【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当第3四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績(以下「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(財政状態)
流動資産
流動資産は、前連結会計年度に比べて869百万円増加し8,653百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が381百万円、売上債権が322百万円増加したことによるものであります。
固定資産
固定資産は、前連結会計年度に比べて320百万円減少し4,626百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が248百万円、その他に含まれる繰延税金資産が61百万円減少したことによるものであります。有形固定資産は減価償却の進捗に比べ新規設備の増加が少なかったことによるものであります。
流動負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて120百万円増加し4,364百万円となりました。主な要因は、短期有利子負債が118百万円、その他に含まれる未払費用が54百万円減少した一方、支払債務が267百万円、未払法人税等が45百万円増加したことによるものであります。
固定負債
固定負債は、前連結会計年度末に比べて448百万円減少し3,359百万円となりました。主な要因は、退職給付に係る負債が17百万円増加した一方、長期有利子負債が464百万円減少したことによるものです。
純資産
純資産は、前連結会計年度末に比べて876百万円増加し5,556百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益885百万円の計上によるものです。
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間の世界経済は、昨年から続くロシアによるウクライナ侵攻を受け、資源価格の高騰やエネルギー価格が上昇し、多くの物価が上昇しました。この為に各国にて政策金利の引上げが行われ、経済の先行きは依然として不透明な様相を呈しております。多くの国で経済活動の再開による生産活動に回復がみられ、中国では12月にロックダウン解除が行われましたが、ロックダウンの影響も残っており、全体としては企業業績や個人消費がいまだ軟調に推移し、景気は不安定となっております。日本経済は若干緩和してきましたが、半導体不足と引続き資源価格高騰の余波を受け、物価の高騰や電気料金の急激な上昇等により企業業績や個人消費ともに停滞懸念があり、景気回復には予断を許さない状況が続いております。
当社グループの属する電子部品業界においては、巣ごもり需要の反動減はあるものの、自動車の電動化や電装化率の向上を背景に電子部品・ デバイスの搭載数が増加し、円安での底上げも加わって輸出が好調に推移したことで、海外生産分を含む日系企業の生産額は拡大が予想されます。
このような情勢下、当社グループは生産・業務効率を向上させるとともに、当社グループの製品開発力を生かした営業活動を強化してまいりました。物価上昇の歯止めがかからない不安定な経済状況ではありますが、為替では円安の影響により売上高を引き上げる要因となりました。生産量に関しましては半導体不足の緩和を受け、自動車向け部品の生産活動を強化いたしました。その結果、売上高は7,995百万円(前年同四半期比11.7%増)となり想定を上回る増収となりました。利益面では資源価格の高騰に伴う、原材料価格の値上がり等で売上原価及び輸送価格の上昇により利益を圧迫されましたが、販売価格への転嫁が浸透したことに加え、円安の影響による売上増加がありました。その結果、営業利益は997百万円(前年同四半期比34.5%増)となりました。また、営業外損益は、為替相場が円安となったため為、為替差益147百万円などを計上し、経常利益は1,149百万円(前年同四半期比46.0%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は885百万円(前年同四半期比45.9%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(イ) 可変抵抗器
中国市場を中心として、建築工事が旺盛な需要に支えられて建設機械の販売が順調に推移し、農業生産用や高速道路の街頭に使用するLED電源向け製品が好調に推移したことにより、売上高は3,692百万円(前年同四半期比10.3%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は生産性向上などが寄与し1,111百万円(前年同四半期比38.9%増)となりました。
(ロ) 車載用電装部品
長らく続いた半導体不足が解消に向かった事により、一部の自動車会社の生産量に回復が見られたこと、農業用機械の生産好調等により、これらに使用する製品販売が好調に推移したことにより、売上高は4,009百万円(前年同四半期比11.2%増)となりました。セグメント利益(営業利益)は354百万円(前年同四半期比1.8%増)となりました。
(ハ) その他
その他部門は、新規サンプル等の売上が増加したことにより、売上高は293百万円(前年同四半期比46.2%増)となりました。増収に伴いセグメント利益(営業利益)は73百万円(前年同四半期比54.6%増)となりました。
(2)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
積極的な設備投資は今後も継続する予定でありますが、大型設備投資がある程度完了したため、現在計画されている設備投資は、減価償却の範囲を大きく逸脱することはないものと考えております。現在保有している現金預金にて当面の運転資金を確保しています。また、当面の間、増資等の予定はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は246百万円であります。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、著しい変動はございません。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間における生産実績及び販売実績は、「第2 事業の状況2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおり、中国市場でのLED電源関連製品の販売が好調であった事、自動車生産の一部回復により増加しております。
(7)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の計画はありません。
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に影響を与える要因として、ウクライナ侵攻後のエネルギー価格の高騰や原材料、製造コストの上昇が見込まれます。これらの事象が当社グループの経営成績に多大な影響を与える可能性があると考えております。
