増減の要因は、減価償却費103百万円、営業貸付金の増加580百万円、棚卸資産の減少585百万円の計上であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動により減少した資金は274百万円(前年同期は61百万円の減少)となりました。主な増減の要因は、有形固定資産の取得による支出441百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の財務活動により減少した資金は338百万円(前年同期は445百万円の減少)となりました。主な増減の要因は、長期借入れによる収入829百万円、長期借入金の返済による支出1,027百万円、配当金の支払60百万円であります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。
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